表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/30

ⅩⅣ 小さな。

小さくうなづいた。


「じゃあ、明日、学校が終わったら、先生と行こう!。」

「はい。。。」


返事はしたけれど、先生に迷惑かけちゃう…。私は、私は…どうしたらいいの?。


「今、迷惑かかるな、とか思ってたでしょ?。気にしないで。私明日、婦人科に用があるから。」


先生は笑顔で言った。




次の日

先生と、放課後に先生が通ってる婦人科に行った。


婦人科の先生はベテランそうな顔つきの女の先生だった。

「あら、朝川さん。そちらの子は…娘さん?。」

病院の先生は私を見ると、言った。


「いいえ。私の教え子です。今日は、私じゃなくこの子を診察してあげて下さい。」

朝川先生は私をみて言った。


病院の先生は少し驚いた顔をしたけれど、私を見て微笑むと、

「分かりました。」

と、言ってうなづいた。



「私は、院長の林です。よろしくね。」

「よろしくお願いします。」

林先生は私に自己紹介した。私もぺコリとお辞儀をする。




「あー、いるね。ここ。見える?。」

ベットに横になって、機械をあてられた。

「はい。」


小さい、小さい、命が今、私のおなかに…。

そう思うだけで、泣きそうになる。


「今、四ヶ月目に入ったところです。」

先生はそう言って、私に説明を始めた。

「中絶を望む場合は、手術を受けることができます。ただ、はやめに決めないと、中絶できなくなります。それと、親御さんときちんと話してね。」


親に相談・・・。


先生と帰り道を歩いた。


不思議だった。私の体に小さな命が宿っているなんて。


「未夢ちゃん。」

先生が私に声をかけた。


「相手は、春哉くんなんでしょう?。」

小さくうなづく。

まさか、こんなことになるなんて、一つも思っていなかった。


「親には、自分から言える?。」

親・・・。首を振る。

「先生が言ってもいいよ。」

それも嫌だ。わがままと言われればそうかもしれない。

でも、でも…。



先生と別れ、家に入った瞬間のことだった。

読んでいただいてありがとうございます。


次回もお楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ