第534話 約束を忘れた?
「さぁ、ペリーヌ。俺達の新しい生活を始めよう!」
太郎は意気揚々とペリーヌの手を取り、ペリーヌがいた世界へ膨大な魔力で次元をこじ開けようとしていた。すると、
「ちょっと、太郎様!お待ち下さい。」
マリーダが太郎を引き止めようと声をかけた。しかし、太郎は次元をこじ開ける事を止めない。
「太郎、お主私らの約束を忘れたのか。」
魔王がマリーダに続いて太郎を引き止める。しかし、太郎の頭の中はお花畑になっていた。
(初恋のペリーヌとの結婚生活バンザイ!)
だめだこりゃ。
すると、続いてマリーがとんでもない事を言い出した。
「太郎!約束を破ったら奴隷になるわよ?そして私達と結婚してもらうから。奴隷の分際で王女や魔王、そして私は貴族の娘なんだから、ありがたく思いなさい!」
マリーの発言に太郎の動きが止まった。
「うそ、私が太郎様のお嫁さんに?そうしたら毎晩あんな事やこんな事が····」
マリーダの妄想が暴走する。
「すると私も太郎と色んな体勢で、あんな事やこんな事が····」
魔王の妄想も止まらない。
「いや、ちょっと待て!約束って一体何の事だ?」
お花畑の太郎はこの世界の危機の事などすっかり、それはもうそんな話あったっけ?ぐらいに忘れていた。
「太郎!あなた早くこの世界の危機を救いなさいよ!ちゃんとやるって言ったでしょう?」
「······えっ?この世界の危機って?」
脳が膿んでいる太郎には、話が通じなかった。
「毎晩太郎様に愛されて····」
この王女も膿んでいた。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
今回の話は昨日一度書き上げたのですか、なぜか消えてしまいテンションダダ下がりでした。
まだ、指が震えて(ヤク中でもおじいちゃんでもないよ?)なかなか長文が書けなかったり、誤字脱字が多くてすみません。
それから、短文ですみません。




