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固有スキル【生成AI】で異世界全自動化 〜魔法陣はAIで組み、国はAIが建て、気づけば俺の仕事がなくなりました〜  作者: 歩人


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第85話: 花火、きれいね

 大陸祭の夜、アルゴリズは色で溢れていた。


 セントラリア使節団の歓迎を兼ねた祭り。メインストリートには屋台が並び、精霊灯がいつもの白ではなく七色に輝いている。イグニスが張り切って火を入れた装飾が通りの上に連なり、夜空を赤と金で染めている。


 人の波。笑い声。焼き菓子と香辛料の匂い。


 レンは——人混みの中で、隣を歩くエルナを見た。


 エルナはいつものエプロン姿ではなかった。淡い緑のワンピースに、白い花を一輪髪に挿している。ハンナに無理やり着替えさせられたのだろう。着慣れない格好を少し気にしている様子で、裾をときどき引っ張っている。


「……何見てんのよ」


「いや、別に」


「別にじゃないでしょ。言いたいことがあるなら言いなさいよ」


「その服、似合ってるなと思って」


 エルナの足が一瞬止まった。


「……ふん。ハンナが選んだんだけどね」


「ハンナのセンスがいいってことだな」


「あんた、褒めてるのか褒めてないのかわかんないのよ」


「褒めてる。たぶん」


「たぶんって何」


 エルナが歩き出した。レンの半歩前。少しだけ足が速い。耳が——赤い。


 レンは、それを見て、少しだけ口角が上がった。理由は、自分でもよくわからなかった。




 屋台の列を歩く。


 ゴーレムが運営する屋台と、手作りギルドの職人が出している屋台が交互に並んでいた。焼きそば、串焼き、蒸しパン、焼き林檎——祭りの定番が揃っている。


「エルナ、何か食べるか」


「あんたが奢るならね」


「国家運営費でいいか」


「公私混同。ダリウスに怒られるよ」


「……自腹にする」


 レンがゴーレム屋台の焼きそばを二つ買った。エルナに一つ渡す。


 エルナが一口食べた。


 もぐもぐと咀嚼して——少し首を傾げた。


「……味が均一すぎて面白くない」


「褒めてるのか貶してるのか」


「貶してる」


「はっきりしてるな」


「だってそうでしょ。ゴーレムが作ると味にムラがないの。どこを食べても同じ味。それって——」


「完璧だけど、つまらない?」


「そう。手作りの屋台の方が、場所によって味が違って、たまに焦げてたりして——でもそれが面白いの」


 エルナが隣の手作り屋台を指さした。おじさんが鉄板の前で汗をかきながら焼きそばを作っている。手元が少しぎこちない。でも、鉄板から立ち上る煙の匂いが、ゴーレム屋台のそれとは明らかに違った。


「あっちの方が、お祭りっぽいでしょ」


「……データ的には、ゴーレム屋台の方が衛生基準も味の安定性も上なんだけど」


「データの話してないの。お祭りの話してんの」


 レンは——焼きそばを見下ろした。均一な味。完璧な焼き加減。確かに——美味いけど、何か足りない。


「……手作りの方、買い直すか」


「最初からそう言えばいいのよ」


 エルナが少しだけ笑った。


 その笑顔が——祭りの灯りに照らされて、きれいだった。レンは思った。でも、口にはしなかった。代わりに手作り屋台に並んだ。




 金魚すくい——ではなく、精霊灯すくいの屋台があった。小さな精霊灯が水の上に浮かんでいて、紙の網ですくう。すくえた精霊灯は持ち帰れる。


「あんた、やってみなよ」


「俺がか。こういうの苦手なんだけど」


「AIに最適なすくい方を聞けば?」


「……それは、違う気がする」


「じゃあ自力で」


 レンが紙の網を手に取った。水面に浮かぶ小さな精霊灯に狙いを定める。


 破れた。


「……あ」


「下手すぎない?」


「紙の強度が計算と合わない」


「計算してる時点で間違ってるのよ」


 エルナが網を受け取った。さっと水面を滑らせて——一個、すくい上げた。淡い青の精霊灯。手の中で、ぽわりと光っている。


「こうやるの。力を入れないで、水と一緒に持ち上げる感じ」


「……職人技だな」


「パン生地と同じよ。力加減の問題」


 エルナが精霊灯をレンに渡した。小さな光が、レンの掌の上で揺れている。


「……きれいだな」


「でしょ。これはゴーレムには作れないよ。一個一個、微妙に色が違うから」


 レンは精霊灯を見つめた。不均一で、不完全で——でも、それぞれが違う色で光っている。


 AIの出力は完璧だ。でも、完璧なものは全部同じになる。不完全だからこそ、一つ一つが違う。


 ——ヴォルフが言っていたことと、同じだ。




 時刻は夜の九時を回っていた。


 祭りのメインイベント——花火の時間が近づいている。


 レンとエルナは、丘の上の展望台に来ていた。街全体を見下ろせるこの場所は、花火を見るには最高のスポット。


 ただし——人が多い。展望台はすでに人で溢れていて、二人が立てるスペースはほとんどなかった。


「狭いな」


「あんたがもう少し早く来てれば良かったのよ」


「焼きそばを二回買い直したから遅くなった」


「あたしのせいにしないで」


 二人は石の柵に並んで寄りかかった。肩が触れるほど近い。


 夜風が吹いた。エルナの髪が揺れて、ほんの一瞬——小麦とバターの匂いがした。祭り用のワンピースを着ていても、エルナはエルナだ。パンの匂いが染み付いている。


 レンは——その匂いが、嫌いじゃなかった。


 ドン、と低い音が響いた。


 夜空に——光が咲いた。


 赤。金。青。白。


 花火が次々と打ち上がる。精霊魔法で生成された特殊な花火——通常の火薬ではなく、精霊の力で色と形を制御している。だから色が鮮やかで、消え方が美しい。光の粒が夜空にゆっくりと散る。


 エルナが——息を呑んだ。


「……きれい」


 小さな声。普段の辛辣さも、強がりも、全部忘れたみたいな——素のエルナの声。


 レンは隣のエルナを見た。花火の光がエルナの横顔を照らしている。緑の目に花火の色が映り込んで、瞳がキラキラと変わっていく。唇が少し開いている。


 きれいだ、と思った。花火じゃなくて——。


「花火の最適鑑賞角度は仰角——」


 口が勝手に動いた。技術的な情報が頭に浮かんで、反射的に出力してしまった。前世のエンジニアの悪い癖。


「黙って見なさい」


 エルナが言った。怒っているわけではない。呆れているわけでもない。ただ——静かに、穏やかに。


「……はい」


 レンは口を閉じた。


 黙って、花火を見た。


 隣のエルナの温もりを感じながら。肩が触れている。腕も。手の甲が、かすかに触れている。


 花火が咲く。散る。また咲く。


 夜空いっぱいに光が広がって——消えて——また生まれる。


 レンは花火を見ていた。いや——花火と、エルナを交互に見ていた。花火の光が変わるたびに、エルナの横顔の色も変わる。赤。金。青。白。


 AIには最適な鑑賞角度がある。花火の物理特性も、視覚的なインパクトを最大化する距離も、全部計算できる。


 でも——今、隣にいる人の横顔がきれいだということは、計算できない。


 手の甲が触れている。


 エルナの指が——ほんの少しだけ、レンの指に重なった。


 偶然なのか、意図的なのか。レンにはわからなかった。でも——手を引かなかった。


 エルナも、引かなかった。


 花火が——最後の大輪を咲かせた。夜空を覆い尽くすほどの光。音が遅れて、腹に響く。


 光が消えた。歓声が上がった。


 二人は——しばらく、何も言わなかった。


 指は、重なったままだった。




 同じ夜空。


 同じ花火。


 アルゴリズの東の丘。使節団の宿営地に近い高台。


 ヴィクトル・レーヴェンは、石のベンチに座っていた。隣にリーネが座っている。


 二人の間には——距離があった。


 物理的な距離ではない。ベンチの端と端に座っているわけではない。肩が触れるほど近い。でも——何かが、遠い。


 ヴィクトルは花火を見上げていた。


 淡い青灰色の目が、夜空の光を映している。だがその目には——何も映っていないようにも見えた。見ているのは花火ではなく、頭の中のデータかもしれない。


 リーネが——口を開いた。


「花火、きれいね」


 小さな声。穏やかで、温かくて、ただ——隣の人に気持ちを伝えたかっただけの、何でもない一言。


 ヴィクトルは、その一言を聞いた。


 そして——AIに問いかけた。


 頭の中で、固有スキルが起動する。花火に関する最適な解説を生成する。リーネとの会話を改善するための推奨文を出力する。


「花火の最適な鑑賞位置は——視界に対する火花の占有率が最大化される距離は約200メートルで、風向きを考慮すると現在地は最適とは言えない。北東に50メートル移動すれば——」


 リーネの肩が、小さく震えた。


「——また、火薬の組成は硝石と硫黄の比率が——」


「もういい」


 リーネが言った。


 静かな声だった。怒りではなかった。悲しみですらなかった。——諦めだった。


 リーネが立ち上がった。


「リーネ?」


 ヴィクトルが名前を呼んだ。だが——追いかけなかった。


 代わりに、AIに問いかけた。リーネの感情状態を分析する。最適な対応を算出する。


 AIの出力——。


『リーネ様の感情状態:やや不安定。推奨対応:24時間の冷却期間を置いてください。感情が安定した後に、論理的な対話を試みることを推奨します。追跡は逆効果の可能性が高く、推奨しません』


 ヴィクトルは——その出力に従った。


 追いかけなかった。


 ベンチに座ったまま、花火を見上げた。AIの推奨通り、冷却期間を置く。それが最適解だ。データに基づいた、合理的な判断。


 夜空に花火が咲いている。同じ花火。レンとエルナが見ているのと、同じ花火。


 だがヴィクトルの目には——ただの化学反応が映っているだけだった。色の波長、火薬の燃焼温度、残像の持続時間。


 きれいだ、という感想は——出力されなかった。AIが「きれい」の最適な表現を生成しなかったから。


 ヴィクトルは知らない。


 リーネが「花火、きれいね」と言ったのは——花火の話をしたかったのではないということを。


 ただ、隣の人と同じ景色を見て、同じ気持ちを分かち合いたかっただけだということを。


 AIはそれを解析できない。「きれいね」の裏にある「一緒にいて嬉しい」を。「同じものを見て、同じことを感じてほしい」を。


 だから、最適な対応は——追いかけないこと。冷却期間を置くこと。


 それは、最悪の選択だった。




 リーネは丘を下りていた。


 一人で。


 夜風が冷たい。使節団の宿営地ではなく、祭りの喧騒から離れた、静かな小道を歩いている。


 花火はまだ上がっていた。夜空に次々と光が咲く。赤。金。青。白。


 リーネは——立ち止まった。


 空を見上げた。


 花火が——一際大きな輪を描いて散った。光の粒がゆっくりと夜空を舞い降りる。


 きれい。


 きれいだと思った。自分の目で見て、自分の心で感じて。


 でも——隣に、誰もいない。


 ヴィクトルに、花火がきれいだと言った。


 ただそれだけのことだった。


 花火がきれいだから、きれいだと言った。隣にいる人と、この景色を分かち合いたかった。「ね」と同意を求めた。あなたもきれいだと思う? そう聞きたかっただけ。


 返ってきたのは——鑑賞位置の最適化と火薬の組成比率。


「……わたし、花火がきれいだって言っただけなのに」


 声が、震えた。


 涙が——頬を伝った。


 止まらなかった。


 リーネは泣いていた。祭りの灯りが届かない暗い小道で、一人で。花火の音が遠くに響いている。光が夜空に咲くたびに、リーネの頬の涙が一瞬だけ光る。


 泣いているのは、花火の感想を聞いてもらえなかったからじゃない。


 わたしの言葉を——聞いてもらえなかったから。


 ヴィクトルはいつもそうだ。わたしが何かを言うと、AIが分析して、最適な回答を返す。完璧な言葉。論理的な解説。データに裏付けられた推奨行動。


 でも——その中に、ヴィクトルはいない。


 わたしが話しかけているのはヴィクトルなのに、答えているのはAIだ。


 いつから——こうなったんだろう。


 最初は違った。ヴィクトルがスキルを得る前——幼い頃に出会った時は、彼は不器用で、寡黙で、でも——自分の言葉で話してくれた。「好き」も「嫌い」も、たどたどしくて、短くて、でも確かに彼の声だった。


 今は——何もない。AIの声しか聞こえない。


 花火が——最後の大輪を咲かせた。


 夜空いっぱいの光。


 リーネはそれを見上げた。涙でぼやけた視界に、光の花が散っている。


 きれい。


 きれいだけど——一人で見る花火は、こんなにも寂しい。




 同じ瞬間——アルゴリズの丘の展望台。


 レンの指とエルナの指が重なっていた。


 最後の大輪が夜空を覆い尽くした。光が散る。歓声が上がる。


 エルナが——ぽつりと言った。


「……もう一回見たいな」


「来年も、あるだろ」


「……そうね」


 来年。


 その言葉に——二人とも、少しだけ黙った。


 来年も一緒にいる。それを当たり前のように言った。言ってから、その意味に気づいた。


「帰るか」


「……うん」


 レンが先に立ち上がった。エルナに手を差し出した。


 エルナは——その手を見た。


 迷って——取った。


 手が温かかった。パン生地をこねる手と、キーボードを叩いていた手。全然違う手なのに——繋いだら、不思議としっくりきた。


「……手、汗かいてない?」


「かいてない」


「かいてる。あんたの手、冷たいと思ったら汗で冷えてるんでしょ」


「……分析が正確すぎる」


「あんたのAIより正確だからね」


 石段を下りながら、二人は手を繋いだままだった。


 周りにカイルやハンナやメイラがいたら、大騒ぎになるだろう。でも——今は二人だけだ。


 祭りの灯りが夜道を照らしている。精霊灯が七色に揺れている。花火の余韻が空に残っている。


 レンは思った。


 AIに「花火の最適鑑賞角度」を聞こうとした。エルナに「黙って見なさい」と言われた。黙って見た。


 そしたら——花火の物理特性なんかどうでもよくなった。


 隣にいる人が見ている花火は——きれいだった。


 計算しなくても、解析しなくても、ただ——きれいだと思えた。


「エルナ」


「なに」


「……花火、きれいだった」


「遅い。もう終わったわよ」


「来年はちゃんと最初から言う」


「……期待してないから」


 エルナの手が——ほんの少しだけ、強く握り返した。




 同じ夜。


 アルゴリズの東の丘。


 ヴィクトルは——まだベンチに座っていた。


 花火は終わった。夜空は暗い。祭りの喧騒が遠くに聞こえる。


 AIは沈黙していた。出力すべき情報がないからだ。花火が終われば、花火に関するデータは不要になる。リーネの感情分析は「冷却期間中」のステータスで凍結されている。


 ヴィクトルは——考えていた。


 いや、考えていなかった。AIに問いかけることもなく、自分の頭で何かを感じることもなく、ただ——暗い夜空を見上げていた。


 花火が終わった夜空は——何もなかった。


 星は出ている。風は吹いている。虫が鳴いている。


 でも、ヴィクトルにはそれが——ただの天体物理と気象現象と生物の求愛行動にしか見えなかった。


 「きれい」と感じる回路が——錆びているのか、壊れているのか、それとも最初からなかったのか。


 リーネが言った「花火、きれいね」。


 あれは——何だったのだろう。


 AIは「感情表現」と分類した。最適な返答として「きれいですね」を候補に挙げた。だがヴィクトルは、より情報量の多い回答を選んだ。鑑賞位置の最適化。火薬の組成比率。それが、より有益な返答だと判断した。


 ——だが。


 リーネは「もういい」と言った。


 ヴィクトルは、その「もういい」の意味がわからなかった。AIに問いかけた。AIは「冷却期間」を推奨した。それに従った。


 正しい判断のはずだ。


 ——なのに。


 胸の奥に、小さな引っかかりがある。AIが解析できない種類の、言語化できない違和感。


 ヴィクトルは——それを無視した。


 AIが検出しないものは、存在しない。それが、彼のルールだった。


 ベンチから立ち上がった。宿営地に戻ろう。明日の外交日程をAIに確認しなければならない。


 ヴィクトルは丘を下りた。


 リーネがどこにいるかは——AIに聞けばわかる。でも今は冷却期間中だから、確認の必要はない。


 24時間後に、最適なコミュニケーションを取ればいい。


 それが——最適解だ。




 丘のふもとの暗い小道に、リーネはまだいた。


 涙は止まっていた。目元が少し腫れている。


 花火が終わった夜空を見上げている。星が出ている。風が冷たい。


 ——追いかけてこない。


 わかっていた。ヴィクトルは追いかけてこない。AIが「追いかけるな」と言ったなら、追いかけてこない。


 それが——一番、つらい。


 もし怒って追いかけてきたら。「何が不満なんだ」と声を荒げてくれたら。「待ってくれ」とだけでも、自分の声で言ってくれたら。


 嬉しかったのに。


 リーネは——スカートの膝に顔をうずめた。


 同じ夜空の下で。


 同じ花火を見て。


 ある二人は——手を繋いで帰った。


 ある二人は——別々の場所で、暗い夜空を見上げていた。


 レンは「黙って見なさい」と言われて、黙った。AIを閉じて、隣の人と同じ景色を見た。不器用で、何も気の利いたことは言えなくて。でも——そこにいた。


 ヴィクトルは——AIの推奨に従った。完璧な情報を提供し、完璧な冷却期間を設定し、完璧に——リーネの心を見失った。


 同じスキルを持つ二人の男。


 違ったのは——AIを閉じたか、閉じなかったか。


 それだけ。


 たった、それだけの——。



最後まで読んでいただきありがとうございました。


第85話「花火、きれいね」。第7アーク「恋と陰謀の宮廷」の第8話です。


この話は、Arc7全体の中で最も書きたかったエピソードの一つです。


同じ夜空、同じ花火。レン×エルナとヴィクトル×リーネの並行描写。


「花火の最適鑑賞角度は仰角——」「黙って見なさい」。レンはAIを閉じた。隣の人と同じ景色を見て、きれいだと思った。


「花火の最適な鑑賞位置は——」「もういい」。ヴィクトルはAIに従った。24時間の冷却期間。追いかけなかった。


「わたし、花火がきれいだって言っただけなのに」


リーネのこの言葉が、この話の全てです。彼女が求めていたのは花火の解説ではない。隣の人と同じ気持ちを分かち合うこと。それだけ。


二人の男の違いは、スキルの有無ではなく、AIを「閉じるかどうか」。たったそれだけの選択が、二組の運命を分けた。


次話「わたしはそれでいい」。メイラの失恋の回です。選ばれなかった人の、美しい決着を描きます。

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