3人の過去……………。
室内の空気が一気に重くなる。
「死んだ時に、もしくは死ぬ直前の記憶が3人共にあるか聞いてるだけで、なぜそこまで…………悪かったね。思い出したくない程の事だったんだ。じゃあ、その話はいいや。それじゃあ、今の話を聞こうか。」
「「「………………………。」」」
「それじゃあ、今の話を聞かせてくれないか?」
「「「………………………。」」」
「3人前世の記憶、しかも幼馴染みでみんな日本人だった。しかし、今は魔王、王女、貴族の娘で、何故か今3人が魔王城に集まってい。なぜ今3人が魔王城に集まり、なぜ今魔王族の国が大変な事になっているのかを説明して欲しい。」
「「「………………………。」」」
3人は黙っていたままだった。
「悪いけど、魔族で流行している流行り病いがあるからあまり時間がないのはさすがにわかるよね?このままだと、魔族の人達が、人族の国に入り込み、やがて人族にもその流行り病いが流行するおそれがある。だから早いうちに、魔族の人達を治療して、魔族と人族の間で争いが起きないようにしないとダメなのはわかってるよね?」
3人は黙ったまま頷いた。
「じゃあ、まず最初になぜ3人が一緒にいるのかを教えてくれないか?」
すると、マリーダがやっと話を切り出した。
「私達、この世界に来るちょっと前からの話になります。」
「ちょっと待って!まず3人共、いつこの世界に来たのか覚えているの?」
「はい。……………私達は5才の時に前世の記憶と、女神様から神託を頂きました。その時に異世界にいる事がわかり、他の二人もこの異世界にいる事を知りました。」
太郎はなぜか一人の女神があたまに浮かんだ。……………そう、あの駄目神を。
「その女神ってどんな人?」
「…………………太郎様の、その、奥様だと聞きました。」
「…………………。マジか。」
まさかの発言にゲンナリする太郎。
「わ、わかった。その駄目神の話はあとにしよう。それで、この世界に来るちょっと前の話から聞かせてもらえるのかな?」
「はい、私達は幼馴染みで小中高………高校は途中までですけど、なぜかクラスまで11年間同じでした。」
「それ、凄いね。宝くじが当たるより確率が低いと思うけど、何か作為的に感じるけど……………」
「私達、高校2年の修学旅行の時に死にました。……………違いますね、殺されました。」
「随分と穏やかじゃないな。」
「そうですね。それで、修学旅行の自由時間の時に、3人で有料で射撃ができる射撃場に行きました。」
「………………………、ちょっと待って。修学旅行って何処に行ったの?普通は京都奈良じゃないの?」
「それは、小学生の時に行きました。」
「あ、もしかして、小中高一貫の学校だったり?」
「それはちょっと違います。幼小中高大一貫です。」
「あ、そ。で?高校の修学旅行はグアム、サイパンと?」
「あ、良くわかりましたね。」
「いや、高校生が拳銃が撃てる所っていったら何となくね。でも、高校生でも拳銃撃てるの?」
「それはわかりません。なぜなら、その時に3人共拐われましたから。」
なぜか物騒な話が続く。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございます。
やっと体が半分ぐらい復活しましたので、短い話ですが投稿します。
あ、あと誤字などがあって詠みくい場合があるかも……………。




