スケベな太郎。
「お前ら3人に訊きたい事があるんだが、質問にはちゃんと答えろよ。」
少し怒気を強めた言い方で話し出す太郎。
「な、なんですの?」
「コイツ絶対に変な事聞いてくるよ。」
「…………………。」
1人黙りこめ魔王セーラ。
「……………今からお前達を鑑定するから、じっとしてろ。絶対に動くなよ?」
「か、鑑定とか言って私達を透視して裸を見る気だわ。」
「え?そんな事ができるのですか?」
「エッチ。」
「そんな事するかっ!」
いや、実際太郎はできるが、そんな事言っても話が進まない。と言うより、そんな事を言って余計な問題を起こす事を態々する必要がない。
……………ちょっと見たいと思っているが、そこまで女の子に不自由していない。
「とにかく、そのまま黙ってじっとしてろ!」
太郎は言葉にわずかに魔力を乗せ、3人を動かないように縛った。
……………エッチ。
「だれがだよ!」
3人はピクリとも動かずにいた。
太郎は1人づつ鑑定を始めた。
しばらくすると…………
「はぁ?」
驚く太郎。
名前 セーラ
年齢 18
種族 魔王(人間族)
レベル 1500
HP 300000
MP 480000
闇魔法LV10、火魔法LV10、
空間魔法LV10、身体強化魔法、生活魔法、結界魔法、防御魔法。
称号
かわいい魔王、優しい魔王。
加護
魔王の加護、闇精霊の加護。
状態
※※※※からの精神支配
名前 マリーダ
年齢 18
種族 王族(人間族)
レベル 150
HP 3000
MP 45000
光魔法LV8、風魔法LV5、水魔法LV3、回復魔法LV5、結界魔法、生活魔法、礼儀作法LV10
称号
ガンダ王国第一王女、魔王の親友、仮聖女
状態
※※※※からの精神支配
名前 マリー
年齢 18
種族 貴族の長女(人間族)
レベル 120
HP 2000
MP 45000
光魔法LV5、火魔法魔法LV5、土魔法LV5、空間魔法LV10、
回復魔法LV2,解毒魔法、防御魔法、生活魔法、 礼儀作法LV2
称号
伯爵家長女、魔王と親友、第一王女の従姉
状態
※※※※からの精神支配
唖然とする太郎。
(な、なだよ。このレベルの高さと突っ込みどころ満載のステータスは。)
太郎はあることに気づく。
(なぜみんな同じように年なんだ?それからやはり誰かからの精神支配を受けてるな。それから驚きなのは、セーラが病気の状態じゃないのがおかしい。…………いや、一番おかしいのは、魔王が人間族で、王国が仮聖女ってところか。ぐっ、ぐふふふふ。)
ニヤニヤ笑ってしまった太郎を見た3人は………
「「「このスケベっ!」」」
なぜかやたらと変態扱いされる太郎だった。
しかし、状態異常ならなんとかなると、一安心する。
(まぁ、今は言わせておこう。そのかわり後で……………。)
結局スケベな太郎だった。
いつも読んで頂き、本当にありがとうございます。
またまた、短文ですみません。




