第532話 太郎、後継ぎになる。
ここ魔王城で、太郎は魔王的な発言をした。
「おじいさん、ペリーヌを俺の第3婦人に差し出すのが、元の世界に戻れる条件だ。」
「なんじゃと?」
驚きより、怒りが混じったおじいさんはの言葉に•••
「太郎様、条件はそれだけでしょうか?」
冷静に答えるのはペリーヌ。
「な、ならん!そんな事は儂が認めるとでも••••」
そんな時は、ペリーヌはおじいさんの発言を被せる
「太郎様、わかりました。私、ペリーヌ•パンダボアヌは太郎様の第3婦人になります。」
「ペリーヌ、お主は一体何を言っておるのじゃ!そんな事は儂が断じて許さん!」
おじいさんは、今にも頭の血管が破裂しそうな勢いで、怒り心頭だ。
頭の血管が切れて倒れてしまった後が大変だ。
太郎はさり気なく、おじいさんの頭に治療魔法を、みんなにわからないようにかけた。
(ヒール、ヒール、ヒール。って、何ヶ所キレてんだよ!)
しかし、そんな事も知らないペリーヌは冷静に、
「太郎様、私が第3婦人になれば、必ず元の世界に戻れるのですね。」
「あぁ、約束しよう。だから俺の出す条件を•••」
(あと、おじいさんに死なれたら大変だから、もう一度ヒール、ヒール、ヒール!って、この人大丈夫か?ペリーヌに溺愛しているのは知っている。しかし、あまりにも短気すぎるだろう?)
そんな太郎の考えを他所にペリーヌは話を続ける。
「太郎様、我儘を言って申し訳ないのですが、私のお願いを訊いていただけますか?」
「ん?、まぃ、ペリーヌのお願いなら大抵は訊ききすけど、俺が出来る範囲なら。」
(ウソ!ペリーヌのお願いなら何でも訊いちゃうぜ!)
二重人格な太郎だった。
こんな場面を香織やら駄目神が見ていたら大変な事になっていると思う。•••••とめちゃくちゃ怖いですけど!
「太郎様、私と結婚したら、おじい様の跡をついでもらえますか?」
「え?」
ペリーヌの以外なお願いに太郎はフリーさた。
しかし、ペリーヌの話は続く。
「太郎様がおじい様の跡をついでもらって、おじい様を楽にしてもらいたいのです。」
「え?」
「ペリーヌ、儂はまだまだ元気じゃぞ。目も視えるようになってから、ますます元気になったわい。」
「おじい様。私は、これからおじい様にはゆっくりとしてもらいたいの。忙しい仕事は太郎様に任せて、老後を私と一緒に楽しみましょう?旅行したり、買い物をしたり、パーティーをひらいたり、引きこもったり••••」
「え?」
「太郎様に•••これからの、私の旦那様にいっぱい甘えて、私達を楽にしていただきましょう。」
「え?」
太郎は、なんか違う。と思いながら、ペリーヌの話を訊いていた。
「え?婿入り?」
おかしな話になっていた。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
久々の更新になります。
一応、まだまだ話は続気ますので、これからもよろしくお願いします。




