前へ目次 次へ 8/99 安野ぱん子に関する報告 安野ぱん子は、あんぱん風呂に入っていた。 焼き立てあんぱんだったので最初はちょっと熱かったが、入っているうちに冷めてきてだんだん良いあんぱん加減になってきた。 「インイチがイチ~、インニがニ~、アンパンはパン~」 あんぱんたちの甘い香りに包まれて、彼女はまるで脳がこしあんになってしまったかのような、しあわせなひとときを過ごした。 ぱん子はあんぱんのようにつやつやお肌になって風呂を後にした。ずっと頭の上に乗せていたパンが実はクリームパンだったことには最後まで気がつかなかった。