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始紫伝16

激闘を終え、荒い呼吸を整える星理亜(命)は、周囲を見渡した。視界を覆う埃と暗闇。その中で、戦いの途中まで声が聞こえていた部隊長や隊員たちの姿はどこにも見当たらない。

そして、その静寂を裂くように響く音があった。


パチ……パチ……


突然、乾いた音が闇の中に響いた。それは拍手の音だった。


パチ……パチパチ……


妙に間の空いたリズム。音の主は姿を見せないまま、じわりじわりと迫ってくる。その拍手が終わるころ、次は足音が聞こえ始めた。


コツ……コツ……


重くゆっくりとした靴音が、濃い闇の奥から近づいてくる。それは無造作なようでいて、どこか狙いすましたかのような規則正しさを帯びていた。


星理亜(命)は思わず剣を握り直す。だが、闇の向こうにいるその者の正体を視認することはできない。声も出せないまま、息が喉に引っかかる。


「さすがだ……」


低く冷たい声が闇の中から響いた。その声は奇妙に落ち着いていて、まるで勝利者が祝辞を述べているかのようだった。


「噂に聞く心魂具の力……いやはや、これほどとは」


冷静で皮肉めいた声が闇の中から聞こえる。やがて、光のない中でぼんやりとした輪郭だけが浮かび上がる。それは、界渡真の姿を模した写世だった。


「はぁ、はぁ……う、わさ?」


荒い息の中で、星理亜(命)は何とか言葉を絞り出す。


「ええ。その力、次元の境を越える者たちの間で、噂になっているんですよ。それにしても――」


写世はにやりと笑い、ゆっくりと手を広げる。


「あのチート改造級の次元獣を倒すだけの力があるとは驚きです。そして、転校生……いえ、管理局の駒さん。その光力をそこまで増幅させる心魂具の力、まさに見事やな」

「命さん!その人を捕らえて!!」


星理亜の精神からの叫びが届いた瞬間、星理亜(命)は双剣の片方を手放した。


ジャラジャラジャラ……


鎖の音を立てながら、地面に落ちた双剣。その柄が鎖で繋がれているのを確認すると、星理亜(命)はその剣を写世に向けて投げつけた。


だが――


写世の前に小さなゲートが生まれ、飛んできた双剣を飲み込むように吸い込んだ。


「ダメやろが、転校……いや、管理局の駒さん」


写世は肩をすくめて薄笑いを浮かべる。


「話はちゃんと聞かなあかん。それにな――わいにな、その程度の攻撃は効かへんで」

「な……何が目的なんですか?」


星理亜(命)は息を切らしながら問いかける。


「目的?」


その時、パシャという音とともに、暗闇の中で何かが一瞬光った。薄明かりに照らし出された写世は、指で心魂具を指していた。


「わいの目的は、それの解放や。んでもって……」


写世は満足げに笑いながら言葉を続ける。


「無事に目的達成。よかった、よかった」

「……っ!」


星理亜(命)の身体が突然光に包まれた。


「え?え?」


何が起きているのか理解が追いつかない星理亜。


その瞬間、心魂具の指輪から眩い光が放たれ、中から命の姿が現れる。


「ごめんなさい、星理亜さん……もう限界です」


命はうつむきながら静かに言葉を絞り出した。


「げ……限界?」


困惑する星理亜に、命は頷く。


「はい……」


写世が声を上げた。冷ややかだが興味深げな視線を星理亜たちに向ける。


「ほーん。つまりは、契約して光力を増幅させたとしても、その主が持つ元の光力に限界が来れば、その力は外れる……。そういうことか」


警戒する星理亜と命を前に、写世は笑みを浮かべたまま、さらに一歩踏み出した。


「つまり、それは契約主の安全装置みたいなもんやな」


写世はその言葉を言い終えると、無言のまま歩みを進める。鋭く冷徹な眼差しが、星理亜たちを見据えている。


星理亜は、そんな写世を前にしながら、頭の中で必死に計算を始める。命の光力は限界に達していた。だが、それでもまだ何かできるかもしれない――いや、しなければならない。


「命さん――」


星理亜が叫びかけると、命は静かに目を閉じ、微かに首を振った。


「もう無理です……」


その言葉に、星理亜は胸を締めつけられる。命の意志が固いことを知っているからこそ、言葉にできない感情が湧き上がる。


写世はそれをじっと見守りながら、すぐには次の手を打たずに静かに立っていた。その表情に浮かぶのは、まるで遠くから進行する運命を見守る者のような、冷徹な余裕だ。


それでも星理亜はギリギリの力を振り絞り、写世に向かって一歩を踏み出した。

だが、その瞬間、身体が急に鉛のように重くなり――バタン、と片膝を床についた。


「くっ……!」


立ち上がろうとするが、足は言うことを聞かず、膝はガクガクと震えるばかりだ。それでも星理亜の瞳は諦めることを知らず、写世を射抜いていた。


「おいおい、そりゃ無茶やで」


写世は苦笑しながら、頭を軽く掻いた。


「そない無理したら、あかん言うたやろ?あんだけ光力ぶっぱした後で、そない動くのは愚策やって」


それを聞いた星理亜の顔に怒りが宿る。しかし口を開く前に、命が鋭い声を飛ばした。


「あなた……一体何が目的なんですか!」


その問いに、写世はふっと口角を上げ、いつもの飄々とした笑みを浮かべる。


「何が目的、なぁ……もう済んだで。だから今から退散するだけや」


そう言うと、軽く肩をすくめて続けた。


「その前に、一応お礼を言うとこう思っただけやけどな」

「お、お礼……?」


星理亜が息を切らしながら問い返すと、写世は少し面倒そうに頷いた。


「そや。あの化けもん――チート級やったわ。それを倒す方法を探してたんやけどな、まぁ、そっちの力がどれほどかも確認できたし。おかげでこっちも色々参考になったわ」


写世の背後に、紫色の揺らめくゲートがゆっくりと開き始める。


「そうそう、管理局員はんたちは全員無事やで」


写世はゲートに手をかざしながら言った。


「ちょっとやりすぎた部分もあるけど、誰一人死んでへんから安心しぃな」


星理亜は懐疑的な視線を向け、声を荒らげた。


「でも、今ここには誰もいないじゃないですか!」

「それは当然やん。あんな激戦のど真ん中に置いといたら、全滅してまうやろ?」


写世は飄々と答えたあと、軽く指を弾いた。


「建物の壁と、わいが張った防御結界の間に全員きれーに収めといた。わいが消えたら結界も消えるから、ほら、確認してみ」

「……あなたって、本当に何者なんですか?」


星理亜は悔しげに問い詰めるが、写世は軽く手を振るだけだった。


「そんなん、どうでもええやろ?じゃ、また会うときまで元気でな」


写世はふっと笑いながらゲートに入り、その姿はすぐに消えた。


同時に、建物の中で次々と灯りがつき始める。そして、周囲の空間に張られていた防御結界が消えると、中から管理局の隊員たちが次々と姿を現した。


「ヤツは!」


部隊長が慌てて周囲を見回すが、そこには何の痕跡もない。ただ静かに、まるで先ほどの激戦が嘘だったかのように。


「なんとか……撃退できた、のかな?」


星理亜がボロボロの状態でつぶやく。

その姿に部隊長は目を細め、低い声で言い放った。


「……撃退、だと?」


星理亜は自分の制服を見下ろした。ジャケットはどこかに消え去り、シャツやスカートは裂け目と汚れだらけ。見えてはいけない肌が無残に露出している。


「……あぁ、現実なんだなぁ」


虚ろな声を漏らすと、そのままペタリと尻もちをつき、力尽きたように前に崩れ落ちた。


「星理亜さん!」


命が慌てて飛びつき、黒シャツの襟を掴み、星理亜が倒れないように踏ん張ったが、


「んー……無理ぃ……」


と命の腕の力が完全に抜け囲ま、べちゃりと倒れ込んだ。

星理亜は薄っすらと目を開けた。視界はぼやけ、何もかもが曖昧だ。ただ、何かが自分を見下ろしている気配だけは感じる。


「星理亜さん、大丈夫ですか?」


優しい声が聞こえる。その声に反応して、星理亜は瞬きを繰り返し、ぼやけていた視界が徐々にクリアになっていく。


そこには命の小さな顔があった。彼女は心配そうな表情を浮かべ、星理亜の顔をじっと見つめていた。


「……命さん?」

「よかった……目を覚ましましたね!」


命はホッとしたように微笑む。その顔には心底安堵した様子が見て取れた。


星理亜は周囲を見回した。そこは自分の部屋だった。殺風景な空間に最低限の家具だけが置かれた場所。すぐに行動できるよう整えられているが、どこか冷たい印象を与える空間だ。


星理亜が命に問いかけると、命は困ったように少し目を泳がせた。


「あー、それはですね……」


そのとき、不意に落ち着いた低い声が隣から聞こえた。


「俺が運んだ」

「ひゃっ!」


星理亜は驚いて反射的に体を起こした。視線を声の主に向けると、そこには部隊長が座っていた。いつの間にか命のすぐ横に腰を下ろしていたらしい。


「す、すみません!驚かせてしまって……!」


星理亜は慌てて謝る。

部隊長は小さく笑いながら、首を振った。


「いや、こちらこそすまない。だが君をここまで連れてくるのに少し手間取った。助けてもらった俺が礼を言うべきだろう」


星理亜は混乱しつつ、命に視線を送る。彼女が自分をここまで運ぶのは無理だとわかっていたが、心魂具としての彼女なら何か特別な手段があるのではないかと期待してしまっていたのだ。

命は気まずそうに首を傾げた。


部隊長はそんな二人を見て、軽く肩をすくめると、部屋の中を見回した。

「それにしても……殺風景すぎるな。潜入任務中ってのはわかるが、これは少し寂しすぎないか?」

「え……ええ。必要最低限のものしか置かないようにしてますので」

と星理亜は気まずそうに返す。


「だがな……人間社会に潜伏してる以上、それっぽく見えるようにするのも任務のうちだろう? 例えば、もう少し部屋に個性を持たせるとか、家具を増やすとかさ」

「は、はい……善処します」

と星理亜は返事しつつ、どうすれば「潜伏感」を出しながら家具を増やせるのかを悩む。


「なぁ?」


部隊長は命にも話を振る。


「え?え?私に聞かれても……何て答えればいいのか……」


命は戸惑いながらも、部隊長と星理亜を交互に見つめる。

部隊長は軽く肩をすくめるようにして言った。


「ま、そのへんは後で、なんとかしよう」


星理亜はその無責任にも聞こえる態度に苦笑しながら、心の中でつぶやく。なんとかされちゃうんだ……。


しかし、部隊長の目つきが急に鋭くなる。さっきまでの軽い雰囲気は一変し、空気が引き締まったようだった。


「さて、星理亜君」


呼びかけられた星理亜は背筋を伸ばし、「はい」と答える。


部隊長は顎を少し引きながら、彼女をじっと見た。


「体調はどうかね?概ねのことは、その心魂具――命から聞いたが、おそらくだが、君は光力の過剰消費により動けなくなったのだろう」


言葉を選びながらも正確に状況を指摘する部隊長に、星理亜は小さく頷く。


「は、はい。それは、あのときにも言われてますので……それで、どのくらいで回復しそうなんですか?」


部隊長の代わりに命が応じた。


「んー。明日には全快とはいきませんが、8割方は回復してると思いますよ」

「明日?」


星理亜は思わず命の方を振り返る。


「はい!」


命は小さな身体で力強く頷く。その無邪気な表情に、緊張していた星理亜も少し気が楽になる。


「そうか、良かった。良かった」


部隊長が小さく笑い、再びリラックスした表情に戻った。


「さて、本題に入るか」


そう言いながら、部隊長はポケットから掌に収まるほどの小さなキューブを取り出した。黒光りするその表面には無数の線が走り、見る角度によって色合いが変わる。彼がいくつかの面を器用に回すと、キューブはぼんやりと光り始め、次第にその輝きが増していく。そして空中にいくつもの画像が投影され、明るい光が天井に反射し、殺風景な部屋が一気に情報空間に様変わりする。


「まずはコイツだ」


部隊長はレーザーポインターを取り出し、投影された画像を指し示した。それは、ゲートから出現した界渡真と、星理亜たちが交戦した次元獣の姿だった。

星理亜は食い入るように画像を見つめる。


「次元獣ですよね?」

「あぁ、確かにな。俺たちがよく知る次元獣の姿だ。だが――」


部隊長の声に、鋭い抑揚が加わる。


「コイツの性質たちは、全くもって別物だ」

「別物?」


星理亜は驚いた。


「次元獣って、これ以外の個体がいるなんて、講習所では教わりませんでしたし、そんなケースがないはずじゃ……?」

「あぁ、俺も最初はそう思っていたが、命君が撮影した映像が決定的だった」


部隊長は画面を切り替え、戦闘中の映像を再生する。

星理亜が見たのは、星理亜(命)が次元獣の腕を切り落とした直後、その腕が不気味に再生していく様子だった。ぐにょぐにょと蠢く棘のような構造が視覚的に圧を放つ。


「俺たちが知る次元獣には、こんなエグい性質はないんだ。本部に映像を送って調査してもらったところ、これは別個体と判明した。それどころか、何らかの改造を施されたものだろうという見解が出ている」


星理亜はその言葉にハッとし、写世が去る際に言い残した言葉を思い出す。

命と視線が合った。お互いに同じことを思い出しているのが分かる。


「そういえば、あのとき――『あのチート改造級の次元獣』って言ってました」

「そうか。なら間違いないな」


部隊長は納得したように頷いた。


「にしても、まさかそんな奴を倒すとは。心魂具ってのは凄いもんだな」


命が少し照れるように俯く。


「さて、本題だ」


部隊長が投影画像を切り替えると、今度は界渡真の顔がアップで映し出された。

星理亜は身を乗り出し、その映像に目を凝らす。「誰か、分かったんですか?」


「――あぁ」


部隊長の声は低く、重みがあった。


「管理局のリストデータに記録があったからな」


映し出された界渡真の姿を見ながら、部隊長は静かに続けた。


「コイツの名前は、界渡真かいどま あきら

「界渡真、あきら……」


星理亜は呟くようにその名前を読み上げた。

静まり返る室内。部隊長のキューブから投影されている顔写真が無言の存在感を放っている。その横には詳細なデータがぎっしりと並び、画面全体が冷たい光を放っていた。


「待ってください!」


星理亜が突然声を張り上げる。



「管理局のリストに載っている……ということは――」


その言葉に反応したのは、部隊長だった。鋭い視線を星理亜に送りながら、彼は低く短く答える。


「ああ。こいつは主世界上の存在生命体、つまり……『人間』だ」

「人間……?」


星理亜の声は震えていた。それは驚愕と困惑の入り混じったものだった。


「そんなはずがありません!おかしいです!」


部隊長は一瞬言葉を止めた後、重々しく続ける。


「その反応も当然だろう。俺も君と同じ意見だったからな。しかし――」


彼は胸ポケットから取り出したメモ帳を一瞥し、言葉を続ける。


「何度確認しても、結果は変わらなかった。管理局のシステムが示すデータによれば、界渡真は間違いなく『人間』だ」


星理亜は目を見開いたまま絶句している。まるで言葉を飲み込むことさえ許されないかのように、全身が硬直していた。


「人間……」


呟いた声は、自分でも聞き取れないほど小さかった。


「星理亜さん、大丈夫ですか?」


命が心配そうに声をかけた。彼女の顔にも不安の色が滲んでいる。

星理亜は小さく頷いたが、その目はモニターに映るデータから離れなかった。そしてふと、ある記憶が脳裏に蘇る。


「そういえば……次元干渉者の可能性が高かった写世さんはどうなったんですか?」


星理亜は突然話題を切り替えた。

部隊長は一瞬眉をひそめたが、すぐにレーザーポインタを手に取り、スクリーンに映る別の画像を指し示した。


「これを見てみろ」


モニターには建物を俯瞰した図が映し出されている。緑色の円の中に赤い点が点滅し、時間経過とともに動いていく。その動きは滑らかで、どこか不気味な規則性を持っていた。


「どうだったんですか?」


星理亜はそのデータを凝視しながら問いかける。

部隊長はレーザーポインタを置き、冷静な声で答えた。


「写世の周囲で次元干渉は一切観測されなかった」

「え……?」

「奴がいた場所を何度も調べた。襲撃が起きたその時、奴の周囲で次元干渉は確認されていない」


部隊長は断言した。


「今回の襲撃において、写世はほぼ無関係だ」


星理亜はモニターから目を離し、部隊長を見つめた。


「そんな……本当に無関係なんですか?」

「ああ、少なくとも管理局が収集したデータではそう示されている」


部隊長は静かに頷いた。


「だがな、俺はこの結果がすべて真実だとは思っていない」


その言葉に星理亜の眉がさらに深く寄った。


「どういう意味ですか?」


部隊長は目を細め、低い声で答える。


「管理局内で何かが隠されている可能性がある。これほどまでに矛盾した結果が出るのは異常だ」


そのとき、命が手を挙げ、話に割り込んだ。


「あの……ちょっといいですか?」

「なんだ?」


部隊長が振り向く。


「私、この界渡真って人、どこかで会った気がするんです」


命はモニターに映る顔写真を指さした。


「戦闘中は暗くて顔がよく見えなかったけど、この顔……見覚えがあります」

「本当ですか!?」


星理亜が驚き、命に詰め寄った。


「でも……はっきり思い出せないんです」


命は困ったように眉を下げる。


「どこで会ったのか、どうしても思い出せなくて……」


部隊長は小さく溜息をつき、モニターを切り替えた。そこには界渡真の登録日が記されていた。


「これを見ろ。こいつの登録日だ」


星理亜と命の視線が数字に吸い寄せられる。


「1868年……」

「え!?1868年って……200年前ですか!?」


星理亜と命が声を揃えた。


「ああ」


部隊長は重々しく頷く。


「こいつは200年前に登録された存在だ。それがどういうわけか、今の主世界で目撃されている」

「200年前の人間が、今の主世界に……」


星理亜は唇を噛んだ。


「それに次元干渉者としての反応もないなんて……どう考えてもおかしい!」


部隊長は黙って頷いた。その目には、答えの見えない問いへの苛立ちが浮かんでいた。


「……これほどの矛盾がある以上、何かが隠されていると考えるべきだ。俺たちは事実を掘り起こす必要がある」


部隊長は決意を滲ませた声で言った。 

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