第六十一話 試食
そろそろストックが切れそうです。
とりあえず書いてますが中々進みません。
切れたら溜めます。
それから十分後の食堂の風景です。
食堂の貴賓室で僕達は勢ぞろいをしてました。
この時間を貸切にしているので僕達以外の人気はありません。
「朝が早いの」
サラは大きく欠伸をする。
皆の前でだらけすぎてませんか?
あの寝巻きのままなんですが。
ク~~~。
「シスター的には朝御飯を要求する」
僕の横に居るシスターは、お腹が空いてるらしく可愛い音をたてる。
シスター。最近食っちゃ寝ばっかりしてませんか?
「太るよ」
ビクッ。
「何の事かな~~」
冷汗垂らしても説得力ないんだが……。
まあいい。
「腐……朝の紅茶は美味しい~~」
優雅に紅茶を飲むサキ姉さん。
頼むから薄い本のネームを朝から書くのは止めてね。
此方のSAN値が削れるから。
「う~~ん油のノリが悪いがな」
クリス。
頼むから食堂で剣を磨くのは止めて。
いつ僕に向けられるかヒヤヒヤするから。
「「「「「Z~~Z~~Z~~」」」」」
アカにルージュとクレナイやシンク、エンなどのドラゴン組は居眠りをこいてる。
弛んでるねえ~~。
「「……」」
キキとキルは真剣な顔つきで此方を伺っていた。
「あらあら~なるほどね」
あの後僕はセリスの前で土下座し、事のあらましを懇切丁寧に話して、ようやく許してもらいました。
キキとキルはというと、その間に服を着て逃げていた。
……良いけどさ~~。
僕がセリスに土下座しつつチラ見した、二人の着替え姿が目の保養になったのは言うまでも無い。
女の子の着換えシーンて良いよね~~。
サキ姉さん?
頃合を見計らかってから起こしました。
あの扇情的な姿は僕にとって眼の毒です。
特に胸……ゲフン。
なので毛布で隠して部屋に送りました。
はい?
さっきのキキとキルと代わらない格好だろうって?
違います。
キキとキルは下着でしっかり隠れてます。
というかそういう下着だし。
ですがサキ姉さんの下着は少し動いたら見えそうで……。
うん。
本当に見えそう。
大事な事なので二回言いました。
なので朝起きた瞬間には、大変に怪しからん物を見せてもらいました。
胸とか。
胸ですね。
胸だな。
不可抗力です。(嘘)
眼の毒だけど。(大嘘)
本当に。
早く大人になりたい。
そうしたら堂々と見れるのだけど。
はあ~~。
なお此の独り言をクリスに聞かれ殴られました。
いいじゃん。
将来僕のお嫁さんにするんだから。
と言ったら更に殴られた。
話が大きく逸れました。
「まずですが、キキにキルに依頼された薪の問題だけど」
「どうするの~~」
「なのなの」
僕に対して疑問の首を捻る二人。
「まずその前に皆に食べてもらいたい物があります」
「「「「「「「「「「「「はい?」」」」」」」」」」」」
その場に居た全員が首を捻る。
まあ唐突に話が変わったからね。
チリ~~ン、チリ~~ン。
僕は卓上にある呼び鈴を鳴らす。
コンコン。
「失礼します。お呼びでしょうか会長?」
部屋の中に入ってくるメイド服を着た朔が入ってくる。
否。
「朔……じゃなくて新月か?先程朔に頼んでおいた試食品をここに持ってきて」
「うえっ! あ……すみません。直にお持ちしてきます」
この驚きは僕が正確に彼女の名前を言い当てた事に対してだろう。
動揺を隠せない新月。
これくらいで動揺を隠せないんなら二人が入れ替わってる意味無いじゃん。
などと心中で突っ込む僕。
僕は新月が試作品を取りに部屋を退出するまでを生暖かく見送る。
◇
二十分後。
様々な料理が机の上に所狭しと並べられてる。
べーコンやジャガイモに玉葱と人参を蒸した物。
山のように詰まれたお饅頭。
様々な煮物の類。
蒸しパン。
などです。
極めつけは、ゆで卵。
但し普通のゆで卵ではない。
何処が違うかは、まあ~~後で教えよう。
「「「「「「「「「「「「おおおおおおおっ!」」」」」」」」」」」
その沢山の料理に眼を輝かせる皆。
「新月。ご苦労様」
「有難うございます。会長」
少し新月の息が荒い。
まあ一人であれだけの大量の料理を運んだんだからな。
別に他の従業員にやらせても良かったんだが~~。
だが生憎今の時間はお昼です。
食堂は今が一番忙しい時間帯だ。
此方の手伝いに回せる従業員は居ません。
なので新月一人に従業員として頑張ってもらいました。
料理自体は完成してから、かなり時間を置いてしまった。
だがまだ暖かいままだった。
否。
大半を暖めなおしたのだ。
とある方法でだが。
「皆さん食べてください」
「「「「「「「「「「「「「「いただきますっ!」」」」」」」」」」」」」」
皆は手を合わせてから机の料理を食べ始める。
「おいしいなの~~♪」
「腐……確かに」
サラとサキは声を弾ませて煮物に舌鼓を打つ。
「シスター的にはこの独特の香りが付いた蒸しただけのベーコンや玉葱とジャガイモが至高と思うの」
「同感なの。駄目駄目シスターの言う通りなの。独特の香り、此れは普通に蒸しただけでは付かない」
ベーコンと玉葱にジャガイモに塩コショウして蒸しただけ。
という単純な調理をされた料理を笑顔で食べるサラとシスター。
まあここは『何で蒸したか』ってのがポイントなんだが。
というか流石二人供目の付け所が違う。
「うま~~うま~~」
「Z~~Z~~Z~~」
「煮物が美味しいね」
「御主人様のお嫁さんになって良かった」
「うんっ!」
アカ、クレナイ、ルージュ、シンク、エン達ドラゴン組は幸せそうな顔で煮物を食べていた。
五人共まだ嫁じゃないよ~~。
将来の嫁だからね。
などと僕は心の中で突っ込む。
そのまま五人の御飯を食べる姿に僕はほっこりしたのだった。
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