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創造主長様のお仕事  作者: 己龍
第2章 子供+仲間+迷宮=???
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4話 調薬の新発見

なんとこの小説に評価を付けてくださった方がいました


ありがとうございます!

すっかり辺りは暗くなり客の呼び込みや酔っ払いの笑い声が聞こえる中俺はベリアルのところまでリンを迎えに行っていた。

仲間になるやつに当てはできたが今すぐ同行はできない。

こっちはこっちで探そうと思う。

店があった場所にくると前とは比べ物にならないほど立派な建物がそこにあり一瞬間違えたかと思ったが堂々と「ベリアル工房」と看板が掲げられていた。

金属でできた入口の扉を押すと意外と軽いことに驚いたが内装を見て更に驚いた。

飾られた装備達は明らかに高品質でただの鉄製の両手剣さえまるで芸術作品のような装飾と輝きを放っていた。


「いらっしゃい。なにが欲しいんだ?」


カウンターの奥から出てきたドワーフは知らないやつだった。

だが物調面はベリアルとよく似ていたからたぶん血縁者じゃないかな?


「こんばんは。ベリアルはいるか?」

「親方は今上客と話し中だ。後で来てくれ。」


たぶんその上客とはリンのことだろう。

だったらいいかと二人がいる部屋へ歩いていく。

もちろん脳内地図で構造はわかるから一直線にたどり着いた。

まぁ後ろからさっきのドワーフが服の裾を引っ張り「出てけ!」と騒いでいるが気にしない。


「お~いベリアル、入るぞ。」

「だから出てけガキ!話し中だっつてんだろうが!」


部屋の中にはやはりリンとベリアルが素材を手に何やら話していた。


「おぉレイヌか。ちょうどお前を探しにいこうとしていたところだ。是非意見が欲しい。」

「親方悪ぃ!このガキが無理やり入ってきたんだ!」


なおも服を引っ張るドワーフの頭にベリアルの本気の拳が落とされた。


「馬鹿野郎!こいつは儂のダチだ!それにお前みたいな三流鍛冶師よりはるかに腕があんだぞ!」

「いてぇよ叔父さん‥…」

「親方といえ!」


二度拳が降ろされて悶えるドワーフを無視してリンの隣へと座った。

といかやっぱり血縁者だったか。


「甥っ子が失礼したな。」

「いや、いいさ。いろいろ聞きたいがとりあえず意見とやらのはなしをしよう。」

「助かる。」


そういうと一枚の皮素材をどさっと机の上に置いた。


「お前さんたちが手に入れたやつなんだがな、溶岩魚(マグマフィッシュ)溶岩戦魚(マグマバトルフィッシュ)よりはるかに耐熱性がある。これがなんの魔物の素材は知らんが残念なことにこいつは鎧と相性が悪いんだ。」

「どういうことだ?」

「そこの嬢ちゃんにも言ったがこの皮を鎧の内側に付けるんだがその接着に使えるような薬品が無いんだ。」


この皮の元である『双頭の暴れ牛』の異形種なんてめったに出ないんだからその加工なんて知られてないだろうな。

俺はどうにかしてその薬品を作れないか考えた。

手持ちにある薬草と調べたことのある材料を頭に浮かべながらしばし考えると一つだけ試してみたいことをできた。


「なんか閃いた顔してるな。待ったかいがあるわ。」

「あぁ、とりあえずアマナ薬店に行く。」

「アマナのばぁさんか。ならついでにこれ届けてくれ。」


そういって小型の鍋を渡されたが断る理由もないので了承し、リンと共に店を出た。

ちなみに甥っ子ドワーフは部屋を出るまで隅っこでうずくまっていた。














「らっしゃい!お、レイヌさん!また新しい薬を思いついたんすか!」

「こんばんは、まぁそんなところだ。アマナさんはいるかい?」


元気いっぱいの従業員に案内されて店の地下へといくとところ狭しと薬品や薬草などが置かれている部屋まで案内された。

技術者っていうのはみんな地下に作業場を作るのか?


「あらあらあらあら、レイちゃんもリンちゃんもおはよう。今日はどんな御用かしら。」

「アマナさんもう夜ですよ。」


時間間隔がおかしいことをリンが訂正するとまたあらあらとほほ笑んでいた。

このアマナさんは人族で今年82歳らしいが50代でも十分通る見た目と動きをしている。

薬師の中でもトップクラスの実力者でご覧の通りの性格だから人気も高い。

たまに思いついた薬を調合するためにこの部屋を借りるのだがどうやら今は作業中みたいだ。


「また場所を借りたいと思ったんだが‥‥‥また今度にするよ。」

「あらあらあらあら、いいのよ。ちょうど片づけてるところだから。それにレイちゃんの調合とか加工はとても参考になるから見たいわ~。」


許しも得たのでさっそく手持ちの薬草と火の魔石を取り出し、近くにあった薬草と液体を買った。

さて、従来の耐熱用の接着剤は密着草と火の魔石とポーションを混ぜるのだが時間が経つと剝がれてしまうため何度も修復する必要がある。そこで密着草を細かく磨り潰し出てきた汁を冷やした。


「あらあらあらあら、冷やしてしまうの?温めなくてもいいの?」

「普通は温めた方がいいな。その方が魔石とも混ざりやすいからな。だが今回はこれも使う。」

「あらあらあらあら、それはもしかして・・・・・・・。」


【火炎草】ランクB


採取自体は難しくはないが生息している場所にたどり着けるものは少ない。

火の魔力が宿っており常に燃え続ける。


「これって階層主エリアで採取したものですよね?」

「そうだ、これには火の魔力があるから火の魔石とも相性がいい。」


これを耐熱用のすり鉢で磨り潰していき汁を絞り出す。


「あの、暑くないんですか?」

「この薬草は魔力のあるものには熱を感じないんだ。逆に言うと無いものには熱を伝えるからすり鉢は耐熱性だけどな。」


接着草と火炎草の絞り汁をガラス管に入れ混ぜとりあえず準備その1は終わり、次にポーションと魔石を混ぜ合わせる。

こちらは従来通りの工程で問題ない。

魔石を細かく砕き磨り潰してポーションと混ぜるだけだ。

一見簡単そうに見えるが魔石は砕かれると内包している魔力が解放されて火の魔石なら火が、水の魔石なら水が周囲に被害を与えるのでそうならないように自分の魔力で暴れる魔力を押さえながら加工する。繊細な魔力調整が必要な作業だ。

砕き終わるとサラサラとポーションへと入れる。

だがポーションもただのポーションではなく1ランク上のキュアポーションだ。

元々この世界にはポーションはポーションとハイポーションという2種類しかなかった。

ポーションは比較的安価で手に入れることができるが切り傷や打撲など軽い怪我にしか効かず、逆にハイポーションはとても高価で骨折からある程度の内臓の損傷まで回復してくれる。

しかしその中間がなく重度の打撲や少し深い怪我を治すとなると安価な方ではなく高価な方を手に入れなければならず高ランクの冒険者や貴族しか手に入れられない。

なんでもアマナさんが若い頃に遺跡から出てきたハイポーションのレシピをなんとか再現したらしい。

そこで中間にあたる中級ポーションをありふれた材料を使い作りアマナさんへ作り方を教えたところ瞬く間に帝都へと広まりだした。

作り方も材料もポーションより少し手こずる程度なので値段もお手頃ということもあり下ランク冒険者の死亡率が下がったとバリスは薄っすら涙を流していた。

これで準備その2も完了、先ほどの絞り汁を少しずつ注ぎながら軽くガラス管を回す。

ここで注意だが注ぐ勢いが強いと二つの液体が拒絶反応を起こしごく小規模ながら爆発するので気を付けよう。

これで接着剤は完成だ。


【耐熱用接着剤(最高品質)】ランクC


耐熱用の道具に使われる接着剤。

品質によって効果時間が違う。

最高品質‥…約3年は効果が持続。


「あらあらあらあら、完成したのね?かなりの出来ねぇ。」

「これが接着剤ですか?とてもキレイですね。」


赤い色の液体が入ったガラス管を見つめてリンがボソッと呟いた。


「思ってた通りだ。」

「あらあらあらあら、なにを試していたの?」

「さっきは接着草を冷やしたよな。もしかして耐冷用の接着剤は高品質になりやすかったんじゃないか?」

「そうねぇ、そっちの方は簡単な作り方だから出来がよくなりやすいのよぉ」

「いや、問題はそこじゃなくて冷やしたことが肝心なんだ。接着草は冷やすことで効果が増幅するみたいだな。」


耐冷用接着剤は今回とは逆に冷やして氷の魔石と同調させやすいようにしていたがこちらのほうが店で見たときに品質が高かったのでもしかしてとは思ったんだが。


「あらあらあらあら!ならこれからも冷やして使えばいいのね!でも・・・・・。」

「そうだな、その場合ものによって魔力の宿った素材を追加しなければならないから全部というわけにはいかないな。そのときはギルドに依頼しておけばいいさ。」


目的のものは出来上がったし俺たちはアマナさんにお礼を言ってからベリアルのところへ戻ることにした。


レイヌ「ところでアマナさんは何を作ってたんだ?」

アマナ「あらあらあらあら、これよ。ポーションを改良してたらなにか変なものができたのよ~。」

レイヌ「アマナさん、すぐ捨ててくれ。・・・・それ猛毒薬だよ。」


ちなみにすぐに気化するので無限収納に死蔵決定したそうです。



―――今回の取得スキル―――


調合SS

精密魔力操作S

薬学A

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