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クラスで異世界転移したけど何故か俺のステータスだけ恋愛ゲームでした〜意外と戦えるみたいなので女子と仲良くなって魔王倒します〜  作者: 風野唄
第三章 力を求める者よ

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098話 力を貸してやる

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

面白いと思っていただけたら評価やコメントお待ちしております!

「私達は戻ります。リキテッドを止めなければいけないので」

「あぁ、そうだったな。応援してる。お前達なら絶対止めてくれると信じてるから」


寄り道をしたので時間がだいぶ経ってしまった。

偵察部隊がとっくに戻っているだろう。

こちらの成果も合わせて報告して、明日に備える必要がある。

相手が警戒しているのは事実だけど、動くなら早いに越した事はない。

悪事をこれ以上許さない為にも。


「ちょっと待ってくれないか」


意外にも私達2人を呼び止めたのはレインズの師匠だった。

一応、形上だけでも彼を助けた事になるのでお礼が言いたいのかも知れない。


「ミレニアム草という貴重な物まで貰っておいて申し訳ないが、リキテッド討伐にそいつを連れて行ってくれないか」

「次から次にどうしたんだよジジイ。ボケが始まる歳でもないだろ。確かに恩はあるけど、今は体調の様子を見ないといけないからジジイの近くを離れる訳にはいかないっての」

「おい、レインズ。俺はもう大丈夫だ。あの花の効力くらいお前も知ってるだろ」

「だけど・・・」

「だけどもクソもあるかッ!そんなにお前の恩義は安っぽいのか!だったら出て行け!顔を見たくないッ!」


酷い罵声。

ここまで献身的に支えてくれた人間に向けて放つ言葉ではない。

それが本心ならの話。

本心を押し殺し嫌われ役を徹する事で、自らの足で出て行かせようとしている様に見える。


「あぁ、そうかよ!クソジジイがそこまで言うなら出て行ってやるよ!元気なった途端調子に乗りやがって!本心ではずっと出て行って欲しかったんだろ!」


憤りを感じたまま1人で小屋を出たレインズ。

取り残された師匠さんは悲しみで溢れていた。


2人を見ているとやはり師弟はよく似るのだなと思った。

自分の思いに素直になれず、思っていないことを口に出す。

この場合、どちらかが素直になるば解決までは早いけれど、そのどちらかっていうのが厄介だ。

先に折れたら負けみたいな子供の論理を持っていそうだし。


やれやれ、本当に面倒な事になって来たなと当事者ながら他人事の様に思う。


「仕方ないので、これは貸し1で」

「すまんな、お嬢ちゃん達。死ぬ前には必ず借りは返すから」

「なら、レインズではなく私の為に死なないで欲しい」

「はははっ!善処するよ」


小屋出てレインズを探しに行く。

当然、彼の姿はもう見えないけれど、ある程度は推測出来る。

小屋を背にして左右の道しかない路地である事から、2択しかない。

あの時の体勢と扉が閉まる直前に見えた体の方向は右側を向いていた事からも進行方向は右で間違いない。

路地を出れば、人で溢れているはずだ。


人の目を嫌いそうな性格のレインズならまた別の路地裏へと入るに違いない。

パッと視界に入る路地裏へと入ると壁を背にして座り込んでいるレインズの姿が見えた。


「何やってんのよ、アンタ。師匠という存在は大切な物なんだから喧嘩としかしない方が良いわよ?」


同じく師の存在があるミラが呆れた口調で咎める。


「んなのは分かってんだよ。・・・誰よりもな。けど、許せねぇーんだよ俺は。簡単に死ぬだの、どこか行けだの。俺がおかしいのか?あぁ?」

「おかしくはない。おかしくはないけど、時には受け入れないと行けない事だってある。例え、信じたくない様な事でも」

「じゃあ、俺はどうすりゃ良いんだよ。・・・俺には・・・俺にはジジイしかいねーんだよ、生まれた時から。親みたいなもんなんだよ。長生きして欲しいじゃねーかよ」


まだ生きている人間の口から死ぬかもと言われたとしたら嫌だと言うのも頷ける。

死なない可能性だって十分にあるのだから。

ただ悲しい事に彼の師匠は死ぬ。

戯言などではないとレインズも薄々感じ取っているはずだ。


寿命か毒死か、将又別の理由か。

分からないけど、覚悟の決まった目をしていた。

あの目は嘘を吐く目ではない。


「・・・けど、ジジイの言ってることも一理ある。アンタにはミレニアム草の恩があるからな。どうせ今戻ってもゴチャゴチャ言われるだけだし、リキテッドの件は手を貸してやるよ」

「どうしてそう上からなの?アンタ、借りがある立場でしょ?」

「うるせーな、ヒステリック女。アンタじゃなくて、この博識そうな嬢ちゃんに借りがあんだよ。まぁ、ジジイの体調も良くなったし、リキテッドが俺を縛るものなくなって暴れたくなったのもあるけど」

「なっ!?ヒステリック女!?アタシにはミラって名前があるんだけど」


ミラを挑発しないで欲しい。

意外と喧嘩っ早い所もあるから。

今も私が抑えているけど、引き摺りながらレインズを殴り込みに行きそうな勢いだ。


「どーでも良い。それよりアンタの名前なんて言うんだ?」


まさか私の名前を聞かれるとは思っていなかった。


「私?白司録神奈、いや、こっち風に言うとカンナ・ハクシロク?」


日本は姓の後に名前が来るシステムだけど、こっちは海外同様に名前が最初に来る。

そう考えると自己紹介の時はカンナ・ハクシロクが妥当だろう。

英語の発音に寄せると伝わない可能性もある思う。

どう発音すれば良いのか迷って結局少しカタカトになってしまった。


「そうかカンナって言うのか」


私の名前ってそんなに珍しいだろうか?

レインズは私の名前を聞くと何か考え始めた。


「ふーん、なるほどね。厳しい道を進もうとしてるね、レインズくん」

「なっ、なんだよ!ニヤニヤすんな!ヒステリック女!」

「コイツ、また言いやがった!」


また喧嘩を始める2人。

どこからどう見ても2人の相性は悪そうだ。

その間に挟まれた私は空気の様に気配を消すことしか出来なかった。

ご覧いただきありがとうございました。

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