第90話 その頃…………。その2
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さて、どうしたものかと先生が思案している所、突然目も開けられない激しい光が輝きだした。馬車の近くで、卵状の形をした眩しい光だ。
一瞬、敵があらわれたと思い、倒れていたマリーやシーバも立ち上がり、それぞれ短剣やレイピア、ショートソードを構えた。
先生「みんな、下がって!」
先生がみんなを、安全な所まで下がらせた。
シーバ「先生、あれはなんでしょう?」
先生「まったくわからないわ。今、椿君も女神様もいないから、出来れば戦闘にはなって欲しくはないわ。」
マリー「光が段々消えていく……」
ニーナ「あれ?人が倒れている形に見えてきたよ。」
リーン「うん、そうだね。」
目も開けていられなかった光が、段々と消えていった。
先生「あ、」
眩しい光の玉が完全に消えた後には、2人の人間が倒れていた。
ヒトミ「おろ~?女の子ぼっいよ?」
先生「………………、あっ!もしかしてっ!」
先生は何かを思いだしたように、倒れている2人の女の子の元に走っていく。
それを見た皆も、先生の後についていった。
馬車の近くで倒れていた2人の近くにたどり着き、先生は息を切らしながら、2人のフードを外した。
先生「やっぱり。いえ、違うかも…………。」
皆も側にきて、2人の様子を見ていた。
マリー「2人とも大丈夫そうです。」
リーン「なんか違う。」
シーバ「リーン様、何が違うんですか?」
ニーナ「どこかの国の貴族かな?」
何となく服装や、雰囲気からみんなの意見だ。
先生「とりあえず、椿君が帰ってくるまでは2人をちゃんと横にして寝かして置きましょう。リーンとニーナは馬車から枕と掛け布団をお願い。ヒトミはバケツに水を。マリーとシーバは2人をコートや上着を脱がして。」
先生が的確な指示を出すと、レーダーで太郎とユーナの居場所を探し出す。
「えーと、あっ、いた。今こっちに帰ってきてる。」
先生は少し安堵した。ところが、先生のレーダーがいきなり警報音がなり、太郎達が帰ってくる反対側から、かなりの数の敵が迫って来ているのが表示された。
先生「何もこんな時に。でも、椿君達の方が早く帰ってこれるはず。」
先生「みんな、敵が迫ってきてるから今寝ている2人を大至急馬車の中に。ヒトミとシーバはすぐに馬を馬車のに。マリーとリーンはすぐにここから離れる準備を。」
ドタバタだった。謎の美少女が2人突然あらわれたと思ったら、今度は敵が襲ってくる。
でも、先生のレーダーでは、太郎はかなり近くまで帰ってきている事を表示していたので、少しは安心はしていた。
「でも、ドリーン帝国でなければいいけど。」
はたして、太郎もユーナも間に合うのか?
しかし、久しぶり聞いた国の名前、ドリーン帝国。
今は、もうドリーン帝国の領内なのをみんなは忘れていた。
先生は、改めてレーダーを確認する。
先生「おかしいわ。1つの赤い敵のマークが、他の迫ってくる敵のマークより3倍速い速度で近づいてくるわ。」
先生「椿君の白いマークも同じ速さで近くまできているから、大丈夫だと思うけど。」
先生「椿君…………。」
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