第六十八話 嫁になる理由。
二話目です
だが三日月の発言に気になる所があったので、突っ込むよりも新月に尋ねる事を僕は選ぶ。
「お嫁さんって?」
「はいっ! わたしたちに【陽炎】という新しい力を与えて下さり、皆を雇ってくださった方なので!」
「あ~~そういえば、僕が隠れ里の君ら全員を雇用すると言ったっんだっけ?」
「はい!」
「う~~ん」
その雇用関係が三日月と何の関係があるの?
「お陰様で、貧しかった私達は飢え死にする者がなくなり里の者は皆、頭領に感謝しています」
「でも、全員を直属の忍者として雇えないから、残りは僕ではなく商会と契約させて君等に仕事を与えてるんだけど……」
「それで十分です。皆を頭領が雇って頂いた御恩は直属でなくても同じ事です」
新月は首を横に振り、僕の回答を否定する。
「そう?」
「それに頭領直属に選ばれなくても、商会契約でもお手当は十分ですし、後に皆がククル村に移住できるよう配慮もして頂きましたし」
「正直、君達が住むには結構過酷だよ。あそこは」
「構いません。本業を引退した者にとって住むには適した場所ですから」
「そう?」
首を傾げる僕。
「それで三日月が僕のお嫁さんってのは?」
「里の皆と相談し頭領に何かお礼を……と、考えた結論です」
「ふ~~ん」
「私が提案したのですが、此れが一番頭領に喜ばれると思いまして」
「それって人身御供では?」
「いえ。全然違います」
「そうなの?」
「はい」
「ならいいけど」
「どちらにしろ私達の一族は女しか産まれない種族ですから丁度良かったですし」
「そうなの?」
「はい。子を成す為に行きずりの男と関係を結ばなければならない事すらあります」
「ほう」
それは……。
ねえ~~。
「なので今後も、里の為に頭領のお力をお借し致きたく妹達を側室にと、私が皆に提案し承致されました流れでございます」
「つまり他にも候補は居ると?」
「二十人程」
「ほお」
「手付けと言っては言葉が悪いですが、最初に三日月を私共の誠意として頭領にお預け致します」
「……う~~ん……三日月はそれで良いの?」
「はいっ! それとも私では駄目でしたか?……おにいちゃん」
上目遣いに言われてもねえ~~。
というか。
うん。
妹系かあ……。
いいなあ。
「新月」
「何ですか? 頭領」
「ナイスです」
僕は親指を立て新月を褒め称える。
「有難うございます」
スカートの端を摘み上品に頭を僕に下げる新月。
こんな可愛いロリが僕の将来の嫁候補ですとおおおおおおっ!
し・か・も・更に嫁が増えるとか。
妹系だとおおおおおおおっ!
最高ではないかっ!
ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。
「おにいちゃん目が怖いんですが……あと……涎」
「おっと」
三日月の無垢な発言に我に返る僕。
「三日月も含め、今後ともお預かりすると里の皆に伝えて置いてください」
「「はいっ!」」
元気に返事する幼女……。
おおっと。
三日月だった。
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かなり切実です




