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第六十九話 報告書

三話目です

 あの後、僕は三日月を彼女の持ち場に返しました。


 あのままだと僕の理性がどこかに飛んでいきそうだったからね。


 ではないですよ。

 別に。

 本当ですよ。(大嘘)

 おにいちゃんか~~。


 良いよね。


 ふふふふふふふふふふふふふふ。


 僕は天井を見上げながらニヤニヤしていた。

 さらに僕は手を天井に向けて伸ばす。

 そのまま伸ばした指を見る。


 幼女と最後に指切りも出来たし~~。

 

 今日は朝から良い事尽くめだ。


「頭領」


 僕の視界に急に入ってくる新月。

 

「はっ!」


 新月のジト目に僕は正気を取り戻す。

 そして姿勢を正す僕。


「頭領。色々と調べた結果をお伝え致します」


 メイド服を着た新月から報告書を渡される。

 その内容に眼を通すと……。


「ふむ」


 報告書に書かれていた内容は僕の予想通りの物だった。

 内容は次の通りだ。


 『色町での娼婦の取り合い』。

 

 これは急激な住民の増加による物だ。

 予想していた治安悪化の一例です。


 その手の欲求を満たしてくれる娼婦不足が招いた事だった。


 一人の客に対する娼婦の割り当てが極端に少なくなったのが諍いの原因だ。

 結果、男達が娼婦を取り合い、多数の怪我人が出る事態まで発展したらしい。

 別の場所では、仕事帰りの娼婦達を狙った乱暴事件まであったらしい。


 勿論、性的な意味でだ。


 まあ、娼婦の中には貧民階級の奥さんや、娘さんが居たらしいのでこうなるのは仕方ないか~~。

 本来なら娼婦は店で寝泊りさせるだが、臨時雇いだったので仕方が無かったらしい。

 まあ、家に帰らないと寝る所も無いしね~~。

 うん? 仕事場の娼婦宿で眠れば良いではないかって?


 煩くて眠れないそうだ。


 本職の娼婦は夜から稼働が常識だし『媚声』も仕事の一部だ。


 臨時の娼婦。


 何の技能も無い女性が家計の足しにと娼婦をするのはこの世界では常識だ。

 奥さんや娘が生活の為にその体を売る。

 昔は路地裏で客引きをやってたらしいが今はしていない。


 色々物騒だしね~~。


 そこで今では店側が場所を提供しているらしい。

 まあ大部屋を布で仕切って、簡易ベットを提供してるだけだが。

 まあ店としても場所代を貰ってるから互いに問題はないんだろう。


 それでも嫌な話だ。

 

 話を戻すと乱暴された人の中には、娼婦ではない普通の女性も含まれていたとか。

 

 死傷者が出なかったのは不幸中の幸いだ。


 だがこの件で多数の犯罪者が捕まる事になった。


「う~~ん。此れは早急に何とかしないと……」

「では、臨時ではない娼婦の頭数を増やすのですか?」


 僕の独り言に答える新月。


「出来ればそれはやりたくないね~~」

「はあ……」

「新しい苦界の住人を僕が自ら作りたくない」

「ではどうすれば?」

「ここは僕に任せといて」

「はっ」


 僕の言葉に畏まる新月。


 さて……どうするかね。


 僕は次の報告書を見ながらも考え続けた。


 



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かなり切実です。

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