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現実
「おい、そろそろいいだろう。俺は、ログアウトするからやめてくれ、かれこれ一時間やってるんだぞ。」
疲れ過ぎて声が出ない、早く辞めてくれよ。
それにしても、こんなところまでリアルを再現してらとは、足が痺れて動けないほどじゃないが、立ちにくいぞ…………。
「仕方ないですねー、そろそろ満タンになってきたし良いとしますか!
それで、先輩もうログアウトするんですか?」
「あぁ、妹たちを待たせるわけにはいかないからな。
だから、そろそろログアウトさせてくれ。」
「はいはい、わかりましたよ。今どきますから、待ってくださ…………あれ? 先輩なにかしました?」
「なにがだ?」
「足が痺れて動けないです?!」
「おい、早くどけよ。そんなことで混乱するな。」
「だいたい、先輩は大丈夫何ですか?!」
「こんなことで立てないほどヤワじゃ無い。仕方ないこのままログアウトするか。」
「あ、先輩。めんどくさくなりましたね?!助けてくださいよ〜…………。もう、消えてるんですけど……
は〜、仕方ない痺れが取れるまで空でも見ていましょうかね〜。」