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最終章:【逮捕・収監 ・公判 ・判決 ・死刑確定 ~ 死刑執行】(7)

 東京拘置所の宮崎被告は、月刊誌「創(そう)」と10年近くに渡って手紙を交わしている。


 これまで、「2度の死刑判決」を受けている(= 当時)。


 一審の死刑判決については、「何かの間違い」。


 控訴審判決は、「何も聞いてません。寝ていました」と感想を寄せた。


 1962年8月、東京都五日市町(現あきる野市)で生まれた。


 生まれつき両手の障害を患い、手のひらを上に向けることが出来なかった。


 「手を理由にいじめられるのが嫌だったのに、両親は何もしてくれなかった。」(逮捕後の供述。)


 印刷会社の経営で両親が忙しいため、家族がそろって食事をする機会も、ほとんどなかったという。


 両親に代わり、被告を可愛がったのは祖父だった。


 短大卒業後、親類の紹介で就職した都内の印刷会社は、職場に溶け込むこともなく、3年で退職した。


 中学生の頃からテレビのアニメ番組を録画し、自室には大量のビデオテープや、コミック雑誌が積み上げられた。


 集めたビデオは、5793本。


 部屋の様子が報道され、自分の世界に閉じこもる被告のイメージを強く印象付けた。


 だが大半は、最初の事件を起こす3ヶ月前の、祖父の病死後に収集したものだったという。


 「おじいさんとしょうぎをさしたことを思い出します。」


 「創」の2005年12月号でも、宮崎被告は、祖父への思いを明かしている。


 その一方で、父親を「父の人」、母親を「母の人」と呼び、父親の自殺については、「胸がスーッとしました」と書いた。


 自分の家族や被害者の遺族に申し訳ないと思ったことは、「ありません。」


 ただ、夜はあまり眠れず、「幻聴(げんちょう)がして、つらいです」という。


 「最高裁の判決は、どうなると思いますか?」の、問いに対する答えは、「無罪だと思います。」


・・・2006年の年明けにも、最高裁判決が下される見通しだ(= 当時)。 


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 【宮崎被告の死刑確定へ/最高裁が上告棄却(じょうこくききゃく)】2006.1.17付 四国新聞社


 東京都と埼玉県で、1988-89年、幼い女の子4人が相次いで連れ去られ、殺された「連続幼女誘拐殺人事件」をおこし、誘拐・殺人・死体損壊・死体遺棄など、6つの罪に問われた、


 元印刷業手伝い、宮崎勤被告(43)の上告審判決で、最高裁第3小法廷は、17日、1・2審の死刑判決を支持し、被告の上告を棄却した。


 これにより、宮崎勤被告の死刑が確定する。


 4人の裁判官、全員一致の判決だった。


 判決理由で、藤田宙靖裁判長は、最大の争点だった、


 「善悪を判断して行動する能力(刑事責任能力)」の有無について、「極端な性格的偏り(人格障害)で、精神障害ではない」として、完全責任強力を認めた1・2審の判断を、「正当と認められる」と支持。


 その上で、「性的欲求や、死体を撮影した珍しいビデオを持ちたいという収集欲に基づく、自己中心的、非道な動機で、酌量(しゃくりょう)の余地はない」と、死刑の理由を述べた。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・死刑確定から、2年4か月後の、


 2008年6月17日、朝の午前10時。


 刑務官が刑の執行を言い渡すと宮崎は、暴れたり泣き叫ぶこともなく、


 静かに、その45年の生涯を閉じました。


 彼の最後の言葉は・・・


 「あのビデオ、まだ途中だったのにな。」


 追伸:


 では最後に、


 獄中の生前の宮崎勤に関する、


 こんなエピソードでシメたいと思います。


 これは・・・


 一般の方が宮崎宛に質問文を送り、宮崎勤が手紙にて回答する、というものでした。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 【宮崎勤のQ&A】


 Q1.「少女のビデオを見ましたか?」

 「えーと、少女の遺体が映っているビデオが押収されたらしいですが、それを警察で見ましたか?

 見て、どう思いましたか?」

 (女性・無職 29歳 血液型:AB型 愛知県 2000.9.15)


 A1.(宮崎勤)「見ました。『二次元(平面)の肉物体だ!』と思った。」


 ==========


 Q2.「たびたびお邪魔します。えーと、私が一番気になるのは、被害者の家に遺骨を届けたという点です。

 これは当時からの私の推理ですが、お友達か知り合いの方に、犯行と遺骨のありかを教えたということがあったのではないでしょうか?

 もしそうなら、骨だけとはいえ被害者は存在するので、遠慮せずその友達を告発(?)したほうがいいです。」

(同上。2000.9.16)


 A2.(宮崎勤)「さっぱり分かりません。」


 ==========


 Q3.「こんにちは」

 1. あなたが一番嫌いな人は誰ですか?

 2. あなたが一番好きな人は誰ですか?

 3. 今、何が一番したいですか?

 (男性・学生 19歳 血液型:A型 2000.9.17)


 A3.(宮崎勤)

 A3-1.「考えたことがないな。」

 A3-2.「おじいさん。」

 A3-3.「おじいさんと将棋をしたい。」


 ==========


 Q4.「獄中で性欲の処理はどしてますですか? やぱ被害者のコト思い出しながらオナニしてるのでしょか?」

 (男性・学生 14歳 東京都 2000.10.5)


 A4.(宮崎勤)「してません。」


 ==========


 Q5.「どうなんです? 女の子を殺すとき、どんな風にエキサイトしましたか?」

 (男性・会社員 25歳 血液型:O型 神奈川県 2000.10.5)


 A5.(宮崎勤)「なんですかそれ? 殺人が悪いことかどうかとか何も思っていません。」


 ==========


 Q6.「その後、世の中には、素晴らしいアニメーションがたくさん登場しました。

 拘置所の中でそれらを観ることは不可能なのでしょうか。

 もし観れるのならば、宮崎さんが誰萌(だれも)えなのか(あ、萌えってわかるかな?)すごく興味があります。

 そうそう、コスプレはすごくメジャーな文化になりました。

 外はいい時代ですよ。」

 (女性・“自由業” 10歳以下 血液型:O型 北海道  2000.10.6)


 A6.(宮崎勤)「今テレビやビデオや映画で観るのは不可能でしょうね。

 わからない。

 視聴者のみなさん。

 このコーナーでは、便りや意見を書き込んだりE-mail(= イーメール)で送ってもらってもいいんですよ。」


 ==========


 ・・・以上です。


 m(_ _)m

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