最終話…・最後の凶事
【ハトラビの悪魔】
【暗黒世界】を邪悪な光の領域に変えた。
真に邪悪な存在、
その【パワー】は留まる事を知らず。
悪夢の中にすら波及していた。
影の魔王は死した。
ハトラビの悪魔にとって障壁となる、者…、
【魔人ムシン】後はその者只1つ…、
【彼】が魔人ジークに鬼気迫る、魔人ジークは怖れ後ろに下がる、人間としては強い筈のヌマスや、喋るアヒルまでが後退りした。
ハトラビの悪魔を退けられたのは、真の闇である暗黒世界だけ、
魔人ムシンはハトラビの悪魔に斬り掛かる、
ガキキンキィン!
激しい戦いのさなか、魔人ムシンの闇がハトラビの光に飲み込まれた。
「貴様さえ死ねば、後は老いぼれと、烏合の衆のみ!!」
魔人ジークが祈る、「神でも何でも良い!助けてくれ!」
魔人ムシンが叫ぶ、
「来るな!ジーク!」
ハトラビの悪魔の剣は全てを斬れる、
ジーク達を庇っている魔人ムシンは本気が出せぬ。
「遺言を聞いてやろう」
ハトラビの悪魔が言ってムシンは話し出す。
「…俺の國は地獄の中に有った」
ハトラビが満面の笑みを浮かべて剣を振り下ろした。
ズバッ!
魔人ムシンの左腕が離れて飛んだ。
血は地面に新しい模様を描いた。
ググ…、
しかし魔人ムシンの右腕に力が入る、日本刀を掴んだ。
「死ねい!!」
魔人ムシンが叫んだ。
最後の斬撃がハトラビの悪魔に迫る!
「ハトラビ!貴様さえ!」
「お前さえ!居なければっ!!」
ズバッ!ドガッ!
ズバッシャア!!
ハトラビの悪魔は死んだ。
只の居合い、只の【剣術】に負けた。
ジークやヌマスや喋るアヒルが魔人ムシンにかけよった。
「死ぬのか?」
魔人ジークがムシンに言った。
「ハトラビは死んだか?…まあ、あいつも、悪い事をしたからな…、…ジーク…」
魔人ムシンが言って、更に言う。
「ジーク、本当にはハトラビを、許してやりたかった、だがそうはいかない、あいつは調子に乗ると止まらないのだ…」
魔人ムシンが何か言おうとする、
「風が…吹いて…いる」
そして【魔人ムシン】は死に、
ハトラビの悪魔は死に、
悪夢の世界に闇夜【平和】が
訪れた。




