酷い3人の結末は…………。
(コイツら、後で絶対に泣かす!)
太郎は傷ついた。心がとても傷ついた。大事な事なので2回言いました。
「「「変態ドスケベ根暗オタク野郎!!!」」」
(ッチ!言わせて置けば…………)
とりあえず魔王セーラを助けに来て、そこに王女と領主の娘が一緒にいて同じ異常状態になっているのを助けるつもりだった太郎に、思いもよらない口擊に鋼鉄のこころを持つ太郎が折れかけていた。
「「「ちょっと、そこのブサイク野郎は、とっと早く消えやがれ!!!」」」
操られているのか、3人揃って同じ事を言い放つ。
(ぐっ、ぐすっ。た、確かに俺はオタクだし、根暗だけど…………。)
あ、太郎がまずい状態に………。
「「「お前臭いから、早く帰れよっ!!!」」」
(はぁ~………。)
た、太郎がんばれ!
「「「ってか、お前を見てると、私達の目が腐るから。それと、同じ空気を吸ってると思うと吐き気がするから早く死ねっ!!!」」」
そこまで言う3人。
例え操られてたとしても、普通の人ならこんな美少女3人から言われたら、本当に死んでいるかも。
でも、太郎なら……
「な、なんだよ。せっかく助けに来たのに。」
あ、ダメだった。
「「「うざいっ!キモいから早く死んでくれない?」」」
酷い………………。
「……………そっか。じゃあ………」
あ、太郎が魔法を唱えだした!
「キュアオール!」
3人に向かってマホメットを放つ!
3人が目映い光に包まれ、徐々に光が消えていく。
暫く沈黙が続く。
「あ、あれ?」
「え?私は………」
「ん?ここは?」
3人共、太郎の魔法なよりもとに戻ったようだ。
「おい、セーラ、マリーダ、マリー。今までの事覚えているか?」
太郎はイラつきならが3人に質問をする。
「あっ!」
「い、いやなにも覚えてはいないです。」
「あ、たろ…………貴方はだれですか?」
「しっかりと覚えてはいるようだな。」
3人はダラダラと冷や汗をかいていた。
「お前ら3人は、せっかく助けに来た俺に散々な事を言ってくれたよな?」
「な、なんの事か………」
「私は誰?ここはどこ?」
「は~ぁ、なぜか気分が最高!」
「チッ。まぁ、いいや。でもお前ら3人はお仕置き決定だからな。覚悟しとけよ?」
3人は慌て太郎から逃げようとするも………
「バインド。」
あっという間に太郎の魔法で拘束される。
「た、太郎様一体私達に何を……」
「そうだ!魔王の私にこんな事してただでは済まないから。」
「私達に一体何をするつもりよ!」
「え?そんな事決まってるじゃん。散々俺をコケにしたんだから、楽しませてもらうから。」
「「「キャー!変態!痴漢!強姦魔!」」」
「なんとでも言え。さて、じゅあ、3人共寝室に行こうか?」
太郎は拘束した3人をズルズルと引っ張って、魔王の寝室に向かった。
「「「やだやだ!誰か助けてぇ~!」」」
悲痛な叫び声が段々と遠ざかっていった。
太郎はやはり元気な男子高校生だった。
………………童貞ではないけど。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。




