いちにちめ(王都)
なんとかひねり出したはいいものの、続きが思いつかない…
ブロロロロ…
「んー…お?おいミーシャ、あれじゃないか?あのでっかい壁があるところ」
「どれどれ……おお、そうだ!奥にあるのはヴァルト城だ、間違いない」
家から出発して一日、途中で休憩を挟みつつ車を走らせていると、王都の門のようなものが見えてきた。ミーシャの言ったとおり、奥には城が建っている。道も舗装されているし、さっきから馬車が往来している。…みんなこっちを見て目を見開いているが。気持ちは分かる…高速で何かが向かってきているんだし。
商業も盛んなようだし、かなり発展しているんだろう。浮浪者っぽいのも見かけないし、生活も豊かなのかなー。
とりあえず門の近くまで行くか。
ざわざわ…
「おい、なんだアレは…!?魔物か!?」
「俺が知るわけないだろ!?と、とにかく隊長を呼んでくる!お前は警備兵を集めて門を守れ!」
「あ、ああ…!」
ナツたちがのんきに王都の門へと近づいているのと同時期。門の上で監視をしていた警備兵の一人が、ナツたちが乗った車を発見した。しかし彼らは車を知らないため、馬車よりも速い速度で巨大な何かが門に向かってくるのを見て、魔物の類だと思ったようだ。警備兵たちの間に緊張感が漂い、それぞれの武器を握り締める。彼らは王都の門を守るため、そして王都の民を守るために、未知の敵へと対峙しようとしていた。
「た、隊長!前方から魔物と思われる巨大な何かが近づいてきます!」
「…ああ、見えている。どうやらかなりの速度で向かってきているな」
「大砲を準備しておくべきでしょうか…」
「そうだな…一応準備して、門の上で待機しておけ。俺が迎えよう」
「えぇ!?隊長お一人でですか…!?」
「まぁ大丈夫だろう。アレから敵意は感じられん。お前は門に向かえ」
「…分かりました」
場所は変わって門の中にある一室。そこには先ほど隊長を呼びに来た兵士と、隊長が話しあっていた。焦る兵士に対して、隊長はそれほど緊張してはいないようだ。兵士を門に向かわせ、壁に掛けた剣を取りだして、彼も門へと向かう。
「さて…何が出てくることやら」
「んー?なんか…門の前にすげー人が集まってるぞ?」
「……あぁぁあ!?そ、そうだ!こんな巨大なものが王都に向かってきてるんだ、魔物と間違われて攻撃されかねんぞ!?」
「……あ」
「と、とにかく門の近くに行ったら、私が先に出る。門を守る警備兵に事情を話せば大丈夫だとは思うが…」
「…門の上にある大砲っぽいの、こっち向いてんだけど」
「……攻撃されませんように…」
「まぁ大丈夫じゃね?」
「すぴー…(すやすや)」
いまいち危機感の足りない雰囲気のまま、王都の門へと近づいていくナツ一行。




