第22話
第22話「学祭とお隣さん④」
僕と千乃さんは姉さんの劇の会場にむかった。
「青星ちゃんの劇楽しみだね」
「そうですね」
「文也くんは青星ちゃんがお芝居するのを見たことはあるの?」
「ないですよ。これが始めてなんすよ」
「あ、そろそろ始まるみたいだね」
姉さんの劇は始まった。当たりまえだけど劇の中での姉さんは僕の前での姉さんとは別人だった。演じているキャラがメインヒロインというのはあるかもしれないが僕の目には姉さんが一番輝いて見えた。別に疑っていた訳ではないけど本当に女優を目指しているのが分かった。これが女優を目指している人の演技なのだと目の当たりにした。
青星ちゃんがものすごい遠い存在のような気がした。凄いこの一言では表せない。だけど青星ちゃんの演技を表す言葉を私はまだ知らないのだと思った。とっても綺麗だし……見とれちゃった。
劇は大成功だった。この劇の成功の立役者は間違いなく姉さんだろう。きっと誰の目にも姉さんは一味違って写っだろう。
「青星ちゃん凄かったよ」
「ありがとう。弟よお姉様の演技はどうだった?」
「まぁ、凄かった」
「素直に言えよ」
「分かった分かった。凄かったよ」
「よく言えました。衣装から着替えてくるからちょっと待ってて、一緒に色々まわろうよ」
「うん、いいよ」
「速くしろよ」
「青星ちゃん凄かったね。青星ちゃんがあんなに演技が上手だったなんて知らなかった。あれなら本当に女優になれるかもね」
「そうですね。僕たちは応援しておきましょう」
「私達が一番のファンになってあげなきゃだね」
2人共ありがとう。私絶対に女優になるね。
「有名になる前にサイン貰っておかないと」
「そうですね。有名になってから売ったら高くなりそうですし」
「本当はそんな事しないくせに」
「2人共お待たせ〜、どこ行く?」
「どこにしようか、行きたいとことかある?」
「俺は姉さんの行きたいとこでいいよ」
「どうした弟よ」
「今日は姉さんが主役なわけだし」
それから1日中3人で色んな所をまわった。焼きそばやクレープを食べたり、お化け屋敷や脱出ゲームなんかもした。ジェットコースターも中々のものでどれも凄かった。
「そろそろフィナーレだね。もう少しで花火が上がるよ」
いろんなペアが出来ている。カップルなのか、それともまだ友達とかいう関係なのか。
そんな最後の盛り上がりのときに僕のスマホがなった。出た瞬間僕はこの場にいることはできなくなった。
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