表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
33/38

32


再度閑話休題。おそらく私にとって、最もコンスタントにテストで高得点がとれたのは社会科だったと思う。というのも、「何故、碌に勉強もしないのに点数がとれるのか?」という問いに、私に中で一番まともな、それらしい説明をつけられるのが、この科目であったからである。私の通っていた市立の小中学校では、ホームルームの時間を使って、「クラス全員で図書館に行って本を借りなければいけない時間」というのが、組ごとのローテーション組まれて設けられており、一回の授業分――四十五分丸々、「図書館で借りた本を読まなければならない時間」という時間も常設されていた。当時の私には読書をするという習慣、というよりも活字ばかりの本を読む趣味はなかった。「図書館で本を借りなければならない」イベントがなければ、おそらくは図書館になど行くことなどはなく、当然、本を借りることもなかったろう。そういう人間にそれでも「もし何か本を借りて読め」ということになれば、おそらくは彼らは誰もが同じことをしたことであろうし、実際に私もそうだった。在籍した市立小中学校の図書館に置いてあるほぼ唯一の漫画――『マ〇ガ日本の歴史』の類――に手を伸ばす、つまりはそういうことだった。「図書館で本を借りさせらる」時には、そういうシリーズばかりというべきか、それしか借りることはなく、「借りた本を読まされる」時にはそういうシリーズばかり、というべきか、其れしか読まなかった。ただ、何分、学校にある希少価値ともいえるマンガに“逃げよう”とする、活字ばかりの本に興味のない生徒は少なくなく、全部が全部貸出中で、それでも何かを「借りなければならない時」というのはあった。次善は活字が少なくて絵が多いもの(活字ばかりの本には拒絶反応のあった者としては)――絵本の類を借りてお茶を濁していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ