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ⅡⅩ 久しぶりの外出
「未夢。」
ママの声で目が覚めた。
「ママとおでかけしない?。」
もう一か月近く外に出ていない。婦人科に行く時だけ。
それ以外はクラスメイトと会う可能性があるし、近所の人にもばれてしまうから。
近所の人にはいずればれると思うけど。
「外出てもいいの?。」
「今日は特別よ。」
そういって、私に準備をさせた。
ついたのはベビー服専門店だった。
「もうそろそろ、そろえないとね。早く生まれてもいいように。」
ママは笑っていた。
周りの人にじろじろ見られた。
けれど、ママは気にしないで選んでく。
「これかわいくない?。」
哺乳瓶や服、ベビーカーなどを見て回った。
お店を出て、急に涙がこぼれてきた。
「どうしたの?」
ママが心配そうに私の顔を覗き込んできた。
「ママ、ありがとう。」
流れてくる涙を拭きながら子をあげて笑った。
「いえいえ。もともとはあなたのためにためていたお金だし。」
ママも笑った。
「もう一か所よるところがあるんだけど。いいかな。」
ママが私を車に乗せるといった。
いったいどこにいくんだろう。
読んでいただいてありがとうございます。
次回もお楽しみに。




