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寄生  作者: ツキミ
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そのおとこ

狭い部屋にその男はいた。

田舎でも都会でもない、微妙な場所にあるベッドタウンの安アパート。布団を敷いた以外の場所には、積み重なった本と脱ぎ捨てられた服が乱雑にばらまかれ、足の踏み場が見当たらない。

その布団に横になっている男、彼は 在原 徹(ありはら とおる)。 まだ若いながらに実績を多数上げた、先進気鋭の『狩人』である。


午前4時。まだ太陽も昇っておらず窓の外は夜のようだ。

鳴る寸前だった目覚まし時計を止め、大きく伸びをする。異常のない事を確かめ、長剣を拾い上げる。いつもと同じ動作だ。

ぼんやりした頭をすっきりさせるために、朝食を作る。生卵ごはんと昨日の夜の残りのほうれん草。在原は普段手料理を作らない。『狩人』は忙しいから仕方ないというのは建前で、実は絶望的に料理が下手なのだ。コーヒー(今朝はブルーマウンテンだ)を淹れているうちに、夜が明けてくる。夏だから、日が昇るのも早い。それを横目で眺めながら粗末な朝食をかきこむ。

コーヒーを飲みながら、今日の予定を確認する。8時から本部で調査報告があるはずだ。それまで本でも読もう。

そう考えて、在原は手近な本のページを繰り始めた。



『狩人』とは、保蟲者を駆除するために育て上げられた兵士達の俗称である。

十五年前、2021年の夏、巨大隕石が東京湾に落ちてきた。自衛隊の活躍により隕石は海上にてミサイルで粉砕され、直接の被害はなかった、ように思えた。

しかしその年の冬から、東京都民が揃って体の異変を訴え始めた。

健忘、まだ痴呆症になる年ではないのに忘れっぽくなってしまう。性格が変わってしまって攻撃的になったような気がする。学校・会社でのいじめ、暴行事件の増加。鈍く続く頭痛。また、小学校で行われた体力テストでは、全国平均を大きく上回る記録を叩きだし、専門家の首をかしげさせた。調査をしても、何もわからなかった。

ところが春になると、ぱったりと病院に来る患者がいなくなり、一時的なものだったのだろうとうやむやにされ、それを気にする人はいなくなってしまった。


そして二年後、2023年に事件は起こった。

言い訳するとね書き終わってたけど投稿するの忘れてたのです

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