いちにちめ(王都)
前回のあらすじ!ナツ、無一文!以上!
ドラのおねだりにより、買い食いをしようとしたところで無一文だということに気づいてしまった。どうしよ。
「うーーん・・・なんとかしてお金を手に入れないとなぁ」
「ねーナツ、おにくは?」
「おおう、そんなにおなか減ったのか・・・しかたないなー、森で見つけたリンゴっぽい果物をあげよう」
「おにくじゃない・・・」
「そんな渋い顔せんでも・・・」
とりあえずドラにはリンゴもどきで納得してもらい、おなかを満たしてもらうことにした。・・・やだ口いっぱいに頬張ってる・・・リスみたいでかわいい・・・表情はしっぶいけど。
悩んでいてもなにも始まらん、ということでふくろう亭へと引き返し、ゴードンさんにアドバイスを授けてもらうことにした。気分は宿屋の主人に教えを請う旅人である。
「手っ取り早く金を稼ぐ方法?」
「そうです。いやぁ、今無一文なのをさっき思い出して」
「ああ、そういえばミーシャ様がそんなことを言っていたね・・・なら、冒険者ギルドに登録してみたらどうかな?魔物の討伐や薬草の採集といった依頼をこなすことで、報酬がもらえるよ。うちに泊まりに来る冒険者からよくそういった話は聞くんだ」
「冒険者ギルド・・・」
異世界小説とかでよく見るやつだー!やっぱりここにもそういった施設とかあるんだなぁ・・・。というか、魔物討伐って絶対ヤバイやつだよこれ・・・。安全そうな採集とかにしとこう。
「ちなみに、魔物討伐は低ランクの依頼でもそこそこ稼げるらしいよ」
「行きます(キリッ」
「決断早いねぇ・・・冒険者ギルドなら、前の大通りを東に向かってまっすぐ行ったところにあるよ。目立つし大きい建物だから、着いたらすぐに分かるはずだ」
「そんなに分かりやすいんですか?」
「なにしろたくさん人が出入りしてるからね」
「なるほど」
ということで、俺はドラに留守番をしてもらって一人で冒険者ギルドに向かう。
つもりだったが。
「やだやだー!!どらもいくー!!ナツといっしょにいくのー!!」
「ちょっとまってドラ力強いまってすっごい絞まってる」
「うぅぅぅぅー!!!」
「いたいいたいわかったわかった連れていくから緩めて中身出ちゃうから」
ドラが俺と離れたがらず留守番を嫌がるので、なんとか納得してもらおうとしたけど、逆効果だったようで思いっきり腰に抱きつかれた。というかさすがドラゴンなのか、幼女なのにめっちゃ力強くて中身出そうだった。このままだと俺の腰骨がボッキリいきそうだったので、ドラも連れていくことにした。大丈夫だろうか・・・主に俺の腰骨。




