残った2つの生産職。
個性的な人は……
俺達はレンファンの店に行った。
リンの話だと、βテスターの何らかのトップは運営から特典を貰っている。
生産系「防具」、「武器」、「道具」、「薬」の4つのトップは、本サービス開始時から「店」を持てるという特典だとか。
そんな訳で、レンファンやガリウスには「店」を持っている訳だ。
「レンファン、来たよ。」
「やあ~、待っていたよ~。」
「私達の服を見せて。」
「はい~。これがリンちゃんの服よ~。」
名称:森狼の装束
DEF+12 AGI+6% 耐久値150
製作者:レンファン
名称:森狼の腕当て
DEF+3 AGI+2% 耐久値150
製作者:レンファン
名称:森狼の足当て
DEF+4 AGI+3% 耐久値150
製作者:レンファン
「流石はレンファンね。」
「リンちゃんの為に頑張ったのよ~。」
「次はソーマの番ね。」
「はい~。これがソーマちゃんの服よ~。」
名称:森狼の和装束
DEF+14 STR+3% AGI+2% DEX+1% 耐久値150
製作者:レンファン
名称:森狼の手甲
DEF+4 STR+2% AGI+1% DEX+1% 耐久値150
製作者:レンファン
名称:森狼の足甲
DEF+5 AGI+2% 耐久値150
製作者:レンファン
「何か凄いな。」
「ソーマ、良かったね。」
「ソーマちゃんの為に頑張ったのよ~。」
「ありがとう、レンファン。また良い素材が手に入ったら来るわ。」
「レンファンさん。フレンドになって貰えますか?」
「そういえば、前回フレンド登録をしていないわね~。勿論、良いわよ~。」
「ありがとうございます。」
俺はレンファンさんとフレンド登録した。
《レンファンとフレンド登録しました。》
「それじゃあ、レンファン。またね。」
「レンファンさん。また来ます。」
「ソーマちゃん~。『さん』は要らないわよ~。」
「……分かった、レンファン。」
「リンちゃんもソーマちゃんもまた来てね~。」
レンファンの店を出た俺達は、まだ行っていない、残り2つの生産系「道具」、「薬」の店に行く事にした。
「リン。残りの2人は大丈夫だよな?」
「……着いてからのお楽しみだよ。」
「だから、その『間』はどういう意味だ?」
「秘密。」
リンの案内で先ずは「道具」の店からになって、目的地の「道具」の店に到着した。
「また、来たわよ。」
「いらっしゃい、リン。それと其方の方は?」
「私のリアルの友人のソーマよ。」
「初めまして。リンのリアルの友人のソーマです。」
「初めまして。生産職『道具』系のマテルだ。」
「ソーマ。勿論、マテルは生産職『道具』系のトップよ。」
「リンにそう言われると照れるな。」
「マテルはβテスターの時から、発想が凄かったのよ。」
「リン。それ以上は……」
「分かったわ。」
とりあえず、売っている物を見る。
商品数は本サービス開始してまだ間もないというのに凄い数で、色々と痒い所に手が届く物も有った。
購入したのは……
名称:閃光丸
効果:一定以上の衝撃を与えると、半径5M以内の使用者以外の視覚を3秒間奪う。使用後、半径50M以内のモンスターを引き寄せる。 使い捨て
製作者:マテル
名称:拘束縄
効果:対象の任意の部位の行動を妨ぎ、防刃耐性(小)を持つ。使用回数10回まで。
製作者:マテル
名称:爆竹
効果:一定以上の衝撃を与えると、半径10M以内の使用者以外の聴覚を10秒間奪う。使用後、半径100M以内のモンスターを引き寄せる。使い捨て
製作者:マテル
閃光丸を20個、拘束縄を1個、爆竹を5個、購入した。
「合計で銀貨3枚になる。」
「はい。銀貨3枚。」
「ソーマ。使える道具ばかりでしょう?」
「ああ。これで、死ぬかもしれない場面が少なくとも20回は回避出来るな。それに、デメリットも上手く使えば色々と有利になる。」
「そう言って貰えると、作った甲斐が有るよ。」
「すみません。会って間もないのですが、フレンド登録良いですか?」
「勿論だよ。リンの友人だしね。ああ、それと『さん』付けは要らないよ。」
「ありがとうございます。」
《マテルとフレンド登録しました。》
「マテル。また来るわ。」
「マテル。また来ます。」
「また、おいで。」
マテルの店を出た俺は……
「リン。マテルは普通の人じゃないか。」
「私は何も言ってないよ。ソーマが勘違いしただけだよ。」
「リン~。」
「あははは。次は『薬』のトップの店だよ。」
「リン。次の『薬』の店の人も普通だよな?」
「着いてからのお楽しみだよ。(マテル。何か含みを持たせた言い方をしていたけど、バレてないよね。)」
俺達は生産職『薬』のトップの店に向かって、到着した。
「フラス、来たよ。」
「いらっしゃい、リン。それと後ろに居る彼は?」
「私のリアルの友人のソーマだよ。」
「初めまして。リンのリアルの友人のソーマです。」
「初めまして。生産職『薬』系のフラスだ。」
「ソーマ。フラスはね、βテスターの時から、回復率が2割増の魔法水を作っていたんだよ。そして、本サービスからは回復率が3割増になったんだよ。」
「何。運営と言えども、こういった事は専門に依頼しただろうからね。そこから考えたら当然の結果だよ。」
「ソーマ。フラスは薬剤系の大学院生なんだよ。」
「うわ! ある意味、マッチポンプだ!」
「否定はしないよ。しかし、未知の薬を扱っている様で、好奇心が止まらない。色々作ってあるから、気に入ったヤツが有ったら買って欲しい。」
色々見て、購入したのが……
名称:治癒の魔法水(小)
効果:HPを130回復する。
製作者:フラス
名称:解毒水
効果:軽度の毒性を消す。
製作者:フラス
名称:麻痺消し水
効果:麻痺の効果を消す。
製作者:フラス
名称:毒水
効果:服用、もしくは皮膚吸収で軽度の毒を与える。
製作者:フラス
名称:麻痺水
効果:服用、もしくは皮膚吸収で麻痺を与える。
製作者:フラス
名称:疲労回復丸
効果:服用後2時間、疲労を感じない。
製作者:フラス
治癒の魔法水を5個、解毒水を5個、麻痺消し水を2個、毒水を3個、麻痺水を3個、疲労回復丸を10個買って、銀貨20枚。
「毎度あり。」
「フラスさん。会って間もないのですが、俺とフレンド登録良いですか?」
「勿論だとも。リンの友人だしな。後、『さん』付けは必要ないからな。」
「ありがとうございます。」
《フラスとフレンド登録しました。》
俺達は、フラスに挨拶を済ませ、店を出た。
「リン。この後、どうする?」
「そうね……」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




