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一人ということ
朝日が昇る
ゆっくり ゆっくりと…
電車の窓越しに
家の屋根はめらめらと
日を反射して輝くのが見える
一人の夜を越えても
一人の朝を迎える
何も変わらない……
何も増えず 何も減らない
君がいなくなって
しばらくは空っぽだった
それもいつの間にか
当たり前になって
一人になれば
君のことばかりを考えてしまう
お風呂に入ってても
瞼を閉じても
一人の電車でも
僕は君を忘れられないでいる
思い出す度に心は悲鳴をあげ
どうしようもない
どうしようもない
そう自分に言い聞かせ
これからずっと自分の気持ちに
嘘をついていくのだろう……




