魔王セーラの……………。
さて。と太郎は思案する。
「で、最近何か変な事が起きたとか、変わった事とかあった?」
太郎はセーラに質問するが、セーラの様子が少しおかしい事に気がつく。
「セーラ、どうした?顔色がかなり悪いぞ?」
セーラの様子が段々と悪くなっていく。
「た、太郎さん………」
身をモジモジさせる。かなり色っぽく見えるが、本当に調子が悪いだけなのだが、いくら英雄とか勇者とか言われても中身は童貞高校生だ。
一生懸命に興奮を抑えてだろうは必死に普通を装うが…………
「セーラ!どうした?」
しかし久々に焦る事も抑える太郎だが…………
目の前の美人魔王セーラは、裸のままだからムリもない。………と思う。
とうとうベッドに倒れこんだセーラ。
「セーラ!大丈夫か!しっかりしろ!」
しかし、セーラは近寄ってきた太郎の頭を両手で抱え込み、そのまま顔を近づけキスをする。
「ん!!」
焦りが絶好調の太郎。
「ん、んぐ!ふん!」
太郎は焦りから自分からキスをやめると言う行動が浮かばず、あたまの中は真っ白だった。
そう、まるで神様のいる神界のように。
「ふん!んっ!!!!」
突然口の中にセーラの舌が自分の口の中に入ってきてさらに慌てる太郎。
「んーーーーーーっ!」
セーラの舌が太郎舌や口の中をいやらしく蹂躙していく。
………………何分たっただろうか?
やっとセーラから解放される太郎。
「はぁ。」
色っぽい声を出すセーラに対して、太郎は。
「あ、あぁぁぁぁ。」
魂が抜け出したように腑抜けた顔をしていた。
そして太郎はベッドに横たわっていたセーラの上に倒れこむ。
「あん。」
「はぁ、はぁ、はぁ~~~。」
太郎、魔王に敗れる!
このニュースは全宇宙に広まったとか。
5分後に正気を取り戻した太郎はさらに慌てて立ち上がった。
「せ、セラ!じゃなかった、セーラ!こんな時庭一体何をするんだ!俺はそんな事を(本当は色々したいけど。)するなら帰るぞ!」
本音が少し漏れているだろう。
「太郎さん、私の命はおそらく長くないでしょう。ならせめて好きになった人と初めては……………。」
鈍感太郎でもここまで言われたらさすがにわかる。ので、太郎の顔は真っ赤になっていた。
「太郎さん。最後に………太郎さんと……………。」
「いや、ちょっと待て!少し待て!かなり待て!」
慌ててる太郎は大好きなキャラクターのセリフを無意識に放つ。
「太郎さん、私ではダメですか?やはり私が魔王だからですか?太郎さんが勇者だからですか?」
セーラの質問攻めを受ける太郎。
「いや、その話はちょっとあっちの棚に置いておこう。それより、さっき俺が話した事はあったのか?」
セーラは俯き、静かに話しだした。
「1年前に……………」
「うん、1年前に?」
「悪魔に突然襲われ、私を通して魔族の体内にある魔力を吸収する道具を腹部に埋め込まれました。」
予想外の話しに太郎は驚いた。
(悪魔と魔族って、やっぱり違う種族なんだ。)
そっちですか!
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
全話、かなり誤字があり読みにくくてすみませんでした。
慌てた修正しまし。
せっかくの500話記念だったのに……………(*T^T)




