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第七十話  娯楽

四話目です

 酒場での乱闘。


 此方も住民の増加により酒場に入りきれなかった事が原因だ。

 その際に乱闘騒ぎを起こしたらしい。

 原因は飲酒類の不足。

 酒場不足で店内への人数制限が掛かった事が原因と思われる。


「……この国の酒場経営者は馬鹿揃いなのかな?」

「はあ……」

「普通にこれくらい簡単に対処出来るでしょうに」


 僕は意味不明な疲労感に悩まされる。


「ここまで長期間に渡り、街に人口が増えるとは思ってなかったんでしょう」

「空いたスペースに机とか椅子を出して従業員も臨時で雇えば良いでしょうに」

「それでは賄えない程、客足が増えてるんでしょう」


 新月の『それでも店内に入りきれない』という回答に、僕は昨日の青空食堂の一幕を思い出した。


「あれ? でも考えてみると青空食堂では外での飲み食いは常識だよ?」

「はあ?」

「酒場だって店外で同じ事が出来るだろうに」

「え? そうなんですか」


 新月は腕を組み暫く考え込んだ。


「多分ですが、店外にテーブルや椅子を出すという発想が店側に無かったのかもしれません」

「何で?」

「え~と。私達は仕事柄色んな場所を見てまわっています」

「うん」

「ですがどの国でもお酒を野外で飲むという習慣が無いんですよ」

「では花見とかビアガーデンとかは無いの?」

「なんですそれ?」


 僕の言葉に首を傾げる新月。

 

「知らない?」

「すみません」


 異世界だからかな?

 まあいい。


「まあ、各店に通達してとりあえず酒を多く卸しときましょう」

「はい」

「後は青空酒場を設営するように店側と交渉しましょうか」

「はい」


 後でこの件を通達するように心の中に書き留めとく。


 娯楽不足。


 ククル商会で販売されている遊具だけでは全体に行き渡らない。

 つまり娯楽というストレス発散の捌け口が大衆には少ないという事だ。

 またワザワザ遊具まで買ってやりたくないという人も居るとか。

 理由は物によっては嵩張るし、値段そのものが高いという事があるかららしい。

 

「何か頭が痛くなる問題が来たなあ~」


 これはある意味で、ククル商会の新しい娯楽商材を大衆側が否定したという内容だからね。

 遊具は嵩張るのが多いもんなあ。

 あと手作業で作るから費用が掛かるし。




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