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憧れが増える




――11月2日。

明日が休日なので、今日中にまとめないといけない仕事があった。当初は優先順位も低いし、後回しでいいかとも思っていた。んが、やっぱり早急対応が必要になったとこと。


 なんで今日に限って方向転換? 

 私は運の無い女である。昨日より体調悪くなっていた。


 身体全体が重い。特に頭痛、肩の痛みがすごい。朝、起きてすぐ絶望を感じるほどにはしんどさMAX。


 配信者の夢を追いかけるなんて、夢見がちなことを言ってられないくらいに。

 日常生活が過ごせないくらいに疲弊していた。


 朝のうちに、アリナミン錠2錠接種しても良くならないので、ヤバかった。

家に他の栄養剤が無かったので、さすがにドラッグストアで買ってこないといけない。アリナミンもビンに2錠しか残ってない。1錠分足りなかったのが悪いのか、いつも2錠で効くから大丈夫だと思っていたのに。


 そういいつつも、終業ギリギリで書類まとめを終わらせたのだから、我ながら偉い。

 先輩に報告したら、そこそこに褒めてもらえた。肩こりがつらいことも報告したら、近所の鍼灸院を教えてもらえた。即電話予約した。鍼灸が効いてくれるといいなあ。


 ただでさえ、私は自己肯定感が異常に低いらしいので、誰かに褒めてもらわないとヤバい。

 承認欲求の塊なんだろうな。現代病。


 自分にはそこそこのスキルはあるだろうけど、自信をもって出来ることは少ない。

 人前に立つのは苦手ではない。ただアドリブ力が死ぬほどない。語彙も低い、ゲームスキルも低い。

 

 

 実例:

 学生時代、初めて触らせてもらったスマブラ。コントローラーさえ初めて触ったので、使用感が分からず適当に動かしていたら、知らぬ間にプリンが自殺してしまった。その後、プリンは復活した瞬間、爆破に巻き込まれていつの間にか画面からいなくなっていた。以後、観る専になる。後プリンが苦手になった。同じピンクならカービィの方が好き。


 配信者に向かない体質である。苦手を得意で補うどころの話ではないのだ。

 なぜ、配信者yのようになりたいのか?


 配信者yは私より確実に若い。若干、クソガキっぽさもあるけれども、何より自信にあふれた人間である。ゲームも上手い。


 これが変身願望なのか? 配信者にではなく、『配信者yになりたい』だけなのか?

 

 

 私はyのように自信をもって生きていけない。

 それがとても苦しいのは分かる。


 『どうして今まで、自分はやってこなかったのか』

 心の中で誰かが問いかける。

 もう一人の私だろうか。


 だけれども、頑張りすぎて、また身体壊すの嫌だしな。

 学生時代、徹夜で頑張りすぎて、突発性難聴一歩手前になって大変なことになった。あの頃にはもう戻りたくなくない。

 

 インターネットで、企業配信者のオーディションについて調べた。

 サイトにはこう書かれていた。

「~なりたい自分になれる~」


 私は、yのようになりたい。

 彼のように活動的になりたい。

 なのに、現実はそうではないから苦しい。



 それでも今さら、本当に配信者だのアイドルだの有名人になりたければ、普通の大学ではなく、

 そういう学校に通うべきだった。


『学生時代に戻りたい』

いつもは、大変だった学生時代になんて戻りたくないけど、この時だけは何故か。

そう思えた。



その日の夜、配信者yが出ている番組を見ていた。


しばらく見続けていると、不思議なことがあった。


『あの人にもなりたい』

 私のあこがれが増えていたのだ。


 番組で配信者yの隣にいるこの番組の司会の男性。

 男性は私より少し年上だが、すごく素敵に見えていた。

 その司会者はどうやら体力自慢の人間らしい。ここでは司会者Aとする。


 年下だけでなく、なんで年上の、それも男性が羨ましいだろうとは思った。

 本来私がうらやむのなら女性配信者とかだろうに。


「ああ、彼もアイドルだからか」と理由を定めた。

 他の面々もいるのに、何故か配信者yと司会者Aだけが羨ましいと思った。

 いつもは箱推しなのに。変なの。


ここから、謎要素多めにしました。

そして主人公は言ってることが二転三転するタイプの人間です。ごめんなさい。

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