表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/17

まずは格好から

 恋三と結城が走って議員会館を出て来る。


 結城「おい、恋サン! タクシーを捕まえろ」

 恋三「ハイ!」


恋三が右手を挙げタクシーを停める。

二人が乗り込むと結城は運転手に、


 結城「林さん、経産省ッ! 今日は半日付き合ってもらうよ」


結城は運転手に名刺を渡す。

運転手は渡された名刺を見て、


 林 「秘書サンですか」


恋三は小声で、


 恋三「知ってる人ですか?」

 結城「メーターの上を見ろ」

 恋三「・・・あ~あ、さすがですね」


結城は恋三をサゲスんだ目でニラむ。


タクシーが経産省の前に止まる。


正面玄関からは多くの人が出入りしている。


 結城「林さん。ここで少し待っててくれる」

 林 「ハイ。頑張って下さい」

 結城「アイヨ~!」


結城の調子の良い返事。


 結城と恋三は省内の廊下を歩走ホバシりに歩いて行く。

結城は恋三の靴を見て、


 結城「恋サン、待てッ! 」

 恋三「ハイ」

 結城「オマエなあ、靴ぐらい磨けよ」

 恋三「え? あッ、ハイ」


恋三は立ち止まり、しゃがんでポケットからテッシュペパーを取り出し、靴を拭く。


 結城「それと、そのネクタイ!」

 恋三「え?」

 結城「曲がってるぞ」

 恋三「あッ!」


ガラス窓に自分の姿を映しネクタイを直す。

結城はそれを見て呆れた顔で、


 結城「アノナ~ぁ、これから会う『ヤツ』は偉い人なんだぞ。ビシとしろ、ビシと」

 恋三「ハイ。すいません」


 暫くして結城と恋三が経産省の正門から走って出て来る。

二人はドアーの開いたタクシーに飛び込む。


 結城「林さん、次、財務省!」

 林 「ザイムショウッ! はい」


結城は隣りに座る恋三をニラみ、


 結城「おい」

 恋三「ハイ」

 結城「受付嬢の前でニヤニヤしてるんじやない! 副大臣の秘書だぞ」

 恋三「え? あッ、すいません」


恋三は結城に奇妙な事を質問する。


 恋三「結城さん・・・」

 結城「何だ」

 恋三「先ほど経産省の日高課長補佐の話しの中で『デンジレン』て言ってましたね。アレ、何の事ですか」

 結城「電事連? 電気事業連合会だ。電気屋の一番偉い連中が居る所だ。ここは特に大切な所だから覚えて置け」

 恋三「はい」

 結城「・・・この辺を揺らすと『葉っぱ』は落ちて来る」

 恋三「ハッパ?」


結城は恋三を睨んで、


 結城「葉っぱって言ったら分かるだろう」 

 恋三「ひょっとして、『アレ』ですか?」

 結城「アレだ」

                         つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ