18.リンは頭が良い?
「あれ、もう起きたんだ」
エーリさんは感心したように私を見た
「急激なレベルアップで魔力が増えたとき、魔力を抑え込むために瞑想をする人がいるけど、最低でも1日はかかるのにそれを半日で終わらせるなんて」
そうなんだ。これで大丈夫かな?それにしてもリンの近くに本が山積みになってる
「リンの近くになんであんな量の本が?」
「それはね。彼女が読みたいって言ったから、ギルドにある本を貸してあげたんだけど。どんどんと呼んでいくから私の私物も貸したからここまでの量になったんだよ」
「すごい器用に読んでる」
体の一部を触手状にして一枚一枚丁寧にめくって読んでいる。でも、ページをめくる速度がかなり速い
「すごいよね。たぶん50冊ぐらいあるんじゃないかな?ほとんど魔法についての内容なんだよね」
積んである本は『魔法の基礎』『基本属性の魔法入門』など……
速くめくってるけど、内容覚えてるのかな
「リン。内容わかってるの?」
『う。ん。。。ほ。。と。。ん。。ど』
「それじゃ、この本から問題出すよ」
『わ。かっ。た』
私は『魔法の基礎』を手に取って
「問題 魔法を使うときに意識することは何?」
『ま。りょ。く。の。な。が。れ。と。い。めー。じ』
「合ってる」
私は全く知らなかったけど
「次ね。問題 魔力を増やすにはどうすればいい?二つあげてね」
『ま。じゅ。う。た。お。す ま。い。に。ち。た。く。さ。ん。つ。か。う』
「これも合ってる」
私よりも詳しいな。まったく魔法の仕組みを知らないからな~
『わ。た。し。か。し。こ。い?』
「うん。リンは私よりも賢いよ」
『わーい』
リンは私の腕に飛び込んできた。私はリンを撫でてあげた。すると、リンは嬉しそうに体を震わせた
「二人は仲いいね」
「そうですか?」
「ふつう、テイマーでそこまで従魔と仲がいい人はいないから。この街だと領主様ぐらいかな~」
シーアのお父さんかな
「あの方は女性で初の領主様ですから」
お母さんだった
「領主に女性がなることは珍しいの?」
「そうね。貴族がそもそも男子優位の社会だからね。最近はかなり女性が活躍するようになってきて、今この国を治めているのは女王様だから」
「なるほど。それなら私はこの国で暮らそうかな?」
「それがいいんじゃない?この街は領主様が変わってからこの街に移住する人が増えてきたんだよ。冒険者が家族単位で来るから家が足りなくなってきてるのよね」
「だから、来るときに家を建ててるところが多かったんだ」
「それで、宿がかなり埋まってるのよ。家がない人が泊まってるから。セシルちゃんは大丈夫?」
「私は『ソレイユクシャン』に泊まってますよ」
「あそこに併設してる食堂のごはんおいしいんだよね。私もたまに食べに行くんだよね。あそこに泊まってるなら大丈夫だね。それじゃ、これステータスカードね。ランク登録しておいたから」
「ありがとうございます」
私はエーリさんから二枚カードを貰った。木の枠の中に金属板を埋め込んだカードだ。これは無くさないようにしないと
「無くしたら銀貨一枚かかるから気を付けてね」
「はーい」
「それじゃ今日は遅いから、明日から依頼を受けてね」
「分かりました。まだ明日来ます」
「待ってるね」
私とリンは部屋を出て宿に戻った
短くてすみません
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