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サンダーバード

夏バテと仕事の繁忙期と怠心で投稿随分開いてしまいました。

ダメな僕です。

最初の山越えは高度が足らずに引き返してきた。


魔族領の外郭山脈より規模は小さいようなのだが、今は雨季

やはり気流を見分けるのは難しいようだ。

しかし揺れる


サルマが申し訳なさそうにしている、

タイホウは

「雨季には一発で越える船など余程の幸運を持っていないと越えられない」

と言ってサルマを慰めていた。



魔性石の鉱脈が地下にあるせいか、魔力が満ちていてすこぶる調子が良い。

やはりここはノルが推測した通り魔族の住む場所なのだと確信している。


ラナのカケラがここにも落ちてきていて私たち以外の魔族の祖先がここにラナから船に乗りやってきたのだろう。


また風を見て再出発になる。



気球って厄介だと思う。

前世だったら高度一万メートルの旅客機でひとっ飛びなのだろうが。

不便さもなんだか楽しくなってきた。

便利過ぎる世の中にいたせいか色々なことに慣れて感謝やありがたみが薄れていた事を知る事ができた。


目の前には盆地が広がっている

クワンリに抱き抱えられて窓の外を見ている。

さすが船長とオババ2度目のアタックで山脈を超えた。

しかし揺れた。強風に翻弄される風船に乗っているのだから仕方がないけど、嫌がる俺を固定したゲージに入れたサルマに感謝しなければならない。

後で撫でさせてやろう。


皆興奮気味だ、

王宮から発行される魔性石の取引証書が無ければ買い付けに来られないこの場所にわざわざ危険を犯してくるなんて、余程の暇を持て余した金持ちか、ユイコリウス侯に取り入って甘い汁のおこぼれを狙う意地汚い商人ぐらいなものだ。

って船長が言っていた。


とてもレアな旅行なんだろうな。


クワンリはなんかお嬢様の雰囲気を醸し出しているので(実際魔王の娘なのだが)

暇を持て余した小金持ちと言う設定で入国しようと提案した。

サルマをお付きの待女、オババは乳母にしておく。


街で買い揃えたそれっぽい衣装に皆着替えるとお互いに指を刺しながら大笑いをしている。

それを見て呆れている俺も、宝石のついた悪趣味な首輪にクワンリの魔性石の首輪を改造してつけている。

嘘の下手なクワンリはあまり喋らせないで、待女の役のサルマが表に出る。

サルマも俺と思念が通じるので指示も出しやすい。


城が見えてきたと見張りの乗組員んが声を上げる。

クワンリと窓を覗き込む。


、、、、、でっかいサンダーバード2号が2台

円で囲われる街の両端にある。

って言うか2台のサンダーバードを起点に円形に城壁を作った様だ。


カメムシ城と呼ばれているらしい。

俺にはサンダーバード2号にしか見えないが。

宇宙船で間違いない。

クワンリの祖先もきっとあれに乗ってやってきたのだろう。

流石の技術力だ、苔や草に覆われて小さい木も生えているが、見たところ壊れていたり朽ちている様には見えない。

流石に動きはしないだろうが。


ヘリコプターが近づいてきた!

ヘリコプターだ!!!!

一人乗りだけど、身体丸出しだけど、ヘリコプターだ。

驚いた、飛行機ぶっ飛ばしてヘリコプターを作っていたなんて。


ベッサンの気球港の水先案内人だとタイホウが説明している。


なんかヤバイ相手にちょっかい出してしまったみたいだ。


クワンリの顔を下から窺うと強張っていた。

大丈夫俺がお前を必ず無事に故郷に帰してやる。


全部解決してからな。

やっと映像が降りてきました。エンディングに向け更に精進してまいります。

ご感想、良いね、ブックマーク等頂けましたらありがたいです。

怠け者の僕ですが、ラストまでお付き合いくだされば幸いです。

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