まさかの朝チュン?
チュン、チュン
太郎はあれから嫌がるマリーをマリーダとセーラが何とか説得をしてベッドまで運び、その後マリーダによる光魔法と白魔法で太郎を診察をし、寝ながら頭の痛みを訴えていた太郎に痛みを和らげる白魔法をかけなんとか落ち着いた様子で深い眠りに着いた。
その様子を見ていた3人は、夜通し交しながら、看病をしたが、やはりと言うべきかマリーはかなり嫌がった。
しかし、2人でこれまたなんとか説得をした。
「太郎様今治寝てるだけだから部屋にいるだけでいいですから、ね?お願いマリー。」
「マリー、太郎は何故倒れたかがわからないの。もし死ぬような状態だったら………ね、マリー。少しだけでいいから太郎に異変が起きないかみててあげて。」
もう、マリーダもセーラも必死の説得だった。
しかし、何故マリーはそこまで太郎の事が嫌なのか2人はわからなかった。
「はぁ、朝か?…………知らない壁だ。……………しかも朝チュンって。」
天井ではなく壁でしたか。
横を向いて寝てたのですね。
でも朝チュンって………
「背中にもろにあたるこの2つの感触は……………。」
太郎は反対側に向きを変えた。
そこにはなぜかマリーが一緒のベッドで寝ていた。しかも太郎に抱きついて。足を絡ませて。
「コイツ何がしたいんだ?」
昨日は散々と太郎の悪口や態度の悪さはどこに。
安心しきった顔をしてスヤスヤと寝息をたてていた。
しかし、太郎は。
「これどうするか。下手に起こすと面倒だし、さらにマリーダやセーラがこの状態を見たらさらに面倒だし。……………逃げるか?」
太郎は短距離転移魔法をして逃げる事にした。だが、太郎は意識を自分に向けた時に酷い違和感に襲われた。
「…………マジか。」
太郎はなぜか全裸で寝ていた。
しかも、よくマリーの事も見ると・・・・全裸だった。
太郎は思った。
「あ、終わった。」
太郎はこの世の終わりを見たように顔が白くなっていた。
こんな状況なのに、面倒がさらに増えた。
「太郎様、おはようございます!」
「太郎、起きてますか?」
マリーダとセーラが寝室に入ってきた。
しかし、太郎は冷静に思った。
(ノックぐらいしろよ。王族二人。)
いや~、先ほどの心の動揺が嘘のように冷静だった太郎。
しかし、面倒事がなくなった訳ではない事も事実。
(あ、俺やっぱり死んだ。)
動揺していた太郎だった。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
誤字が多くてすみません。
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