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いちにちめ

はじめまして、くろのです。


「おっ、できてるな…よし、ドラー!大根と玉ねぎ、できてるよー」

「ほんと!?ナツ、どらにみせてみせてー!」


うむうむ、畑も好調みたいだな。これならしばらくは村のみんなにもおすそ分けできる…って

「だいこんとたまねぎだー!」(ブンブン)

「こら、振り回しちゃだめだろ!?食べられなくなっちゃうぞ」(ガシッ)

「あぅ」

まったく…もうちょっとしっかり教えないとダメだなぁ。油断するとドラの力で何が起こるか分かんないから、気をつけないと…。

「ほらドラ、晩御飯作るから家に帰るぞー?」

「うん!きょうはなにつくるの?はんばーぐ?かれー?」

「そうだなぁ…ピーマンの肉詰めとか?」

「えー!?やだー!ぴーまんやだー!」


俺、木戸那津(きど なつ)ことナツは今日の晩御飯のメニューを考えつつ、ドラと手をつないで家に向かった。その道中、この世界(いせかい)での思い出に身を馳せていた―――



「うーん…ん?あれ…ここは?」

全身にかすかな風を感じ、俺は目を覚ました。たしか昨日はいつもどおり大学の講義に出席して、バイト行った後、いつもよりすごく疲れを感じてたからそのまま家のベッドで寝たはずなんだけど――

「…森?」

周りを見ると、見慣れた自分の部屋ではなくマイナスイオンがあふれてそうな森だった。近くには川が流れているらしく、水の流れる音がしている。ここで暮らしていると、健康になれそうだ…って違うわ!

「なんで俺森にいんの!?家どこにいった!?てか俺がどこに来た!?」

ここどこ!?…いや、冷静になれ俺、ビークールだ。某バスケマンガの奴も言ってたじゃないか。

『まだだ、まだあわて(ガサガサ

「うぉっ!?何だ…?」

近くの茂みから音がした。何かが近づいてきてる…?な、なにか武器になるものは…

「あった!って、木の棒かよ…まぁ無いよりマシか。よし…」

音はどんどんこっちに向かってきている。何が来るのか…



ガサガサ……ドサッ

「…ん?あれは…女の子、か?」

赤い髪の小さな女の子が茂みから出てきて、倒れてしまった。

「いやいや、ナレーションしてる場合じゃない!大丈夫か!?」

俺は倒れた女の子のそばに駆け寄り、様子を見てみる。すると…

「頭に…角がある…?」

その女の子には、クリスタルのような透明感のある、紅い小さな角が頭から後ろに向かって2本生えていた。

俺の知っている人体には、角は生えていないはず…なんだが…

「うぅ…ん…」

「!大丈夫か?怪我はないか?」

角はとりあえず置いとこう。あと俺の現状も。なんとなくどうなっているのかは分かってしまっているけどまずは女の子に怪我がないか確かめないと…

「お…」

「お?」

「お…」

「お?『お』がどうした?」






「おなかすいたよぅ…」

ぎゅるるるるるるるぅ

処女作です。まだまだ分からないことが多いので、温かい目で見守ってやってください。

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