日陰の聖女　白花はもえる　夢路の果てにて

　――あたしたち聖女候補生は、”カゲ”と呼ばれる化け物と戦っている。

　魔法災害と呼ばれる人殺しの化け物が発生する日本で、平和や人々の安寧のために聖女たちは戦っている。容易く命の失われる世界で、少女たちは、ナイフを握り、銃弾を放ち、魔法を使う。
　聖女たちの誰もが自分だけの魔法を使える中、ただ一人魔法が使えない１６歳の少女ハナは、無力感をかみしめながら、それでもひたむきに戦い続ける。

　全てはアヤノの隣にい続けるために。夢路の果てまで、あたしは進み続ける。