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土ノ郷れむに関する報告
土ノ郷れむは五才のとき、公園の砂場で穴を掘って遊んでいて土のお化けを掘り出した。
れむのことを母親と思ったのか、最初から彼女によくなついた。れむはそのお化けをポケットに入れて家に連れて帰った。
「わたしがちゃんとお世話をするから」と、れむは両親と約束をして、ペットとして家で飼えることになった。土から出てきたからツッチィと名付けた。
ツッチィが家に来て七年。彼は成長して大きくなった。
れむのボディーガードをしているようにも見えるが、たぶん彼女に甘えたくて傍にいるだけだ。
食事は土と水だけで良いのだが、公園の砂や土を無断で食べさせるわけにもいかないので、家庭菜園などで使う培養土を買ってきて与えている。
れむの母親は、ツッチィの体に野菜の種や球根を植えたらよく育つのではないかと考えたが、れむがそれを許してくれなかった。れむに逆らうとツッチィが怖いので無理強いはできない。
土と水の子、ツッチィ。彼に本当の母親はいるのだろうか。いるとしたらそれは「地球」なのかもしれない。




