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前編:名探偵コナンの掲載サイトの変遷

 さる2012年3月15日、にじファン(小説家になろう)の運営により、

小学館等多数の出版社が原作の、二次創作が禁止される旨の発表がありました。

当然そのなかには、小学館が原作である名探偵コナンも、規制対象に含まれておりました。


 運営の発表によると、2012年4月9日以降、規制対象になる作品は、順次にじファンから削除されるというのです。


 私は、以前、名探偵コナンの二次創作の作者をしていました。

活動時期は2004年4月~2009年6月位で、最近は連載中の小説を放り出して執筆から遠ざかっていました。


 そんな状態でも、こんなエッセイを書こうと思ったのは、名探偵コナンの作品が消えていくにあたり、

そして、私自身がコナンジャンルから引退するにあたり、記念に墓碑銘を刻むようなことをやってみたいと思ったからでした。


 つまり、作品やアイデアを作りかけのまま放置していて、そのまま、誰にも読まれないままでもいいや、

と思っていたのに、発表する場所ごと無くなりそうだから、無くなる前に慌てて墓石を刻み始めた、という経緯になります。


 名探偵コナンというジャンルが、にじファンの中の1ジャンルにおさまるまで、いくつかサイトの移り変わりがありました。

そんなサイトの移り変わりの模様を、(主にCNRとDCNについて)これから概観してみようと思います。


============


・コナン小説リング(CNR)(http://ume.coco.co.jp/cnr/ 2003年7月31日より http://ume-labo.com/cnr/)

 サイト開設日:2000年2月6日 サイト閉鎖日:2006年3月26日


 このサイトは現在閲覧不能ですが、一部のページはインターネットアーカイブで閲覧可能です。


(注:以下、インターネットアーカイブのアドレスがポンポン出てきます。

 タイミングによっては、サーバの都合等で、記載されたアドレスに飛んでもページが読めない、ということがたまにあるようです。

 ご了承下さい)


 当初はcocoサーバで運営されていたようですが、アクセス過多のため、

2003年7月末日より、管理人caviar (キャビア)氏の所有する独自サーバーに移転したようです。

(http://web.archive.org/web/20031231122329/http://www.ume-labo.com/cnr/kanri/5.htm)


 サイトの開設日は2000年の2月6日であると、coco時代のサイトのトップページに大きめに書いてます。


 サイトの最古の作品を探してみると、短編小説の最古の作品は『happy_wan!!』氏の『私の運命永久に』です。

ただ、この作品含め最古と思われる3作品(『海月』氏の『あなたのkissは、どんなkiss?』、『未翼 琳那』氏の『Blue again』)

に掲載日が振られていないため、いつ投稿されたのかは不明です。

 

 4作品目に『01/09/07』と有るため、2001年9月以前投稿と思われます。

完結した長編小説のうち最古のものは、『新田 真一』氏の『コナン争奪戦』で、2001年10月21日完結となっていました。

(http://web.archive.org/web/20011115031608/http://ume.

coco.co.jp/cnr/Novelokiba/index.htm)


 このサイト開設後しばらくは、管理人のcaviar氏にメールで小説を送る投稿形式でした。

(http://web.archive.org/web/20011222171434/http://ume.

coco.co.jp/cnr/Novelokiba/toukou.htm)


 2003年7月末日の独自サーバーへの移転後、2004年4月11日より、小説家になろうのシステムを利用した投稿フォーム形式に変更されました。

(http://web.archive.org/web/20040417114349/http://ume-labo.com/cnr/novel/toukou.htm)


 同年8月10日より、メールによる投稿が完全に終了となります。

(http://web.archive.org/web/20040812233450/http://ume-labo.com/cnr/novel/toukou.htm)


 小説家になろうの運営開始は、2004年の4月2日。(注:普通に閲覧可能なページです http://syosetu.com/site/group/)


 前述のとおり、同じ月の11日より、CNRの作品投稿が、なろうのシステムを利用した投稿形式へと変わったわけですから、

小説家になろうの相当初期より、小説家になろうとCNRが提携していたことが分かります。


 ちなみに私(汀)が、コナン小説リングに小説の作者として関わるようになったのは、2004年4月以降です。

私は、(誕生日の日付は伏せているのですが)1990年1月~3月生まれですので、私が中学3年生の頃になりますね。


 最初の投稿は2004年4月17日~5月27日で、オリジナル要素が強すぎて掲載拒否された記録がありました(汗

もちろん、その後書き直して再投稿したらちゃんと載せてもらえたのですが。

(http://web.archive.org/web/20040608043612/http://ume-labo.com/cnr/novel/fail.htm)


 記憶違いなら申し訳ないのですが、CNRの投稿形式は閉鎖まで、CNRは投稿フォームに小説を投稿してから、

caviar氏が一度、規約違反作品ではないことをチェックして、そのチェックに通った作品が掲載される、という形でした。


 ともあれ、そんなCNRが閉鎖された日は、2006年3月29日と記録されています。

後継である名探偵コナンノベルズ(DCN)の開設日も、同じく2006年3月29日となっています。

 (http://web.archive.org/web/20060617035509/http://conan.syosetu.com/)


 このあたりの流れはよく覚えていないのですが、2006年頃のインターネットアーカイブを見てみると、

2005年6月以降、管理人多忙のため小説の更新作業が遅れがちとなっている旨のアナウンスが出されています。

 (http://web.archive.org/web/20050620010614/http://ume-labo.com/cnr/)


 2005年8月以降は、作品更新作業が途絶してしまっています。

 (http://web.archive.org/web/20060221030107/http://ume-labo.com/cnr/)


 それから、2006年3月にCNR閉鎖とDCNのオープンを突然発表、という流れだった模様です。

なお、このCNR閉鎖時、作者宛てに、

『これまで連載していた作品はDCNで再連載して欲しい。

転載作業完了後に連絡を入れたら、重複しているCNRの作品は、管理人側で消す』という旨の発表がありました。

(http://web.archive.org/web/20060613225054/http://ume-labo.com/cnr/)


 この結果、CNRの住民方は、DCNへ移行することになるわけです。


============


・名探偵コナンノベルズ(DCN)(http://conan.syosetu.com/)

 サイト開設日:2006年3月29日 サイト閉鎖日:2009年9月30日


 CNRと同じく、このサイトは現在閲覧不能ですが、一部のページはインターネットアーカイブで閲覧可能です。


 サイトの形式は、『小説家になろう』に投稿された作品の内、『名探偵コナン』が原作の二次小説がピックアップされ、

DCNの方にも表示される形でした。

 (http://web.archive.org/web/20060621052948/http://conan.

syosetu.com/novel/what_writer.htm)


 現在、『ラブノベ』という恋愛小説専門サイトが、『小説家になろう』に投稿された作品の内、恋愛小説のみピックアップする形を取っています。

それと同じように、『小説家になろう』への投稿作品の内、『名探偵コナン』の二次小説のみがピックアップされる形式で、サイトが構成されていました。

このサイトに移転し、作者の方々は、『小説家になろう』の登録が必要になりました。


 が、CNRの頃とは異なり、投稿したら、直ぐに小説が掲載されるようになりました。

もっとも、DCN開設当初は、『小説家になろう』の管理人側が逐一作品チェックをされていた頃で、

掲載まで1~2日必要な時期もありました。

そういうチェックがなくなり、掲載までのタイムラグが消えたのは、2007年の3月~5月頃のようです。

 (http://web.archive.org/web/20070306030736/http://syosetu.

com/pc/html/what_writer.htm

  http://web.archive.org/web/20070501154110/http://syosetu.

com/pc/html/what_writer.htm)


 移転当初は掲載される小説は数日に1作品だったのですが、いつからだったか、毎日数作品ずつコンスタントに投稿されるようになったように記憶しています。

おそらく、CNRの頃に掲載された作品と、DCNで掲載された作品の数を比べたら、後者のほうが遥かに多いのではないでしょうか?


 それから、CNRと比べて、管理人のcaviar氏があまり登場しなくなった記憶があります。

CNRの頃はしょっちゅう掲示板にレスしていて、御自身の作品もサイトに載せていたのですが、そういったことはDCNでは無くなっていました。


 とはいえ、作者同士の交流は当然ありました。

掲示板や、あるいは作品の感想欄で、色々な交流があったと記憶しています。


 ちなみに、私が、複数連載していた作品のうち、唯一完結にこぎつけた作品を出せたのも、DCNが存在していた頃です。

『新・朱色の君は冬空に歌う〜red&snow〜』という作品なのですが、2008年5月連載開始、10月完結と記録にあります。


 私は、CNRのあった2004年から、オリキャラがやたら多くて構想だけは壮大なシリーズを考えていました。

ですが、そんなものは書き上げきれず、ごく当たり前に挫折した、という流れで、

2009年6月以降、私は小説の執筆から遠ざかることになります。


 そんな、DCNが使用不能になったのは、DCNのトップページによると2009年9月30日ということになっているようです。

小説家になろうのリニューアルにより数日間アクセス不能になったあと、

DCNが工事中である旨の告知文がトップページに載りました。

(http://web.archive.org/web/20091103090214/http://conan.syosetu.com/)


 告知文の要約としては、


『名探偵コナンノベルズは、様々に小説家になろうの技術支援を受け、公開させて頂いていた。

 小説家になろうの運営がウメ研究所からヒナプロジェクト運営に移行したことにより、それらの技術支援を辞退した。

 あくまで、名探偵コナンノベルズは趣味で運営する個人サイトであったから。

 現在はヒナプロジェクトから独立して運営中、ドメイン名はconan.syosetu.comを引き続き使用する。

 技術支援を辞退したため、サイト内の多数の箇所が工事中だが、順次修正する予定』

 

 という感じの内容でした。

 

 ところが2009年以降、サイトが修正され、復活する、なんてことはありませんでした。

少なくとも、告知の文面は2010年の時点で、加筆されることなくトップページに載ったままだったようです。

自分の感触としては、2012年3月まで文面は変更されず、工事中の告知のままだった、……ような予感がしています。

(http://web.archive.org/web/20100529081636/http://conan.syosetu.com/)


 現在DCNのトップページはアクセス不能になっていますが、最近までページ自体はインターネット上に残っていたようです。

私は、2012年3月16日昼の段階で、2012年3月上旬の日付のヤフーのキャッシュを拾えたのを確認しています。


 ただ、その時は、PCにエラーが出たのでページを一旦閉じて、再度PCからスクリーンショットを取ろうとしたら、キャッシュが拾えなくなっていました。

そのため、2009年9月30日付の告知文が、2012年3月までの間に一度でも変更されたことがあったのかどうか、正確には不明です。


 とはいえ、にじファン運営が二次創作規制強化を発表する3月15日前後(おそらく15日以前)の段階で、

運営によりDCNのトップページが消去されたらしいということだけは、推測できると思います。


============


・小説家になろう

 掲載期間:2009年9月30日~2010年8月11日


・にじファン

 掲載期間:2010年8月11日~2012年3月15日(サイト閉鎖:2012年7月20日)


 サイトが作られたり閉鎖された時期と掲載期間が全く同じ、というわけでは無いので、単に『掲載期間』と表記します。


 DCN閉鎖の後、単に名探偵コナンの小説は、その他の二次小説と同じく、『小説家になろう』のみに掲載されるようになりました。

それから『にじファン』の創設と、『小説家になろう』での二次小説の検索除外措置により、名探偵コナンの小説は『にじファン』の1ジャンルとなります。


 上記の通り、私は2009年6月以降コナンの小説の執筆からは遠ざかっており、これらの期間にどんなことがあったのかを詳しく語ることは、ちょっと出来ません。

それを詳しく話す方がいるとすれば、上記の時期に活躍されていた方のほうが良いんだろうなと思います。

以上、ざっとした概観でした。

後編は、私がこのエッセイ執筆中に気づいたことや、色々なデータを載せることになると思います。


CNR時代の頃から創作されてた方と連絡取って当時のことを調べたり、書き上げたとしても運営にお伺いを取らなきゃいけないことがありますので、

後編投稿は少々遅れるかもしれません。


※8月16日追記

 一部内容を改訂しました。具体的な変更点は、

 ・URLをインターネットアーカイブの物に変更

 ・句読点、改行箇所の変更

 です。

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