第七百四十六話 鎮魂
廃墟と化した村がある。
焼けた廃屋。
炭と灰だらけの土地。
そんな場所に僕は着いた。
辺りを見渡す。
人の生活の痕跡が彼方此方に有る。
井戸に廃屋。
鍬に桶。
割れた瓶。
そして……。
人形の炭。
此れが多い。
大きいのと……。
小さいの……。
特に多いのが小さいのを守ってる奴。
全て炭と化していた。
破壊と略奪がされた跡がある。
煙々と彼方此方から白煙が上がってる。
まだ火種が残ってるみたいだ。
略奪した後火を放ったんだろう。
まあ~~山賊だろうね~~。
どっかの国が略奪したのだろうか?
なわけないな。
いや……。
その線も有るかな?
こんな時代だし。
人型の炭があるね~~。
可也。
はああ~~。
駄目だね。
蘇生は無理だ。
余程怖い目にあったんだろう。
全員心が壊れてる。
魂が砕けてたら蘇生は無理だ。
他に人の気配は……。
有るな~~。
隠れてるのか?
う~~ん。
メンドイし放置で良いか。
『ドライだな』
仕方ないよ。
暇では無いし。
見つけたら……。
どうしようか?
『助けないのか?』
本人の意思を尊重する。
『女性になら?』
本人の意思を尊重する。
『……ふう~~ん』
『過去改変の失敗のせいかな?』
何が?
『『気にしないで良い』』
そう?
仲いいな。
神と邪神なのに。
まあ~~良いけど。
そのまま僕はスコップを探す。
無いね。
鍬で良いか。
『何してる?』
穴を掘ってる。
『何の?』
死体を入れる穴。
墓を作ろうかと思って。
『死者への鎮魂か?』
そんな所。
そういいつつ僕は穴を掘る。
其処に死者を埋めるために。
火葬にしてもいいが……。
なるべくなら同じところに葬りたい。
唯の感傷だけどね。
『『……』』
何だよ?
『いや』
『そうだな』
仲いいな。
神と邪神なのに……。




