バカ3人は…………。
「さて、どうしたらいいのか?」と悩む太郎だ。
不思議な3人の組み合わせに驚き、さらにあんぽんたんな「魔王セーラ」と、自意識過剰の領主の娘「マリー」。さらに意味不明の「王女マリーダ」。
3人にセクハラどころか痴漢どころか強姦魔扱いをされて、本来の目的の「治療」をさせともらえない太郎。
「はぁぁぁぁぁぁ。」
太郎は思いっきり溜め息をつく。
暫しの間4人乗の間に沈黙が続く。
(さてと、どいしたもかなぁ……………面倒だからさっさと、静かに寝かせて勝手に治療した方が早いか?)
色々模索する太郎に「王女マリーダ」が話しかけてきた。
「あなたは………太郎と言いましたか。太郎はなぜここに来たのですか?」
唖然とする太郎。
「コイツ、絶対に私達にいやらしい事しにわざわざここに来たのよ!!」
目が点になる太郎。
「私をこんな格好にさせて……………もうお嫁にいけない。」
なぜか泣き出す「魔王セーラ」。
ポカーンとする太郎。
「そんなアホな顔をしてないで私の質問にさっさと質問に答えたなさい。」
(ダメだ。コイツら揃いも揃ってアホばかりだ。)
「早く王女様の質問に答えなさい。不敬罪でその首はねられるわよ!」
イラッ、した太郎は…………
「殺れるもんなら殺ってみろ!その前にお前らの国がどうなっても知らんからな。」
さらに殺気を込めて答えた太郎に3人は顔が青ざめてガタガタと震えだした。
しかし、ここはさすが王女様と言うべきか、震えながらも反論してきた。
でも、その反論も最早子供と一緒だった。
「しょ、しょんなこと………お、おとうしゃまに言って貴方なんかしゅぐに捕まえて、し、しょけいにしても、もらいますから、か、覚悟してなしゃい。」
何を言っているんだか、太郎には理解出来なかった。が、とりあえず王女の質問に答えた。
「はぁ、彼のな。これはお前の親父さんからの…………いや、周辺各国の王様からの依頼で俺は魔王に会いに来たんだよ。………………お前ら俺の話をちゃんと聞いてないだろう?バカか?バカなのか?」
太郎は遠慮なく3人をバカにする。
いや、実際にバカなんだけど。
「わ、私達がバカですって!お、お父様に言いつけて貴方なんか死刑にしてもらいます。」
やはりバカだった。
まったく話が進まない事に、いい加減イライラが頂点に達してきた太郎。
「お前ら、いい加減俺の話をちゃんと聞かないと無理矢理にでも……」
「や、やっぱり美少女の私達に変な事するつもりなんだ。」
マリーの美少女発言でガックリする太郎。
(ダメだな。…………しかし、何か3人の様子がおかしい。)
何かに気づく太郎。
しかし、その何かがまだわからなかった。
(洗脳………。精神支配?)
物騒な考えが過る太郎だった。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
少し間あいてしまいました。
カゼを拗らせて肺炎になり、コロナかと疑われましたが、ただのカゼでした。
調子もどるまで、短文になります。




