第一部 その名は「パンチェイサータケル」
これは中二病をこじらせたパンツめくりが好きな男の子タケルと転校生ながらに中二病さまんてんの女子みつきとの「パンツ」をかけた戦の物語
かつて、この学園の暗部で、その右腕一本で「世界序」を書き換えた伝説の男がいた。
指先一つで空間を割り、女子たちの聖域に宿る「色」を暴き出す、神速の観測者。
一度その魔眼に映った「色」は、糸の一本、レースの網目一つに至るまで、彼の脳内図書館に永遠に刻まれるという。
「……フフ、我が記憶に、また新たな『聖域の残像』がインポートされたか……」
人は彼を、畏怖と羨望、そして底なしの軽蔑を込めてこう呼んだ。『奈落の布告者』タケル
彼にとって、この世界は巨大な「記録媒体に過ぎず、スカートの裾こそが「真実の扉」だった。
だが、そんな「全知の王」の前に、その日は訪れた。
春の陽光が差し込む教室、教壇の上に舞い降りた一人の転校生。
「……我が名はミツキ。忘却の彼方より、この『停滞した世界』を浄化するために現れた……。我が結界に触れる不届き者には、死よりも深い絶望を与えん」
スリムな体型を包む、あまりにも漆黒なミニスカート。片目を前髪で隠したメカクレの瞳が、教室中の「有象無象」を冷たく射抜く。
クラス中がその異様な「中二病の波動」に震え上がる中、最後列に座るタケルの魔眼だけは、彼女が壇上で見せた、わずかな前傾姿勢に釘付けになっていた。
(……なんという突き出し。なんという完成された曲線。あのスリムな腰回りから、お尻にかけてのライン……かつて手に入れた名の伝説さえも凌駕しかねん、至高の『未知の造形』ッ!!)
タケルは右腕の包帯を握りしめ、歓喜のあまり震えた。
(……見えん。あのスカート、光さえも反射しない『絶対零度の黒』か……。おもしれぇ。転校早々、俺の『完全記憶』に挑戦状を叩きつけるとはなッ!!)
ミツキが壇上で「闇の盟約」を滔々と語り続ける中、タケルは音もなく席を立ち、教卓の影へと滑り込んだ。
「……ククク、貴様の語る『絶望』とやら、俺の指先が暴く『純白の真実』とどちらが深いか、試してみようじゃねぇか……!!」
「王」の再起をかけた、奈落のカーテンコールが、今まさに幕を開けようとしていた。




