第六十三話 砂糖を使ったもの
すみませんっ!
前回の話は間違えました。
削除させていだき書き直したものを投稿します。
御指摘有難うございます
「ククル商会の独自のルートを作って、相場よりは安く仕入れてますから大丈夫ですよ」
「それ本当なの?」
「あらあら、それならそうと最初から言って欲しかったなあ」
僕の説明に納得し二人はやっと肩の力を抜く。
『仕入れの安さ』。此れは本当の話である。
なるべく砂糖を安く仕入れる為に、生産者と専売契約を結んでいます。
無論、砂糖農家はそう簡単には専売契約は結んでくれない。
万が一不作になったら売るものがなく大損するからだ。
そして不作の場合は大抵、何処の商人も農家の生活まで保障してくれない。
そうなったら悲惨だ。
蓄えが有ればまだいい。
しかし無ければ家族を奴隷として売らなければ成らない。
まあ農作物は特に賭けの要素が大きいからね~~。
大半は天候次第。
後は山賊などの人災。
後は収穫物が売れるのかという問題もある。
それを乗り越えても最後は、品質という要求を満たしていないと買い取って貰えないし。
あるいは豊作になりすぎても価格の下落という問題もある。
それらを乗り越えないと農家は生活が出来ない。
買い取り価格が安すぎると税金も払えなくなるし。
まあ普通はそうならないように、豊作時は生産調整などで知恵を絞るのだが。
だから普通の砂糖作り農家は事前に色々対策を打つ
。
砂糖を少量だけ栽培し後は普通の農作物を作るとかね。
そうなるから砂糖の流通量は限定的で、不作でも豊作でも変わらずに値段が上がる。
初めから農家は少量だけ生産する事でリスクを回避をしているのだ。
それが現在の砂糖の高額な値段な訳だ。
だから普通の商会を通す限り値段が高くなる。
ところがククル商会は違う。
ククル商会では不作の時の生活保障をしている。
人災に合えば、商会で契約してる冒険者を迅速に斡旋している。
なので契約農家は砂糖を少量ではなく全力で作る事が出来結果、ククル商会も他の商会より安く安定して仕入れられる。
まあ、他の商会にこの仕組みがばれると厄介なので契約農家には緘口令を引いてるが。
また契約農家には収穫量の虚偽報告をされないようにも気をつけてる。
それを収穫後に荷馬車ではなく、ククル商会お抱えの【転移】を使える者を使って運ばせてるので、仕入れ相場より結果格安なのだ。
「そういえば、僕達今幾らで仕入れてるんだっけ?」
仕入れは殆どシャルにまかせっきりだったから細かい値段まで知らないや。
「多分、会長の予想よりかなり安いですよ」
「ふ~~~ん幾ら位?」
「一キロ当たり、小金貨一枚って所でっしゃろか」
「安いね!」
しれっと答えるシャル。
予想通りの安さに僕は相槌で答える。
はっはっは~~♪ と、僕達は笑い合う。
「「ブウウウウウウウウウッ!」」
その会話を聞いて思わず噴出すセリスとマリさん。
本当にどうしたの?(困惑)
「ふふふふふふ~~」
「あらあら」
「何て高級品を私は気軽に食べてたのよ……」
「あらあら~~そうね」
「この饅頭に使われている分だけでも手元にあれば村での生活もかなり楽になるのに」
「あらあらそうね……本当に」
二人はドヨ~ンと落ち込む。
ああ。
うん。
なんかすまんね。
色々気苦労させてるみたいで。
孤児院では何時もこんなノリだし。
「それはそうと砂糖はククル商会では主に何に使ってるんだっけ?」
「……使い方を私に教えたのは会長なんですが……」
僕の質問にジト眼で答えるシャル。
「仕方ないよ。砂糖に限らずあまりにも膨大な量で教えてるから一々覚えてないんだよ」
「はあ……」
そんな僕の発言にシャルは溜息を付く。
そんな残念な子を見る目は僕には痛いっ!
やめてっ!
そんな眼で見ないでっ!
「まあ良いでっしゃろ」
そういって何に使っているか改めて僕に教えてくれた。
まず嗜好品。
御菓子。
王侯貴族でも普段は滅多に口に入れられないが、外交等の饗宴では必須の趣向品だ。
それ以外は格式の高いパーティーの時とか。
同様のお茶会の時とか。
夏の暑い日のおもてなしとか。
今広まってるお菓子は次の通りである。
砂糖の入りの焼き菓子。
飴。
ケーキ。
お饅頭。
餡などを使ったお菓子。
揚げパンに砂糖を塗したもの。
砂糖自体を練り上げた物。
菓子パン。
夏ならアイス。
他にはカキ氷。
などなど他にもある。
これ等は大半が僕が商会を通して普及させた品だ。
それまではケーキと言えば白パンにジャムをシロップで伸ばした物に浸した物だったらしい。
この世界では砂糖を使った伝統的な御菓子のレシピはそれだけだった。
だが僕のおかげで、この世界の御菓子のレシピが増え砂糖の消費量が上がった。
ジャム。
昔は砂糖を少量しか使用して無かった為直に腐ってたらしい。
密封出来る保存技術が無かったのも原因だったが。
だが僕が瓶詰めという新しい技術をこの世界に提供したので、ジャム作りの失敗の可能性が減り、同時に砂糖の消費量が増えた。
調味料。
普通に料理の調味料として砂糖を使い出した。
昔に較べてだが。
昔は相場が安定して無かったからあまり使われることは無かったみたいだ。
高いからね。
とはいえ使えるのは王侯貴族中心だった。
一般人は殆ど使えるが家庭がなく、富裕層向けの料理人が少量使うだけだ。
人気料理店では屋台の人も含め極少量は使っていたそうだが。
以上かな。
今では王侯貴族などでは砂糖を使った物は一種のステータスになってる。
自分達の財力をを見せ付けるためにね。
砂糖を贅沢に使える経済力が有ると相手に見せ付ける為に。
だから段々と砂糖の消費量が昔に比べ増えてるらしい。
との事。
恐らく近い将来は砂糖を作る農家がもっと増えていくだろう。
そうなると砂糖の相場は下落するから、いつかは庶民の口に気軽に入る値段にはなるだろう。
とはいえかなり遠い未来だが。
現状はククル商会を通してもまだかなり高い。
だから砂糖を使った御菓子は僕が不定期に作り皆に食べさせている。
表向きは新作御菓子の試食と称して。
まあ、まだ頻繁には出来ない。
まだ砂糖は高いからね~~。
試食なので砂糖の代金は僕の自腹。
つまり皆はタダ。
そうなると孤児院の皆での御菓子の争奪戦になる。
なので最近皆の腹の横の肉がヤバイ事になってるらしい。
贅肉とか。
贅肉ですね。
贅肉だな。
まあ僕に言わせれば口先だけで、皆太っているように見えないのだが。
多分その分必死に運動してるのだろう。
因みに普段は質素倹約を信条してる僕が、そんな贅沢を皆にさせているのには理由がある。
王侯貴族でも出来ない贅沢をさせ皆を僕から離れられないようにしてるのだ。(悪い笑顔)
美味しい御飯や御菓子の魅力には抗えまい。
さあ~~僕の嫁達よ! 将来は僕の言いなりになるのだ!
あ~~んな事や。
こ~~んな事もしてもらうのだ! 将来には!
はあっはははははははははっ!
大嘘です。(視線を逸らす)
僕が食べたいだけです。
甘いの好きだし。
本当にすみません




