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渓谷ヘダイビング
翌朝、アオイはユキカゼを連れてユキノ村から少し離れた所にある巨大な渓谷へ向かった。
「ここに何かあるの?」
「うん、ちょっと探し物を」
アオイは、ユキカゼとワイバーンの戦いの反省をし、遠距離とはいかないまでも中距離への攻撃手段を可能にする武器を考え、その素材を採取する為にここヘ来た。
「鉄なら、今ある坑道で採れるよ?」
「ん〜…欲しいのは今の坑道の高さじゃ採れないんだよね…」
アオイは、アイテムボックスからゴーグルと機械チックなブーツを取り出すと、ユキカゼに着けるよう促す。
「…?」
「シラユキ、一応使えるか試してみて?」
『了解〜…おぉ』
「うにゅっ!?」
ユキカゼの星霊であるシラユキが魔力を注ぐと、ブーツの裏から吹雪が発生し、それがユキカゼを地上から少し浮かせる。
「うん、これで大丈夫そうだね」
「…何が?」
『はい、最後は出力を上げればダメージは無さそうです』
「だから、何が?」
「行ってらっしゃい」
「行ってきます…じゃなくて、何が…うにゃ〜ッ!?」
シラユキが実体化し、ユキカゼと共に渓谷ヘ飛び込んだ。その渓谷からは、猫耳少女の悲鳴が響き渡ったという…




