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二振り目:運命の賽子
頭をフル回転させて、これからのことを考えてみるけど、何にもいい答えがでてこない。そしてうんうん唸っていると後ろの茂みがガサガサッと揺れた。
「っ!?な、なんだ?」
後ろを振り向くとそこに居たのは人・・・・ではなくモンスターだった。
緑色の肌、醜悪な顔、どう考えても普通の人間には見えない。というか人間ではないモンスターだ。当然元の世界で見たことなんてない。
ただ僕は今目の前に立っているモンスターが何なのか、なんとなく理解できた。
ゴブリン。それが目の前にいるモンスターの名前・・・のはず。RPGでお馴染みのあのゴブリンだと思う。
RPGでは序盤くらいに出てくる感じの大して強いイメージの湧かないモンスターだ。
ただそれはゲームの中の設定で今いるこの世界でその設定が通用するかどうかは別の話だ。
もちろんだけど、「たたかう」という選択肢はない。寧ろここまで、今の状況でこんなに冷静に判断できている自分が地味に凄いと思う。
僕の選択は当然「にげる」
直ぐに逆方向を向き全力で逃走した。
ひたすら走った。多分生きてきた中で一番速く走れた気がする。




