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魔王(よしこ62歳)と勇者パーティ  作者: 歩人
Arc4: 聖教会の子どもたち

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第74話: 王の返事

◆カイン視点




 城門が見えた。


 グランが第三師団に発った翌日に王都を出て——黒い石造りの城。荒野を越え、森を抜け、十日の行程を走り続けた足が——止まった。


 煙突から白い煙が上がっている。




 ——前に来た時は、煙など出ていなかった。


 城は静かで、暗くて、魔王の城らしかった。今は——煙が出ている。洗濯物が干してある。中庭に何か、土が盛られている場所がある。花壇だろうか。




 胸の内で——何かが軋んだ。


 懐の返書が、重い。




 歩き出した。城門に向かって。


 門番の魔族が——こちらに気づいた。




「——あ、カイン殿だ!」


「カイン殿が戻ってきた!」




 駆け出す必要はなかった。門番が先に走った。城の中に。伝えに行ったのだろう。


 ——前回は槍を突きつけられたのに。




 城門をくぐった。






◆よしこ視点




「カインくんが帰ってきたん?(^^)」




 ティアちゃんが食堂に飛び込んできた。息が上がっている。尻尾がぱたぱた揺れている。——嬉しい時のティアちゃんの尻尾。




「は、はい! 門番が……! カイン殿が城門を——」




(あの子、帰ってきたんか)


 ほっとした。


 招待状を持たせて送り出してから——何日やったかな。国王に渡してくれたやろか。返事は——来たやろか。




 考えるより先に、体が動いた。


 厨房に入った。鍋を出した。




「よしこ様……? あの、まだカイン殿は——」


「ティアちゃん、野菜出して(^^) ニンジンとジャガイモと玉ねぎ」


「は、はい!」




 鍋に水を入れた。かまどに火を入れた。


 ニンジンの皮を剥いた。ジャガイモを切った。玉ねぎを薄く刻んだ。


 干し肉を棚から出した。塩。胡椒。月桂樹の葉。




 ——シチューや。


 前にカインくんに出したやつと同じ。あの子が初めてこの城でごはんを食べた日の。




「ティアちゃん、パンある?」


「ガルド様が朝焼いたのが残って——」


「温め直して(^^) あの子、長旅でお腹すいてるやろ」




 鍋が温まってきた。野菜を入れた。干し肉を入れた。


 ぐつぐつ。ことこと。




 ——帰ってきたなら、まず、ごはん。


 返事は、食べてからでええ。






◆カイン視点




 食堂に通された。


 テーブルの上に——シチューが湯気を立てていた。大きな皿。パンが添えてある。




「おかえり(^^)」




 魔王——いや。この人は。


 よしこが——台所から出てきた。エプロンをしている。手を布で拭きながら。笑っている。


 深紅の目が細くなっている。角がある。長い黒髪の先が紫に染まっている。


 ——魔王の姿だ。圧倒的な魔力を持つ、この世界の頂点。


 その人が、エプロンをして、シチューを出している。




「前と同じやつやで(^^) 味、覚えてる?」




 ——覚えている。


 初めてこの城に来た日。任務として。勇者パーティの安否確認。武装した部下を率いて、最悪の事態を覚悟して。


 到着して見たのは——魔王と勇者が一緒に朝食を食べている光景だった。


 あの日もシチューだった。野菜と干し肉。塩と胡椒。月桂樹の葉。何の変哲もないシチュー。


 だが——温かかった。この城の全てが。




「……ありがとうございます」




 座った。


 スプーンを手に取った。シチューを掬った。口に入れた。




 ——同じ味だ。


 何も変わっていない。あの日と同じ味。




「足りひんかったら言うてな(^^) おかわりあるで」




 返事の前に、もう一口食べた。


 胃が温まった。十日間の行軍で——まともな食事は、ほとんどなかった。街道の宿場で干し肉を齧った程度だ。


 このシチューが——体に染みた。




 食べ終わった。


 パンの最後のかけらで、皿の底を拭った。無意識にやっていた。——軍人の癖ではない。前にこの食堂で食べた時、ガルド殿がそうしていたのを見たから。




「ごちそうさまでした」


「(^^)」




 よしこが——空の皿を見て、笑った。満足そうに。


 子どもを見守る者の笑顔だ。残さず食べた子を見つけた時の。——あの報告書に書けなかった笑顔。




 ——もう、引き延ばせない。




「……報告があります」




 懐から——封書を取り出した。


 蝋印。王家の紋章。厚い羊皮紙。国王陛下の返書。




「招待状に対する——国王陛下のご返答です」








 ヴェルザが来た。


 よしこの隣に立った。銀白色の髪。金色の目。背筋が伸びた軍人の佇まい。


 レオン殿が食堂の入口に立っていた。壁にもたれている。——だが、目はこちらを見ている。


 ミーナ殿が——廊下の奥に見えた。心配そうにこちらを覗いている。


 シオン殿が、その横に立っていた。以前よりも——どこか表情が柔らかくなった気がする。




 食堂に、人が集まり始めている。


 ガルド殿がティアの後ろにいる。ピプが空中に浮かんでいる。


 ——前に来た時より、この城の住人が増えている。




 返書を開いた。


 読み上げた。




「——『魔王ヴォルグラーナへ。貴殿の招待、拝読いたした。魔王の城を訪問し、食卓を共にしたいと考える。日取りは追って使者に託す。——ルミエール国王リヒト三世』」




 食堂が——静まった。




 よしこが——目をしばたたいた。




「……来てくれるん?(^^)」




 ——この人は。


 国王の返書を受け取って、最初の反応が「来てくれるん?」だ。和平の第一歩とか、外交上の成果とか——そういう分析が一切ない。ただ「来てくれる」が嬉しい。


 食事に誘った相手が、来ると言ってくれた。——それだけのことのように。




「ほな、もう一人分用意せんとな(^^)」




 ヴェルザが——わずかに目を閉じた。




「……魔王様。これは和平への大きな一歩でございます」


「そうなん?(^^) 国王さんが来てくれるんやろ? ごはん何作ったらええかな」


「……恐れながら。ごはんの前に、準備すべきことが——」


「ごはんが一番大事やで(^^)」




 ヴェルザが——黙った。反論を飲み込んだようだった。


 300年仕えた四天王筆頭が、この人の前では、いつもこうだ。




 レオン殿が——壁から背中を離した。




「……国王が来るのか。マジで」


「マジやで(^^)」


「……すげぇな」




 レオン殿の声は——小さかった。


 すごい、と。——この少年が、その言葉を口にするのは珍しい。




 ガルド殿が——両手を握りしめた。




「じゃ、じゃあ、国王様にもパンを……!」


「焼いたり(^^) ガルくんのパン、きっと喜んでくれるわ」


「え、えへへ……」




 ピプが宙を回った。




「お客さんだー! お客さん来るの!?」


「来るで(^^)」


「やったー! ボク、結界張る! すっごいの!」


「結界よりごはんの準備やな(^^)」




 ミーナ殿が——小さく笑った。


 口元が上がっている。前に来た時は——あの微笑みは「正しい表情」だった。教会で教わった。今は——違う。今のは、本当の笑みだった。


 私にはわかる。あの子たちの変化が。この城が変えたものが。




 ——だが。




「……もう一つ、報告があります」




 食堂の空気が——変わった。


 私の声が——硬くなったことに、全員が気づいた。軍人の声。報告の声。




「国王陛下と共に——グレイヴス大司教が、同行を申し出ました」






◆よしこ視点




 カインくんの表情が——晴れへん。


 さっきからずっとや。返書を読み上げた時も、国王が来ると伝えた時も。嬉しいはずの話をしている時も——目が曇っている。


 あの子の目は灰青色で、いつも周りを警戒している軍人の目。でも今は——警戒やない。心配や。




「……グレイヴス大司教は——和平を阻止するために来ます。おそらく」




 カインくんの声が——低かった。




「国王陛下は和平に前向きです。しかし大司教は——聖教会は——魔王の存在を認めません。魔王は討伐すべき敵であり、食卓を共にする相手ではないと」




 ヴェルちゃんが——腕を組んだ。金色の目が細くなった。




「……予想はしておりました」


「ヴェルザ殿。大司教の政治力は——甘く見るべきではありません。王国の実質的な支配者です。国王の判断を覆す力を持っている」




 カインくんの声が——硬い。


 あの子は、ちゃんと見てきたんやな。王都の空気を。教会の圧力を。国王と大司教の力関係を。そして——この城の温かさを壊そうとする力が、どれだけ強いかを。




「……カイン殿」




 ヴェルちゃんが——一歩前に出た。




「大司教が何を企んでいようと——覚悟の上です」




 その声は——300年の重みがあった。


 四天王筆頭。先代魔王に仕え、この城を守り続けた魔族。この城の誰よりも長く、誰よりも多くのものを見てきた人。




「この城は、魔王様がお作りになった場所です。誰が来ようと——揺るぎません」




 カインくんが——ヴェルちゃんを見た。軍人同士の目。言葉ではない何かが通じている。




 レオンくんが——口を開いた。




「……大司教か」




 声が低い。


 この子は——聖教会を知っている。勇者として送り出された側の人間。使い捨てにされた側。シオンくんもミーナちゃんもトールくんも——教会に育てられ、教会に使われた子どもたちや。




「来るなら来ればいい。——俺たちは、ここにいる」




 シオンくんが——レオンくんを見た。灰色の目が——少しだけ揺れた。




「……俺も——そう思います」




 ——「俺」って言った。


 シオンくん、前は「自分」やったのに。いつの間に——変わったんやな。


 ええ顔しとる。




 ミーナちゃんが——一歩、前に出た。




「わたしも……ここにいます」




 声が——震えていない。


 前は震えていた。教会の話をする時、いつも声が震えていた。今は——まっすぐや。




(みんな、変わったなぁ)


 おっきくなった。この城に来た時のあの子たちとは——全然違う。




「カインくん」




 声をかけた。




「大司教さんが来るんやろ?」


「……はい」


「阻止しに来るんやろ?」


「……おそらく」




 カインくんの表情が——辛そうやった。


 この子は——板挟みなんや。国王の命令と、教会の力と、この城の温かさの間で。真実を見たのに、真実を通せない世界で。




 ——せやけど。




「阻止しに来ても、ごはんは出すで(^^)」




 カインくんが——目を見開いた。




「お客さんはお客さんやからな(^^) ごはん食べてもらう。それだけや」




 ヴェルちゃんが——息を吐いた。小さく。呆れたような、納得したような。


 レオンくんが——鼻で笑った。「こいつマジかよ」の顔。でも目が笑っている。


 ガルくんが——両手を握りしめた。「じゃ、じゃあ大司教様にもパンを……!」。うん、焼いたり(^^)。


 ピプちゃんが——宙でくるくる回っている。「もう一人分! もう一人分!」。元気やなぁ。


 ミーナちゃんが——笑った。今度は声を出して。小さいけど——笑い声。


 ティアちゃんの尻尾が——ぱたぱた揺れている。




「カインくん」




「……はい」




「あんたもな——おかえり(^^)」




 カインくんの口が——開いて、閉じた。


 何か言おうとして、やめた。


 それから——ゆっくりと。




「……ただいま、戻りました」




 ——軍人の報告やない。


 帰ってきた子の言葉や。






◆ヴェルザ視点




 食堂から全員が散った後——私は魔王様と二人、中庭に立っていた。


 夕暮れの光が城壁に当たっている。空気が冷たい。春の手前。吐く息が白い。




 中庭の花壇。土が盛られている。よしこ様が先代の遺書を読んで作ったもの。種はまだ芽を出していない。


 だが——土の色が少し変わっている。水を吸って、少しだけ柔らかくなっている。




「……ヴェルちゃん」




「はい、魔王様」




「大司教さん——怖い人なん?」




 問いかけが——まっすぐだった。


 この方はいつもそうだ。政治的な計算ではなく、ただ「怖い人なのか」と聞く。




「……怖い方です。聖教会の頂点に立つ者です。政治力、魔法力、そして——信念の強さ。揺るぎません」




「ふうん……」




 よしこ様が——花壇の前にしゃがんだ。指先で土に触れた。冷たい土。




「でもな、ヴェルちゃん」




「はい」




「カインくんが言うとったやろ。あの人も——孤児院出身やったって。前に聞いた話やけど」




 ——覚えている。カインの報告で知った。グレイヴス大司教は孤児院の出身。勇者候補だった。選ばれなかった。教会の道を進んだ。子どもを送り出す側になった。


 58年間——一人も帰ってこなかった勇者を送り出し続けた大人。




「あの人も——ごはん、ちゃんと食べてへんのやろな」




 ——。




 魔王様の目が——花壇の土を見ている。深紅の瞳。角が夕日に照らされている。


 魔王の姿。だが——目だけが、子どもたちに向き合うときの優しい目をしている。




「国王さんの分と、大司教さんの分と——ほかにも誰か来るんかな。カインくんの部下もおるやろし。全員分作らなあかんな(^^)」




「……魔王様。大司教は和平の敵です」




「それはそうかもしれんな(^^)」




「食卓を共にすることが——危険を招く可能性も」




「かもしれへんな(^^)」




「……恐れながら。もう少し、警戒をしていただけると——」




「ヴェルちゃん」




 よしこ様が——立ち上がった。花壇の土を払った。




「先代の魔王さん、花を植えたかったんやて」




「……はい」




「300年も一人で、この城におったんやて」




「……はい」




「誰もごはんに呼んでもらえへんかったんやろ。来客もなかったんやろ」




「……仰る通りです」




「ほな——来てくれるんは、嬉しいことやん(^^)」




 花壇を見ていた。


 先代の願い。花を植えたかった。300年前、この中庭には何もなかった。石と土と——孤独だけがあった。




「敵やろうが味方やろうが、来てくれたらごはん出す。座ってもらう。食べてもらう。——それだけ(^^)」




 ——それだけ。


 この方はいつもそうだ。


 勇者が来た時もそうだった。カインが来た時もそうだった。シオンたちが来た時も、グランが来た時も。全員に同じことをした。




「先代も——そうしたかったんちゃうかな」




 花壇の土が——夕日に照らされている。まだ芽は出ていない。でも、土は水を吸っている。




「……先代は——」




 言葉が出なかった。


 先代魔王ナハトレーゲン。私が300年仕えた主。孤独の中で死んだ魔王。花を植えたいと遺書に書いた魔王。




 ——先代がこの方だったら。


 いや。先代は先代だ。よしこ様はよしこ様だ。


 だが——先代が望んだものは、今、ここにある。


 花壇がある。煙突から煙が出ている。食堂に笑い声がある。子どもたちがいる。




「……覚悟の上です」




 もう一度、言った。


 カインに言った時と同じ言葉。だが意味が——少し違う。


 あの時は、大司教の脅威に対する覚悟だった。今は——この場所を守る覚悟だ。




「大司教が何を企んでいようと——この食卓を、揺るがせはいたしません」




 よしこ様が——笑った。




「頼りにしてるわ(^^)」




 いつもの笑顔。


 魔王の姿なのに——完全に、おばちゃんの笑顔。




「ほな、明日からメニュー考えよか(^^) 国王さんには何出したらええんやろ。ヴェルちゃん、王様って何食べるん?」


「……私が知る限り、王族の食事は——」


「あ、でも特別なもんは要らんな。いつもの(^^) この城のいつものごはんで」


「……かしこまりました」




 中庭を横切る時——窓の明かりが見えた。食堂。ガルドとトールが片付けをしている。ティアが皿を運んでいる。


 廊下の窓から——レオンの声が聞こえた。「おい、シオン。明日の素振り、付き合え」。シオンの返事。「……了解です」。——いつもの二人。


 ピプが中庭を飛んでいる。「ヴェルザー、明日おやつ多めにしてー! お客さん来るんでしょー!」


 ミーナが——廊下の隅で、窓の外を見ている。花壇を見ている。穏やかな顔。




 ——全員がここにいる。


 名前で呼ばれ、居場所を見つけ、自分の足で立ち始めた子どもたち。


 名前のなかった侍女。自分を持てなかった勇者。泣けなかった少女。帰る場所が二つになった四天王。




 そして——来る。


 国王が来る。大司教が来る。


 和平の希望と、破壊の脅威が、同時に。




 だが——この城には、シチューがある。


 ガルドのパンがある。ティアのお茶がある。よしこ様の「おかえり」がある。


 先代が植えたかった花の種が——土の中で、芽吹きの時を待っている。




「ピプ、飛びすぎやで(^^) もう暗いから中入り」


「えー! もうちょっとー!」


「あかん(^^) 風邪引くで」


「ボク魔族だから風邪引かないもん!」


「引くの(^^) はい、中入って」


「……はーい」




 ピプが——渋々降りてきた。よしこ様が小さな頭を撫でた。




 私は——歩き出した。城の中へ。


 やるべきことは多い。客人を迎える準備。大司教への対策。和平の段取り。


 だが——まず。




「ガルド。明日のパンは多めに仕込んでおけ」


「は、はい! 何人分ですか?」


「……多めにだ」




 フン、と。


 ガルドが困惑しながら「え、えっと、十個? 二十個?」と呟いている。


 ——数えるな。焼けるだけ焼け。


 来るのだ。国王が。大司教が。騎士たちが。


 この城に——初めて、正式な客人が来る。




 先代が300年、一度も迎えられなかった客人が。




 中庭を振り返った。


 花壇の上に——星が出始めていた。


 芽はまだ出ていない。だが——もうすぐだ。




 もうすぐ——芽が出る。





最後まで読んでいただきありがとうございました。


第74話「王の返事」。Arc7「みんなの名前」の最終話です。


カインの「帰還」を、あえて「おかえり」として書きました。前回、グランの見送りを「帰る場所」として描いた直後に、カインが帰ってくる。彼は任務で来たのに、よしこに「おかえり」と言われ、シチューを出される。前と同じシチュー。前と同じ味。——そしてカインは「ただいま、戻りました」と返した。「帰投しました」でも「到着しました」でもなく。この人は、軍人の報告ではなく、帰ってきた子の言葉を選んだのだと思います。


シチューが「前と同じやつ」であることが、よしこの本質です。特別なものは出さない。誰にでも同じものを出す。国王が来ても大司教が来ても、たぶん同じシチューを出します。それがこの城の「強さ」です。


グレイヴス大司教の同行——これはArc7を通して張ってきた伏線の回収です。EP071で招待状を引き出しにしまって鍵をかけて、翌朝また開けて読んでいた大司教。あの人が来る。和平を阻止するために。でもよしこは「阻止しに来ても、ごはんは出すで」と笑いました。敵も味方も、来てくれたらごはんを出す。——先代が300年やりたかったことを、よしこは当たり前のようにやっている。


次回から最終章・Arc8「世界で一番あったかい場所」が始まります。国王とグレイヴス大司教が魔王城にやってくる。よしこの食卓に、全員が座る日が——もうすぐです。


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