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3

ダンジョンモンスターになった俺は、今日も商人を襲っていた。

「ヒィイ!やめてくれぇ!」

何時ものように商人達は命乞いをしている……

頭の中はコアを育てる事でいっぱいだ!


俺は妻を抱える旦那の首を速攻で叩き落とした。

「ヒィイ!あなたぁ!」

「お前もすぐに楽にしてやるよ!自慢じゃ無いが、その辺の盗賊よりは素早い」

「バッドボーイさん!待って下さい!」


俺の事を止めるのは下っ端の奴だ……なんて名だったか?

「なんだ?」

「殺すの待って下さい!その女!俺に下せぇ!」

「欲しいのか?……これが?」

「はい!」

「……よし、いいだろう」

「やったぁ!」

普段は絶対にやらないが、良い事を思いついた。


俺は商人の妻を毛布でガチガチに包んでアジトへ戻った。


「バッドボーイ、珍しいな……そんなに上物って訳でもないが……これがお前の好みなのか?」

「ああ、そうだ」


俺は下っ端に声を掛け、何時ものようにダンジョンに鍛錬へ出かける……今日は女も一緒だ……


下っ端は親分の目を盗んでダンジョンに向かう。

当然だ、下っ端に自由時間など易々と貰えるわけがない……


『遅かったな……何だそれは?』

「餌だ……ここにゴブリンを1匹召喚しろ!」

ダンジョンは目の前にゴブリンを召喚する。


ゴブリンは俺を見るなり襲いかかってくる。

「身の程知らずが!」

俺はゴブリンを死なない程度に殴り飛ばして黙らせた。


殴り飛ばされたゴブリンは力の違いを認めたようで、大人しく座っている。

大人しいゴブリンを確認するとlvが3に上がっていた。


「殴られるだけでもこれか……これからが楽しみだな」


俺はゴブリンを奥の通路に移動させて下っ端を待つ。

「はぁはぁ……バッドボーイさん!来ましたよ!」

「おう!こっちに来いよ!」

「はい!」


何も疑わないで下っ端は簡単に背後を俺に見せる。

「な!バッドボーイさん!何するんです!やめてくださいよ!」

俺は下っ端を背後から羽交締めした。

下っ端は必死に暴れるが、lv20程度の奴に遅れは取らない。

「ゴキッ!グェェ!」

「あーあ、暴れるからだよ」

「や、やめてください!」

下っ端は泣いていた。


「お前みたいなクズの命を有効に使ってやるってんだよ……おい!」

俺はゴブリンを呼び、下っ端の装備してたナイフを投げた。


ゴブリンはナイフを握りしめて俺の仕草を確認している。

「何やってんだ?早く殺れよ」

ゴブリンはナイフを構えて走り寄ってくる。


「あ!あぶっ!バッドボーイさん!やめて!」

力の弱いゴブリンのナイフが下っ端の腹に浅く刺さり、下っ端はビクビクと抵抗するが、それでも俺は離さなかった。


ゴブリンは死ぬまで何度もナイフを突き立てた。

下っ端が死ぬ瞬間、俺にもレベルアップの感覚があった。


ゴブリンのレベル上げのつもりでいた俺は

自身のレベルを確認して驚愕した。


「嘘……だろ?」

確かにサポートをしてレベルアップをするのは珍しくない……lv21とはいえ曲がりなりにも下っ端は20代、

しかしlv43→lv45になんて……格下に対してのサポートでこれは異常だ。


俺は急いでゴブリンのレベルを確認する。

「lv……18だと?」

確かに格上を殺したゴブリン……だがこれは……

『何を驚いている?』

「これは一体なんだ?上がり過ぎだぞ!」

『お前はもうダンジョンのモンスター……ダンジョンの内で当然恩恵を受けるだろ……侵入者を殺せば、勿論ボーナスを獲得するのは当然の事だ』


「そうなのか……」

俺はまだまだ強くなる!……まてよ?

冷静に考えるとこれはマズイかもしれない……ゆっくりと盗賊団を食い潰すつもりだったが、親分はこの急激な成長を見過ごすだろうか?……いや、無いな……

奴は脅威を感じれば片腕でも切り捨てる。


明日の朝、親分がレベルを確認するまでに壊滅しなくてはならないだろう……

だが俺には算段があった。

サポートでこれだ、直接殺せば親分を超える事は可能だろう……


下っ端を10人は誘き寄せ、ゴブリンと俺がもっと成長すれば壊滅も容易い。


「おい!ゴブリンを後10匹程生産して置いてくれ!」

『お前が望むならそうしよう』

「それとお前!俺が居ない間は他の奴のリーダーになれ!殺すなよ?」

「ゴフッ!」

lv18ゴブリンは指示に素直に従い、ゴブリン達を殴り飛ばす。

俺はダンジョンを後にし、アジトへ向かった。


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