その3の2
輪廻転生を信じる?
もしかしたら、輪廻転生じゃなくって、ただ霊が取り憑いているだけかも?
ーーそのどちらも、世界にはある事例だよ。
戦争で沢山の人が死んだ。
その後、どうなったか知ってる?
ーー世界から、人は居なくなっちゃった。
殺し合いで惨たらしく、或いは餓死、或いはーー……。
戦争で生きている人は世界から一人も居なくなっちゃった。
何処に行ったかって?
当たり前にーー……。
「ーーあの世だよ、晴明くん。」
「あぁ。帰って来たな。」
「皆さんお帰りなさい。」
「お帰りなさ〜い! 」
「しかし、許すことが出来ないなーーこれからという時にーー! 」
「もう良いじゃないですか。皆、皆、死んでしまっていますし! 」
「許せない? じゃあどうする? 晴明くん。」
「あぁ……。まずはーー仕返しだ。行くぞ、付いて来い。」
「は〜い! 」
ーーそして、晴明くんたちと一緒に世界から人を消しちゃった。
だって酷いんだよ? 酷い人しか居なかった……。
良い人はね? 皆殺されてた。
ううん、戦争じゃなくってね?
戦争でも沢山人が死んだけどーー……。
まぁ良いか。こんな話聞いても気持ちがーー気分が悪くなるだけだもんね。
じゃあ次の話をしようか!
ーーわたしたちはまた、人生を繰り返すんだ。
何度もーー、何度もーー……。
迷宮回廊を食らった輪廻転生の輪が途切れるのを、途方に暮れては待ちながら……。
「晴明くん、おはよう。」
「あぁ、おはようーー飽きたな……。」
「何に? 」
「このーー遣り取りにではなく、」
「うん? 」
「名前に、だ。」
「名前に? 」
「お前は名前を変えるだろう? 」
「うん、よくころころーー変わっちゃうね! 呼び名」
「だろう? 俺も何かーー変わりたい。」
「影響かなぁっ! なら嬉しいや! 」
「"人間は影響し合う生き物だ"とあるからな。ーー影響している……。」
「でも名前が変わったら晴明くんが誰だか分からなくなっちゃうかも! ーー分からなくなっちゃったらどうしよう……。」
「再会した時は『晴明だ』と名乗ろう。ただ、名前は変えたい……。」
「じゃあ、次はこっちが同じ名前でいるよ。それなら晴明くんが見つけてくれれば良いもんね! 」
「あぁ。そうだな。」
「貴様らっ!! 名前を変えない、変えるではなかったのかっ!! 」
「いや〜〜〜、あんた、においキツすぎて。」
「存在が隠せて無さ過ぎてたな……。まぁ、直ぐに気付いた。」
「流石にあんだけプンプンにおってたら気付くって! 駄目だよ、嫌がらせしたいなら相手に気付かれてちゃ〜」
「嫌がらせの為にーー存在も何も隠していたわ!! 貴様ら何か特別な能力があるんだろう!? 悟りだとかの!! 」
「それ知らずに今まで過ごせたの?? すごいね……。」
「ーー俺たちに悟りの能力が備わっている事はーー有名なくらいなんだが……。」
「ええい!! 備わっていない時に見付けたんだ!! 」
「へぇ……。」
「それはまたーー大昔だな。」
「大昔ではある!! が!! いつの間に備わった!? 」
「秘密〜♪ 」
「秘密のアッコちゃんだそうだ。」
「ええい、やめい!! 年代を探ろうとするのはーー!! 」
「じゃあ御年齢は幾つですか? 」
「すんってすなぁ!! 」
「スンッ、だな。」
「シュンッとかヒュンッてくらいだよ。」
「テンション一気下げだな! な! 」
「そうそう。」
「止めてあげてくださいw 相手になっていませんw 相手がw」
「この相手は此方側の仇という訳ではないからな。」
「仇だっ!! 」
「仇って何したんだ? 」
「聞いて驚けーーお前らの頭上から、その頭に鉄の雨を落としてやったわ! 」
「あ〜、やっぱお前か〜……。」
「ここで会ったが百年目だわ!! だったわ!! テンションと語尾が同じなのまで許せねぇ!! 」
「あの日鉄の雨が〜♪ 」
「あ、相手終わったな。」
「切れたな。」
「降ってきてわたしたちは死にました。同じ思いと苦しみをーー!! 味わえっ!! 」
「味わえーーっ!! だ!! 」




