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聖なる骨  作者: 骨素子 陽晶


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第1話 骨、目覚める

 初投稿、初作品です。拙い文章ですが、手に取って読んでいただければこれに勝る喜びはありません。どうかよろしくお願いします。

 ピチャン、ピチャン。


 何の音だ?水の音?


っていうか床が固いな。おかしい、布団で寝てたはずなのになんで床がかたいんだ。


 ん? 昨日なにしてたっけ? っていうか俺はだれだっけ?いやそれよりここはどこだ?なんか床が固いなと思ったら、普通に地面の上じゃないか。


 イヤほんとおかしい。何も思い出せない。なんだここ?洞窟?いやでも明かりが見当たらないのに壁がうっすら光ってるな。なんかのテーマパークか?お化け屋敷的な。いやどちらかというと、肝試し的な洞窟探検みたいな感じ。いやいや来た覚えないんですけど。誘拐とかじゃないだろうな?それにしては誰も見当たらないし人の気配もかんじないけど。


 




 とにかく落ち着こう。まずは昨日までのことを思い出してみよう。


 えーと、確か会社から帰って疲れたから・・・・・・・・・あれ、なんかぼやけるな。


 


 俺の名前は・・・・・・なんだっけ?


 




 とりあえず整理してみよう。俺は日本の地方のしがない会社員。小さな会社の製造員で確か何かを作る仕事をしていたはず。何かの・・・・・・何かの・・・なんだろう?


 俺の名前は・・・・・・思い出せないな。ところどころ虫食いみたいに記憶がぼやけている。会社に勤めていたことも、好きなアニメや漫画に小説なんかも思い出せるが自分や家族、会社に勤めていた同僚の顔と名前がすりガラスのようにぼやけてしまう。


 これはあれかな?記憶喪失ってやつかな?しかしなんかえらく中途半端だな。エピソード記憶とかなんか分類があるんだっけ?だとしてもなんか半端な気がする。


 くそ! 会社のむかつくパワハラ上司のことはなんとなく覚えているのに、そいつの顔と名前が半透明だ。忘れるなら恨みも含めて削除しといてくれよ!不親切な記憶喪失だな!


 


 まぁいつまでも地面の上に寝転がって愚痴っていてもしかたない。起き上がって、行動を......


 骨?




 なんぞこれ?






 ぎゃぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁ!?!?!?!?


 お、お、俺の手がほ、ほ、骨になっとる!?


 え!?え!?どーゆーこと!?なんで手が骨に!?いやいやなんで骨の手がうごいてるの!?


 いや手だけじゃない。足も体も顔も全部骨になってるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?






 はぁはぁはぁ。驚いて叫びすぎて息が切れた。


 あれ?骨なのになんで息が切れるんだ?てゆーか全然違和感なく体も動かせるな。うーむ寝てたら普通に服を着てる死体って感じだ。つーか今気づいたけど、これ俺が着ていた服じゃないな。しかし所々ボロボロでほつれているな。記憶は相変わらずスリガラスだけれども、明らかにザ、中世って感じの服だし現代日本でこの服は着ないだろって感じだし。服はウニクロでしか買ってなかったしな。くそ、その辺ははっきり思い出せるんだな。


 んーー見た感じ中世の村人?いや旅人って感じの服?あーーあれだよ某指輪をめぐる物語の主人公の服みたいな・・・しかしボロボロだな服。ん?なんかポケットに紙が入ってるな。ボロボロで今に崩れそうな紙に何か書いてある。えーとほとんど読めないな一部分だけ、えーと、こんな・・・クレ、あークレストかな?たのむ・・・星?


 〔こんな・・・クレスト・・・・・・頼む・・・星・・・〕なんじゃいこれ?


 さわっていたら崩れて粉々になってしまった。


 




 ・・・・・・現状わかってることを簡潔に整理してみよう。


 目覚めたら知らない場所で記憶をなくしてて動ける骨になっていました。




 うん。ひでー状況だな!


 まぁ、肉も記憶もないもんは仕方ない。動けるんだから行動しよう。ここがどこかもなにもわからないけど、動かなかったらただの死体だからな。


 しかし、どう行動したものか。


 まずは周りの状況確認からだよな。骨なのは現状意味わかんないしどうしようもないからな。


 うーん。地面は石畳で壁も石材みたいな感じか。結構広いな。体育館くらいの広さかな。均等に石柱が配置されてわかりずらいけど、正八角形の部屋って感じだ。向こうのほうに通路らしきものが見える


 中央に階段でもりあがった台座があって俺はそこに寝ていた。つか床になんか魔法陣みたいなもようがある。


 なんぞこれ?


 曼荼羅のような細かい幾何学模様できれいだなぁ。


 いやいやこれ絶対俺のこの状況とか関係あるよね。この魔法陣で転送されてきたとか、この魔法陣でなんか儀式みたいなことされて骨になったとか。そのわりには誰もいないけど。


 


「おーい!だれかいませんかぁー!」


 


 とりあえず叫んでみたけど、やはり返事なし。


 あ! 俺今骨なのに口きけるんだ。 あー、そーゆータイプの骨なのね。声帯もそもそも喉自体ないけど不思議。


 体も普通に動く。なんなら人間だったときより体調がいい。人間だった時のことあんま覚えてないけど(笑)。


 いや笑うしかねーよ!目覚めたらいきなり骨なんだよ!泣きたいけど骨だから涙なんてでないだろ。じゃあ笑うしかねーじゃん。


 しかしあんまり悲壮感は感じないな。なんでだろ。俺ここまで楽観的だったっけ?


 まぁいい。いつまでもここにいても仕方ない。あの通路からどこかに行こう。


 さて、鬼が出るか蛇が出るか






 骨はでたけどね・・・・・・・・・一人でつぶやくのは寂しいな

 ここまで読んでいただきありがとうございます。もし面白いと感じていただけたら、差し支えない範囲でブクマ、感想、評価をしていただけたら嬉しく思います。

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