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勇者とチートと物語  作者: 紫藤 霞
ギルドと学園と
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姫騎士学園に入学しよう

「姫騎士学園?あの男子禁制の?」

「あぁ、徹夜君の勇者モードを鍛えるにはやはり姫騎士となれるものと組んだ方が早いからね。本当はアイリが一番良い相手なのだが一人だけと戦うと戦い方に偏りが出てしまうから」


 アムド兄に姫騎士学園に編入しないかといわれて驚く私。

 そもそもこの都市にはいくつかの学園が存在している。

 今名前の挙がった男子禁制の

 『姫騎士学園』

 そして多くの騎士、近衛兵を輩出している

 『王立騎士学園』

 最後に、傭兵や冒険者、兵士など様々な部類の職業を輩出する

 『冒険者支援学校』

 この三つがある。

 この中でアムド兄が示したのが男子禁制の『姫騎士学園』

 だからこそ、驚いてしまっているのであった。

 ただ、姫騎士学園ともなれば問題が出てくる。そう


「でもアムド兄、その間の私の仕事と……私と和也は勇者モードになれないけど普通の男子だけど、良いの?」


 問題は此処なのだ。

 私は取り合えず勇者モードにはなれない。

 勇者じゃないし、勇者にもなれないからそれは間違いない。

 和也もまた、今まだ勇者モードに未覚醒だから慣れるのかどうか微妙なところ、と言った所だ


「最初は普通の騎士学校にでも入れようと思ったのだけれども三人とも規格外も良い所だったからね。それならいっそ、と言う事にしたんだよ」


 確かに、強さだけで言うなら

 和也>越えられない壁>一流の騎士

 という図式が出来上がる。

 和也でこれなのだ、身内で一番弱い和也にさえ一流の騎士が勝てない。

 戦術や小手先の技術を使おうが和也に傷一つつけれたら御の字。

 普通はそうなる前に既に戦闘は終わっている。

 それ程、力量差がもう既に生まれているのであった。

 この辺は流石勇者、というべきものなのだろう。


「了解した。でも、何で私まで?」

「姫騎士学園だから、と言えばある程度予想はつくんじゃないかな?」

「……馬鹿のストッパーと男性が少しでも多いほうが良い、と言うことかな?」

「そういうことだ」


 苦笑いしながら私の答えに面白そうに笑みを浮かべる。

 馬鹿は徹夜の事をさしているのだがもはやそれは私達家族、姉妹での共通認識であった

 そうだ、学園に通うことになるのなら


「私の名前、どうしよう?王家の名前出したらちょっと問題だと思うよ?」

「そこの判断は任せると父さんからだ。「フドウ アキラ」、と言う名前でも「クリスティン・F・イムルガルド」でもどちらを名乗っても構わないそうだ」

「父さんも大胆な……なら素直に「フドウ アキラ」を名乗って必要が出ればクリスの名前を出すことにするよ」

「お前が決めたのならそれで良い。さて、入学手続きは大まかには終わっているから明日から学園に行くことになるぞ」

「……本当~に、早いね」


 まぁ、学園に行くならそれならそれで良いかと思う。

 私の教える事が出来る範囲もそんなに広くは無い。

 セレス姉の教えてもらうことが出来る範囲も限られている。

 それならいっそ確りとした場所で習った方が良いに決まっている。

 あぁ、そうだ


「アムド兄。それならギルドに入ろうと思うのだけどどうだろう?」

「構わないぞ。正直お前なら最高ランクの名誉ランクSにもなれるだろうな」

「本気を出せばな。だが私はそんな事より街でどんな依頼があるのかの方が気になるかな?」

「お前も本当に仕事の事ばかりだな。」

「アムド兄のほうが絶対に仕事の事ばかりだと思うけど?」

「これでも次期王だからな。やれる事はやっておくさ。後は、お前の嫁候補が居れば良いのだが」

「えっと……まぁ、ノーコメントで」


 恋人かぁ。

 ドラゴニアンとかエルフと書いたら良いなぁ。

 でも居ないだろうなぁ、居ても普人だらけだから私の、と言うより和也と徹夜のハーレムの方が可能性が高いと思うなぁ。

 ま、気長に行ってみましょう



 そして数日後、晶、徹夜、和也の三人は男子禁制であるはずの門を通り『姫騎士学園』へと入学を果たしたのであった

やっと……やっとハーレム的要素を組み込める……!(TT)長かったなぁ


あ、でも主人公のヒロイン候補はここにはいません(爆)

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