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無名の詩  作者: につき()
16/16

わたしは過去になりたい/

わたしは過去になりたい

それはきっと愚かなこと

しかし繰り返しではなく

広がり続けるこの乖離感と

囁きをやめない朝夕の帷に

季節の悲鳴が止まない

そうして人波は姿だけを留め

降り積もった時代の地層が

分厚くイミテーションを撒き散らす

身体という入れ物に詰められた何か

この牢獄に囚われた空虚

もう繰り返したくはない記憶

戻ること能わず

進むことに惑う

ありふれた戸惑いは

まるで転生者のそれのように



ff

いっそ憎めたならどれ程簡単だろうか。ただ虚しく過ぎるテールライトの列を見送る。やがてまた今年も終わる。

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