表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星霊兵装:コスモダイバー  作者: フユルト
9/13

ワイバーン襲来

それから、ユキカゼに装備させる色々な武器を開発していたある日、ユキノ村にある櫓に設置されている鐘の音が響き渡る。この鐘は、主に何者かの襲撃が起こった時などに鳴らされるらしいのだが…


「やべぇッ、ワイバーンだ!?」


「子供を外に出すなよッ!!持っていかれるぞッ!!」


村の人達は慌てて、外に居た子供を家に入れて各々武器を持って集まっていた。


「アオイ…」


「分かってるよ、ユキカゼ…あの、すみません」


アオイは村人達の中心にいるお義父さんに、ユキカゼにワイバーンを討伐して貰う事を伝え、予め許可を取る。


「お前の作ったアレをユキカゼが使ってるのを見てるから大丈夫だと思うが…」


一応、許可が出たのでワイバーンがいる場所へユキカゼと共に向かう。しばらくすると、地面で休息を行なっているワイバーンを四体程見つけた。


「それじゃあ、行ってくる…」


「頑張って」


「ん…【星霊兵装】」


ユキカゼはアオイと話した後、ワイバーンヘと駆け出しながら星霊をその身に纏う。そして、ワイバーンの一体がこちらに気付いて首を向けた瞬間、その首を両手に持っていた斧で振り上げるようにして刈り取る。傷口は一瞬にして凍り、血は吹き出ない。雪と氷の星霊であるシラユキの能力によって、ユキカゼの装備している物には雪と氷属性が付与される。


「グギャギャーーッ」


「うにゅッ!!」


上空へ飛び上がった一体に向け、ユキカゼは大きく跳躍してアイテムボックスから取り出した純白の手甲鉤を振るう。その一撃は片翼を凍らせながら引き裂き、ワイバーンの脳天に振り下ろした踵をめり込ませた事によって、もう一体を地面へ叩き落とした。


これ以上の戦闘は無理だと判断したのか、残り二体のワイバーンはユキカゼから逃げるように飛び去る。


「…逃さない」


ユキカゼは斧を空中にいるワイバーンに向けて投擲する。その一撃は胴体に深々と刺ささり仕留める事が出来たが、最後の一体を逃してしまう。しょんぼりしていたユキカゼだったが、村にワイバーンを倒した事を告げると、アオイに褒められながら頭を撫でて貰えた事によりすぐに元気を取り戻した。


「そういえば、ワイバーンってそんなに危険なんですか?」


「そりゃあ危険なんてもんじゃねぇ、ワイバーンはあの大きさで空を高速で飛び回ってるのもそうだが、爪と尻尾の先には猛毒があるからなぁ…死にこそしねぇがニ〜三日はまともに動けなくなるな…まぁ、ワイバーンの肉は結構美味いらしいから、今日はユキカゼの勝利を祝って、その肉を使って宴会でするかッ!!」


そうして、その日の夜は村の人達でワイバーンを単独で討伐したユキカゼを祝ったのだった…



たまにユキカゼをアオユキと間違えそうになる…キャラ的にも似てるし…(´・ω・`)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ